1-1 天麩羅 蝦天分店
昭和38年に南6条西3丁目のすすきので開店され、現在地へ移転されて平成24年に創業50周年を迎えられました。天麩羅を揚げる油はゴマ油とサラダ油を合わせ、てんぷら油が入った鍋を斜めにして具を鍋の土手に載せながら揚げていく独特の方法を採用しています。このメリットはハナが少なくなるので食べやすく、衣も少なくなることからヘルシーです。
天丼には汁物と香の物が付き、天丼が700円、上天丼が850円、かき揚げ天丼と蝦天丼が900円で、様々な定食もあります。札幌中心街でこの価格の天丼を食べられるのは信じられないことです。
小上がりはフローリングにリニューアルされ、壁に掛けられた絵画を眺めながら椅子に腰を下ろしてゆっくりできます。
右上の写真はメニューにない野菜天丼です。一人くらいエビを食べない日本人がいてもと思い注文しています。
営業時間:11:30~22:00
住所:札幌市中央区南2条西4丁目中小路北向き 電話:011-271-2867
1-2 YS↑O2(ワイエス↑オーツー)
南一条通北向のKビル地下にあるちいさな小さな洋食カフェです。落ち着いた色調の店内は18席ほどで、調理場が見える壁の上に黒板に書かれたメニューが掛けられています。食材の安心安全に心がけ、ひとつひとつ丁寧に調理しているそうです。
空気のようにさりげなく、でもお客様にとってはなくてはならないお店でありチームでありたい。そんな願いを込めて、黒板には日替わりのランチメニューとアンテパスト、パスタ・肉料理・魚料理・本日の夕ごはんプレートなど様々なメニューが並んでいます。妻は四種類のチーズピザとパスタが大好きです。
沖縄ビオスの丘のレストランで食べたタコライスが忘れられず、YS↑O2でタコライスを発見して見事な味に感激しました。沖縄ハム製のレトルトタコライスも好きですが、やはりYS↑O2の味は格別です。
営業時間: 11:00~23:00 定休日:月曜日 電話:011-211-5442
住所:札幌市中央区南1条西2丁目 南一条Kビル地下
1-3 蕎麦群 ルトロワ店
雄大な大地とそばの栽培に適した気候風土が育んだ、香り高い石挽きそば粉を使用しています。つなぎを一切使わないそば本来の味を楽しむことができます。
木の温もり溢れる上質な宴会個室空間もあり、大きな窓からの眺めも最高です!7階から見下ろす解放感溢れるロケーションで、夜景も楽しむことが可能なお店です。
幌加内産そば粉の十割そばを中心に、丼物やセットメニュー、季節のおすすめや酒の肴をビール・地酒とともにお楽しみいただけます。
営業期間:11:00~22:00 定休日:ル・トロワの営業日に準じます
住所:中央区大通西1丁目13番地 ル・トロワ 7階 電話:011-596-6811
1-4 そば処 ふうび(風靡)
創業三十年、尾道伝統の味という本店の暖簾をくぐると正面の壁一面に鏡が張られ、江戸時代の尾道の日常風景が黒の切り絵で鏡の表面に焼き付けられています。
北海道産のそば粉を毎朝自家製打ち立てで、こしの強い美味しい蕎麦を提供しています。年齢がそうさせるのでしょうか、量が少々多めのような感じがします。
つけ汁は口の小さな容器に満杯状態で出てくるので、しっかり見て注がないとこぼしてしまいます。つけ汁の味はあっさり目で満足しています。わたしを含め圧倒的にシニア層の多いお店です。
営業期間:11:00~15:30 定休日:日曜・祝日
住所:中央区大通西4丁目1(新大通りビル地下二階)
電話:011-219-2118
1-5 丸亀饂飩 南郷店
北海道産100%の小麦粉と塩と水という、3つの素材だけで作られた讃岐饂飩(うどん)です。店内に入ると製麺機でうどんを打ち、大きな釜でゆで上げる光景を目にできます。「うちたて、ゆでたて」の麺は、ほのかに小麦の香りがただよい、モチモチとした弾力のある食感で強い腰が特徴です。
システムはいたって簡単で、壁に貼られたメニューを見て注文品を選択します。トレイを持ってうどんをゆがくところに並んで注文すると、10数秒でうどんが盛られたどんぶりが出てきます。横へ移動しながらトッピングを選んでお皿に載せ、レジで代金を支払うというセルフサービスです。
うどんの美味しさを引き出すダシは、北海道産の昆布と削り節などから作られ、ダシの新鮮さと風味を保つために毎日何度も新しいダシを作っています。青ネギ、天かす、オロシショウガ、スリゴマなど、薬味にもこだわっています。いつも注文する「ぶっかけうどん」の並みは280円あまりの安さに驚いています。親子丼もお勧めです。
営業時間:11:00~22:00 年中無休 電話:011-846-5685
住所:札幌市白石区南郷通20丁目南3-5
1-6 中華料理 五十番(西一丁目店)
明治時代に横浜市山の手の外人居留地で、中国人が「五十番館」という中華料理店を始めました。この店で働いていた日本人が、東京の浅草にあった食堂の中華料理部門で修業し、大正時代に東京都神田に「中華料理神田五十番」を出店しました。
浅草の食堂から他にも数人が独立して「五十番」の店名で各地に出店しましたが、神田五十番は昭和30年頃に「中華料理五十番」を商標登録して全国各地に店舗を展開しました。こうしたのれん分けや店舗の展開の動きに伴い、五十番の名は中華料理店の代名詞のように親しまれてきました。
函館から旭川間に特急「おおぞら」が走り始めた昭和36年、竣工したHBC三条ビル(現在のKT三条ビル)地下一階に神田五十番の直営店が開店しました。当時と変わらないあっさりした正油味のラーメンは1杯380円、コロナ禍後は550円になりました。スープを口に含むと、熱戦を繰り広げていた大鵬と柏戸が横綱に同時昇進したのを思い出します。また、五目焼きそばも美味です。
中央区の中華料理五十番本店は閉店し、私は西一丁目店に通っています。北区北39条西4丁目イオン麻生店地下一階に麻生店があります。
営業時間: 11:00~21:00 電話:011-271-2010
住所:西一丁目店 札幌市中央区大通西1丁目桂和ビル50地下二階
1-7 中国四大料理 満漢楼
ゆっくり熱々の中華料理を食べたくなると満漢楼へ行きます。私たち夫婦は、多くの量を食べることが目的ではなく、北京、上海、広東、四川料理を少しずつ味わうことができればそれで満足です。
ランチバイキングは90分食べ放題でソフトドリンク飲み放題付きです。大人1,000円、小学生750円と格安で、中国語が飛び交っている厨房でつくられた中華料理など56品にソフトドリンク20種類が並びます。
店内はテーブルに椅子席というシンプルな造りで通路は割と広く、料理を取りに立ち上がるときは他のお客への気遣いが不要なほどです。廊下の窓側に並ぶ料理を取り皿に少しづつ盛り付け、ゆっくり味わっても十分時間が余ります。
営業時間:ランチバイキング 平日 11:30~14:30 土日祝日 11:30~15:00
デナー 17:00~24:00
住所:札幌市中央区南4条5丁目 レストランプラザ札幌二階(旧東急イン)
電話:011-522-5788
1-8 クッチーナ厚別南店
札幌市営地下鉄東西線ひばりが丘駅より徒歩8分の、札幌市立共栄小学校グランドに面しているレストランです。店内の壁に大きなモノトーンでイタリア人の日常生活写真が飾られ、仕切りの棚にはイタリア製のパスタやホールトマトの瓶詰が並んでいます。
北海道の新鮮な素材をたっぷり盛り込んだイタリア料理で、身近にある北海道の美味しさを味わうことができます。スパゲッテイは南イタリアのディヴェッラを使用し、生パスタは北海道小麦を使用したオリジナルです。
開店した当時のメニューですが、ラクレットチーズをふんだんに使ったリゾットの美味しさに驚きました。何度食べても飽きがこず、このリゾットを食べるために時折訪れました。その後、四種類のチーズを使ったピザに出会い、とろける美味しさに満足しています。駐車場が広いので便利です。
営業時間:ランチ 11:00~15:00 ディナー 17:00~22:00
住所:札幌市厚別区厚別南2-13-9 電話:011-893-2266
1-9 とんかつ玉藤南郷店
創業は昭和27年という老舗の専門店です。札幌市内は、北区に麻生店、中央区にエスタ店、清田区に清田店、厚別区に厚別店とサンピアザ店、白石区に南郷店、東区に伏古店と北41条店、千歳市に1店舗があります。
お店で出される「熟成とんかつ」は、豚肉を低温で18日間熟成させてうま味と柔らかさを最大限に引き出し、生肉状態で2.5センチに切り分け、挽き立ての生パン粉で包み、大量の油で揚げた肉汁たっぷりのとんかつです。
とんかつを揚げる銅鍋は、熱伝導率が非常に高く、鍋全体に熱さが均等に行き渡るので油の対流が発生します。とんかつがまろやかに仕上がりますが、火加減は匠の技が必要です。お店では40リットルの油が入る、直径60センチ銅鍋を4枚も使用しています。
熟成ロースとんかつと熟成ひれかつをはじめ三元豚ロースかつ定食や牡蠣フライ定食、女性に人気の海老づくし定食もあります。
毎月、五目ご飯やあさりご飯などの変わりご飯や、味噌汁は白味噌と赤だしを選択できシジミ汁や三つ葉汁、なめこ汁などの具も毎月変わります。常連客を飽きさせない配慮を感じさせます。
営業時間:11:00~22:00 定休日:無休 住所:札幌市白石区南郷通20丁目南4-8 電話:011-862-7000
1-10 生蕎麦 小がね
スーパーマーケットの東光豊平店より、250m南西へ向かったT字路のところにある蕎麦屋さん。創業者の矢田さんは室蘭出身で、初めて「室蘭流かつ丼」を札幌に紹介された方です。
かつ丼といえば、どんぶりの飯の上にカツの卵とじを乗せるのが一般的ですが、小がねでかつ丼を頼むとどんぶり飯と卵とじのカツが別々に出てきます。
室蘭のそば屋さんが、サービスで肉を大きくしたらご飯の上にカツがのりきらなくなり、別盛りしたのがきっかけだそうです。
現在は息子さんが跡を継がれました。お父さんの蕎麦を追い越す腕前になられ、連日繁盛しています。開店した十一時に訪れたので、お客がだれもいない店内の全景写真に撮れました。
営業時間:11:00~無くなり次第終了
定休日:水曜日 電話:011-811-4008
住所:札幌市豊平区豊平八条九丁目1の6
1-11 PIZZERIA ASTRA
登別市内のピザ専門店主に才能を見出された大坂大貴さんは、東京のピザ店での修業を経て23歳で単身イタリアのナポリへ向かいました。英語もイタリア語も話せない状態で味が気に入ったピザ店で一ヶ月半無給で修業させたもらい技術を身につけました。
イタリアでは、公園や街角でピザを一枚300円程度で移動販売しているのをみて、日本でも売れると直感したそうです。帰国後は登別と室蘭などを中心に売り歩き、安くて美味しいと完売の日が続きました。
白糠産のモッツアレラチーズを使った「マルゲリータ」は、生地が薄いのにもっちりとして、焦げた部分のぱりぱりした触感との相性が素晴らしい一品です。2018年3月7日に初めて食べたときはその美味しさに感激しました。12月5日に追加注文した窯焼きポークステーキの美味しさにも驚きました。
76歳の今日までさまざまなお店や宅配ピザやポークステーキを食べましたが、これほど美味しいと感動したことはありません。しかも、マルゲリータは一枚600円、窯焼きポークステーキは500円だったのです。
三種類ある中で最も安いマルゲリータの他に、「マルゲリータEX」と「究極のマルゲリータ」もあります。登別温泉名物を目指した「地獄ピッツァ」の他に、窯焼きのチキンステーキやローストビーフなどもあります。
営業時間:11:30~16:00 20:00~00:30
定休日:不定休 住所:登別市登別温泉町60番地 電話:070-5605-7702
1-12 北海道十勝料理 えん
一月末の十勝川白鳥まつり彩凛華(さいりんか)を見に来たときに、帯広駅で食べた豚丼は口に合わずがっかりしました。十月に幕別温泉へ向かう途中に帯広市内を散策していると若いころ食べた豚丼を思い出し、豚丼発祥の店「ぱんちょう」を訪ねると本日休業の札が出ていました。
がっかりしながら銀座通りを歩いていると北海道十勝料理えんの前に、ぶた丼の幟が出ています。暖簾をくぐると奥行きのあるカウンターが目に入りました。カウンター内の調理場には店主が、カウンターの奥でコーヒーを入れているのは店主の奥様です。右側の椅子席にいらしたお客は正面を向いておられたので、姿が入らないように撮影しました。
店主の春日学さんは北の屋台で9年間腕を磨いた卒業生で、地元農家こだわりの食材を仕入れてオール十勝で頑張っています。写真のぶた丼には副菜のサラダと汁ものが付いて750円には驚きました。厚みがある十勝産のロースは柔らかで、味もくどくはなくその美味しさに感激しました。
帯広名物の豚丼は、牛は牛乳、馬は馬力、豚は食料とされていた開拓時代に遡ります。昭和初期に洋食の調理人が集まって鰻のかば焼きをイメージしながら、試行錯誤の末に完成させたのが豚丼だそうです。
営業時間:12:00~14:00 18:00~23:00
定休日:日曜日 住所:帯広市西1条南11丁目5-44 電話:0155-22-6737
2.楽しみ処
2-1 第三もっきりセンター
昭和25年に大通東1丁目で開店した立ち飲みの「モッキリセンター」が始まりです。その後あちこちに同名の店舗が誕生したので、あえて「第三モッキリセンター」と改称して生き残りました。
初めて訪れた昭和45年頃は現在の建物の南側、高層のビルが建っているところにありました。天井のベニヤ板が所々剥がれかけて、板壁はタバコのニコチンや油煙などで薄黒く、U字型のカウンターに40脚ほどの椅子が並んでいました。店の奥には50人ほどが座れる座敷があり、腰を下ろすと体がピサの斜塔状になりました。
映画に出てきそうな、終戦後まもない頃の場末の居酒屋という雰囲気で、仕事仲間の女性は入るのをためらったほどです。この当時、厨房をあずかるおばあちゃんがつくる「鯖の味噌煮」が絶品でした。その後は、タラの煮付け(左下の写真)にはまっています。
この建物のすぐ横に現在のお店が開店しました。シバレル夜は、棒だらの煮付けやとん鍋(豚肉と白菜)をつつくのが楽しみです。むかしはネクタイを絞めて飲んでいるお客はわずかでしたが、現在は背広族や女性客で満員状態です。奥座敷のテーブルを囲んで黄色い声を張り上げている女性客が増加したことに驚きました。
営業時間:14:00~22:00(月~金) 13:00~19:30(土) 定休日:日曜と祝日
住所:札幌市中央区南1条東2丁目中小路西向き 電話:011-231-6527
2-2 スナック らむーる
札幌市営地下鉄ひばりが丘駅より厚別停車場通りをJR厚別駅へ向かって徒歩5分、国道12号線のそばに建つ厚別高砂ビルの4階にあるお店。
ママの猫好きは有名で、店内に入るとネコのカレンダー、ネコの壁掛け、ピンクの電話機の周囲にネコのぬいぐるみ、カウンターの後ろはウイスキーのボトルではなく、小さなネコの置物がびっしり並んでいます。お客のプレゼントや衝動買いで増えると、古いものは自宅へ移されて千匹近いネコグッズに囲まれて暮らしているそうです。
大画面のディスプレイに映る映像を見ながらのカラオケは人気が高く、順番を守りながら常連さんが流行歌や演歌に酔っています。
新札幌のカラオケ教室で学んでいる生徒さんのために、日曜日は練習会場として格安で開放しています。ひょっとしたら一世を風靡する歌手を輩出するかも。
営業時間:19:00~23:00 定休日:日曜と祝日
住所:札幌市厚別区厚別中央2条3丁目5 厚別高砂ビル4階 電話:011-893-3136
2-3 まねきねこ白石二号店
月に一度は他人の邪魔にならないカラオケで声を出すようにしています。年金生活の夫婦は平日にソフトドリンク飲み放題、「フリータイム20時間1000円(税別)」で5時間ほど利用していましたが、ソフトドリンク飲み放題がなくなるなどシステムが変わってからは行きずらくなりました。
飲食物持ち込みがOKのお店ですから、聴きたい曲をかけて映し出されたドラマを楽しみながら缶ビールで喉を潤します。焼酎やお酒のワンカップに切り替えて、注文した「彩野菜の浅漬けや、いんげんのおひたし」をつまみながら大声を上げるとカロリーの消費量が増加します。
私の世代の多くは「素面の状態で人前で歌う」のは恥ずかしいという感情を持っています。スナックや居酒屋でマイクを持つと、調子はずれの声で不快感を与えます。カラオケボックスの場合は妻や友人しかいないので、歌う楽しさを純粋に満喫できます。たとえ音程が狂っていても、見知らぬ人の迷惑にはなりません。
駐車場が広い南郷通1丁目北8-1 ディノス札幌白石店2階の白石一号店より、駐車場が狭い「まねきねこ白石二号店」はすいています。
白石二号店 営業時間:9:00~翌朝6:00 年中無休
住所:札幌市白石区南郷通2条4丁目11-8 電話:011-827-9990
3.思い出の飲食店
2018(平成30)年11月30日に54歳で取得した運転免許証を返納しました。妻の注意を聞きながら安全運転に努め、22年6ヶ月間無事故無違反で過ごせました。自家用車と運転免許証がなくなったので、行くことができなくなったお店の紹介をこの項へ移動しました。お世話になりました。益々の御盛況を祈っています。
3-1 手打ちそば家 七福
趣味で始めた「手打ち蕎麦」にのめり込んで地方公務員を退職し、専門店で1年半の修行をつみ平成16年に開店しました。新篠津市街地を貫く道道81号岩見沢石狩線、自治センターと向かい合うお店です。
ラジオ番組で紹介されて電話で営業時間を確かめ、札幌から車で1時間かけて蕎麦を堪能しました。
そば粉八割につなぎの小麦粉を二割使い、のど越しの良い腰のあるそばに仕上げています。蕎麦粉は北海道産を使用し、つけ汁は本節(上質の鰹節)と南茅部産真昆布の一番だしを使い、返しは本醸造醤油二種類と河醸本味醂など、原料にもかなりこだわっています。
うまい蕎麦の条件は「三たて」と言われます。製粉したばかりの味と香りが良い「挽きたて」、麺に仕上げたばかりで香りと味が一体となる「打ちたて」、手際よく水切りをして香りと味を逃さずに素早く出す「茹でたて」が三条件とされています。包丁で切ったばかりの「切りたて」をどの程度休ませてから茹でるかも難しい技術です。
営業期間:11:00~15:30 定休日:水曜日
夜間営業:17:00~19:30(4月から10月末までの木曜と金曜。)
住所:石狩郡新篠津村市街(自治センターの向い) 電話:0126-57-2900
3-2 ドライブイン 青葉
JR追分駅から国道234号線へ出て早来方向へ約2km進むと、「あおば」と書かれた大きな看板と外壁が黒みがかった赤で屋根が黒い二階建ての建物が見えてきます。
そば、うどん、カレー、寿司、定食など何でもありのお食事処です、と聞いてがっかりするのは味わってからにしてください。お勧めは、味噌ラーメンと親子丼です。
味噌ラーメンは和風味で濃すぎず薄すぎずのコク、角煮チャーシューは口の中でとろけてしまいます。親子丼の大きな鶏肉は卵をふんわりとまとい、だし汁が肉の旨みを引立てています。
パークゴルフで安平町追分を訪れるたびに味噌ラーメンを注文し、3人の仲間と共に年間10杯以上を食べ続けて10年が過ぎました。時々注文するミニ寿司も600円とは思えないネタに驚かされます。かなりこだわっている天麩羅と、牛肉の安平焼きもお勧めです。
右の写真は、鹿公園の近くにあるもっとも好きな追分の風景です。白樺の木をかたどった街灯はパークゴルフ場や鹿公園への道にも見かけられ、妖精が出てきそうな夢を膨らませます。
営業時間:11:00~19:00 定休日:火曜日
住所:勇払郡安平町追分若草3丁目278
駐車場完備電話:0145-25-2778
3-3 アイスキャロル
南幌温泉ハート&ハートの大駐車場の向かいに、「ふきの塔」と名づけられた展望台があり、その横におとぎばなしに出てきそうな建物があります。
アイスキャロルは、イタリアンジェラードの専門店です。地産地消を率先して南幌町の食材を使ったユニークなものもつくられています。
バニラ、ホワイトミルク、ヨーグルト、ラムレーズン、ココア、チョコ、レモンなどはオーソドックスです。かぼちゃ、あずき、いちご、とうもろこし、きゃべつ、きな粉、ゴマ、きらら394、抹茶に納豆は驚きます。ダブル300円、シングル200円、カップアイス(1色盛り)250円と価格は手ごろです。
営業期間:4月から10月下旬まで
営業時間:10:00~17:00
住所:空知郡南幌町南9線西15番地
電話:011-378-2736
3-4 カラオケダンス VIVA望郷
新年互礼会を退席して仲間とぶらぶら歩いているうちにススキノへ入り、1月4日午後3時に恐る恐る入ったのが「望郷」でした。
中国人留学生の支援にも熱心なママは、当時流行していたワープロの中古機種を無償でお世話していました。
レーザーディスクの美しい画面に感心しながら、カラオケで声を出し始めたころは歌い方を教えていただきました。
新しい飲食店ビルへ移ってから、休日になると美唄の畑と庭の手入れに出かける日が多くなりました。お客のひょっとしたらという予感が現実となり、美唄市に移られ「カラオケ&ダンスVIVA望郷」を開店されました。
お店でダンスパーティーも開催され、社交ダンスはもちろん、アルゼンチンタンゴ、サルサなど、様々なダンスのデモンストレーションも行われているとのうわさです。
営業時間:18:30~22:00 定休日:不明
住所:美唄市南美唄町下7条3丁目 電話:0126-64-4438
3-5 麺処 田楽
厳寒の2月上旬に「十勝川白鳥まつり彩凛華(さいりんか)」を見た翌日のことです。十勝川温泉ネイチャーセンターを見学してホテルへ戻る途中、そばを食べようと古い民家にかけられた「麺処田楽」ののれんをくぐりました。
メニューの表示は「豚そば」、正油700円、みそ750円、しお700円。えっ、ここはそばやさんではないの。店内にはラーメンの香りが充満しています。
2012年から三年間彩凛華を見に行った際に「麺処田楽」へ寄りましたが、2019年に寄ったときには料理がガラッと変わっていて驚きました。老人には以前の料理がしっくりしますが、これも時代の流れなのでしょう。
営業時間:11:00~21:00 定休日:なし
電話:0155-46-2337
住所:河東郡音更町十勝川温泉北15丁目1番地 笹井ホテル駐車場内
3-6 俺らの厨房 けんの家
郡山駅を背にして、左側の陣屋フロンティア通りにあるチサンホテル郡山の入口真向いにある、NATURE倶楽部の右隣りが入口です。店内は32名まで入れる広さで、お酒がずらりと並ぶカウンター席もあります。
お店との出会いは、福島TRIPで大内宿の紹介を拝見し、お世話いただいた鏡石町桜岡のジャパン旅行サービスのお陰と言えます。新幹線で帰宅する前夜、妻と夕食をとるため訪れました。アサヒスーパードライ・エクストラコールドと日本酒「峰の雪」を注文し、肉串揚げ、野菜串揚げ、海鮮串揚げとシーザーサラダ、そして砂肝のガーリック焼きをいただきました。
串揚げのおいしさはもちろん、砂肝のガーリック焼きの味付けには驚きました。砂肝は好きでずいぶん食べ歩きましたが、これほど絶妙な味付けに出会ったことがありません。ご馳走様でした。
営業時間:17:00~24:00 定休日:日曜日
住所:郡山市郡山駅前1-9-5 NATURE倶楽部ビル地下一階 電話:024-935-3777
4.忘れられぬお店
いまはもう歴史の彼方に消え去り、ほとんどの人々の記憶からも消え去ろうとしているお店ですが、私の記憶には鮮明に残っている生涯忘れ得ぬお店です。なつかしいお店で働いていた方々や出会えたお客様方のご壮健を願うばかりです。
4-1 しなの庵
新札幌のサンピアザ地下にあったお蕎麦屋さん。経営されている方はお爺さんのようで三人の女性が働いていました。おそらく三姉妹ではないかと思いますが、最も若い女性が出前で配達に出ると、最年長の女性が出前に出た女性の様々な行動を批評し次女は聞き役でした。
おそばは当時札幌一と思ったほどおいしくしかも格安でした。天婦羅そばは他店の半額の850円で、私にも食べられました。
しなの庵で初めて納豆そばに出会いました。メインのひきわり納豆に、沢庵の細切りが実によく合います。口に含むと心地よい触感がたまりません。あちこちのお店で納豆そばを注文しますが、細切りの沢庵は見かけません。
4-2 壁の穴
札幌市中央区大通西16丁目にあったお店です。 たらこスパゲッティを世に送り出した和風スパゲッティのパイオニア「壁の穴」の系列のようでした。
日本の食文化が育んできた自然の恵みをそのまま生かし、新鮮な海の幸や山の幸を使って日本人の味覚にマッチするスパゲッティをという願いで、バラエティ豊かなオリジナル創作パスタや窯焼きピッツァなどの美味しさにこだわっていました。メニューを開くとスパゲッティの料理に野菜の名がついていたことを思い出します。
壁の穴を訪れると、必ず注文していたのは「ナスのミ-トソース」でした。ナスが乗っているだけのシンプルな料理でしたが、一度食べるとその味を忘れられず、訪れるたびに注文しました。他の料理も食べてみたいと考え、久しぶりに尋ねるとお店は消えていました。残念無念!
4-3 居酒屋れいちゃん
昭和62年10月16日に、白石区商工会議所主催の3千円会費で7軒まわるというドリンクテーリングが開催されました。午後7時の花火を合図に、参加者は摂氏3度の闇の中へ消えていきました。
Bコース指定店の居酒店「れいちゃん」へ入ると、「開店したばかりで素人なものですから気が利きませんが、今後ともよろしくお願いいたします。今日おいでになった方々に食べていただこうと思って、エビのサシミを用意したんですけどみなさん忙しそうでどなたも…」「サービスかい。食べる食べる、持ってきて」。小上がりで飲んでいると、卵付きの甘エビがなんと二十匹も出てきました。
国道12号線白石中央にあったお店で、ママが腰痛で閉店を余儀なくされるまでお世話になりました。昭和天皇が崩御されて、ドリンクテーリングは中止されたままになっているのが残念です。
4-4 ニッカバー 又来るベアー
札幌のすすきのでも五本指に入る老舗のニッカバーで、札幌市中央区南3条西3丁目東向き中山ミシンビル地階にありましたした。
初めてお店を訪れたのは1963年(昭和38年)、アルバイトでいただいたお金で「マンハッタン」を二杯飲み、甘ったるいチンザノベルモントの味を覚えたお店です。30有余年後に再び訪れたときは二代目のご主人と奥様で営業されていましたが、ご主人は癌と戦い無念の結果を迎えました。
お店に飾られていたブラックニッカのランタンは、売り出した当時の宣伝用として配られたもので、現存しているのはわずかというお宝でした。ママの笑顔と話術で繁盛していましたが、2018(平成30年)12月29日に惜しまれながら閉店しました。
4-5 霧の下(旧札幌エスタ店)
JR札幌駅への新幹線乗り入れで、商業施設ESTA(エスタ)が解体されることになり閉店しました。30年以上前の「そごうデパート」時代から続く老舗で、和風造りの店内は落ち着いた雰囲気で広く、お昼時は混んでいます。
蕎麦は昼と夜の気温差が大きいほど旨味が強くなると言われます。朝夕に霧が発生しやすい山裾の高原地帯で栽培されたそば粉は「霧下粉」と云い、蕎麦好きの人々から喜ばれています。店名は、お客様に喜ばれる店でありたいという願いをこめ「霧の下」と命名されたそうです。
喫煙席と禁煙席に分かれていますが、仕切りがないのでたばこの煙は禁煙席にも流れ込みます。メニューには一つひとつ説明が書いてあり、使用している食材が明確に分かります。閉店したのはやむを得ませんが、近くで営業されるのを期待しています。