1 疑問を感じていたこと
1-1 知らされない事実
日本人の平均寿命は女性が86.61歳で世界一、男性は80.21歳で世界第4位です。日本人が世界一の高齢社会になったのは、国民皆保険制度で医療機関を受診しやすい環境にあり、劣悪な健康状況を強いられることも無く、健康に関する知識や関心が高いので平均寿命が延び、世界一の高齢社会につながったと言われます。
65歳以上の高齢者が総人口に占める割合は、日本26.56%で世界第一位、次いでイタリア22.71%、ドイツ21.27%の順に高齢化しています。日本で百歳以上の高齢者は平成28年の時点でおよそ7万人、男性1万人・女性6万人です。
しかし、近年は雇用環境や社会構造の激変で、国民の健康を取り巻く環境が急速に悪化し、健康格差が急激に拡大しています。所得や雇用の格差が拡大し、子どもの相対的貧困率はOECD平均を上回りました。また、労働者に占める非正規の割合は4割となり、終身雇用で職が安定している国というイメージもガラリと変わりました。
WHOが「すべてのガン(非メラノーマ皮膚癌を除く)2012年の発生率、死亡率及び罹患率の推定」を発表しました。1975年から2010年にかけてのグラフを見ると世界各国でガンによる死亡率は年々下がっています。
国別18ヶ国のデータで男性のガン発生傾向が「多い」のは、オーストラリア・フィンランド・アメリカ・ニュージーランド・スロバキア・カナダ・スペインについで日本は第8位です。ガンによる死亡率の「多い」のは、スロバキア・フランス・韓国・デンマーク・スペイン・イギリス・カナダについで日本は第8位でした。
国別16ヶ国のデータで女性のガン発生傾向が「少ない」のは、インド・タイ・コスタリカについで日本は第4位です。ガンによる死亡率の「少ない」のは、韓国についで日本は第2位となっています。
厚労省が発表した「平成28年人口動態統計(確定数)」で日本人の死亡原因を見ると、男女合わせた総数ではガンは28.5%、心疾患は15.1%、肺炎は9.1%となり、ガンで死亡する方が多いことが分かります。
現代の日本人は、自分たちが思っているほど健康的ではありません。食生活の欧米化が進み、肉の摂取量は50年間で約10倍、脂肪分は約3倍にも増えました。逆に野菜や果物の消費量は減り米国を下回っています。しかも、日本人は運動量も少ないのです。
日本人と欧米人は体質が異なり、同じ食事を摂っていても日本人のほうが糖尿病になる確率が高くなります。糖尿病になるとインスリンというホルモンの血中濃度が高まり、これにはガン細胞の増殖を促す作用があり発ガンリスクが2割ほど高まります。
大阪大学大学院医学系研究科社会環境医学講座の祖父江友孝教授は「他の先進国と比較して、日本では高齢化のスピードがものすごく速い。それが、ガン死が増えている一番大きな要因だと言えるでしょう。」と嘆いています。
北海道大学大学院医学研究科探索病理学講座の西原広史特任准教授は「ガンは遺伝子の異常が積み重なることで発症します。長生きすればするほど遺伝子に異常が起きる可能性が増えるので、ガンになる確率も高くなるというわけです」と述べています。
そこで、ガン検診の必要性が叫ばれていますが、ガン検診が寿命を延ばすという科学的根拠はありません。ガン検診はガンを見つけてもらうためと言うのが常識ですが、多くの日本人はガンが見つからなかったという安心感を得るために受けています。
ガン検診は、過剰診断と治療、偽陽性による心理的苦痛といった問題があることが指摘されています。ガン検診を受けることにはメリットもデメリットもあり、メリットがデメリットを上回るという証拠はありません。
しかし、厚生労働省ガン研究助成金研究班(以下、がん検診評価班)による「有効性評価に基づくガン検診ガイドライン作成手順」)では、ガン検診の目的を対象ガンによる死亡率を減らすこととしているのです。
英国医師会雑誌という世界的に権威ある医学専門誌に掲載された米国の研究者らによる論文は「私たちは医療従事者に、ガン検診には限界があること、すなわち検診による害は確実だが、総死亡率を減らす効果はないという事実を率直に認めるよう奨励したい。ガン検診を拒否することは、多くの人にとって賢明で合理的な選択であるかもしれない」と締めくくっています。
1-2 隠された事実
日本では報道されませんが、1985年のアメリカ議会でガン研究の世界的権威であるアメリカ国立ガン研究所のデビッド所長の証言をきっかけにアメリカのガン治療は大きく変わりました。抗ガン剤でガンは治せないというのがはっきり分かったのです。
1988年にアメリカの国立ガン研究所のガンの病因学という数千ページにおよぶ報告書で、抗ガン剤はガンに無力なだけではなく、強い発ガン性があり他の臓器などに新たなガンを発生させる造ガン剤でしかない、との報告がされました。
抗ガン剤を投与すると、ガン細胞はすぐに反抗ガン剤遺伝子を変化させて抗ガン剤を無力化します。害虫が農薬に対して抵抗力を持つのと同じ現象です。さらに、抗ガン剤はガンと戦うリンパ球の製造機能を徹底的に攻撃するため、抗ガン剤を投与することでかえってガンを増殖させることが分かったのです。
また、放射線治療は免疫細胞を減少させるため、抗ガン剤よりも致死率が高いとされました。この報道は世界をかけめぐりましたが、なぜか日本ではこれらの事実は伝えられることがなかったのです。
ガンと宣告されるとまずガンの摘出手術が検討されます。摘出可能なガンを可能なかぎり取り除く方法です。例えガン化してるとはいえ身体の一部を強制的に除去するこの方法に疑問を投げかける専門家も多く、手術は血管を傷つけて組織を痛めつけて自然治癒力を奪い取ることになるとしています。
日本の医学部の教科書では現在も、人間が持つ自然治癒力に関しては一切教えていないことを問題視する専門家も多いのです。日本では100%摘出手術となる肺ガンですが、医療先進国のカナダでは5%しか手術はしません。しかし、5年後生存率は圧倒的にカナダの方が高いのです。
国立ガン研究所のデビッタ所長による、抗ガン剤はガンに無力なだけではなく、強い発ガン性があり他の臓器などに新たなガンを発生させる造ガン剤でしかない、との報告を発端としてアメリカ政府の調査機関であるOTAが調査実験を開始しました。
アメリカ東部の20の大学で大々的に行われた、抗ガン剤治療の経過調査の実験対象者は第4期を迎えた肺ガン患者743名でした。その患者を4グループに分け、再発率・再発期間・生存率などのデータが克明に記録されました。
その結果、腫瘍を小さくする効果抗腫瘍効果はA20%、B13%、C6%、D9%でした。複数の抗ガン剤を投与したグループAとグループBが最も多くのガン細胞を退治しました。しかし、AとBのグループは抗ガン剤の投与後わずか数週間で死亡するケースが多発しました。 抗ガン剤投与の副作用はグループCとDの7倍~10倍でした。
再発期間はAグループの対象者が一番短くわずか22.7週の5ヶ月で、最長でもCグループの31.7週、8ヶ月でした。つまり、実験報告書では抗ガン剤を投与する量と回数が多いほど、生存期間が短くなり再発率が高まることを裏付けたのです。
そして1990年OTAは抗ガン剤の有効性を完全に否定する報告書をふまえ、代替医療のほうが末期患者を救っていることを認めて、議会に代替医療への調査・助成を勧告しました。これをきっかけにアメリカにおけるガン治療は大きく変わりました。
そして、アメリカにおける死亡者数が急速に減少しはじめ、ガンの利権構造の崩壊が起きました。しかし、日本の製薬業界・医師会・厚生労相・政治家・マスコミは沈黙を押し通したのです。おそらく利権構造を守ったのでしょう。
この現象を発端として、アメリカでは新たな治療法の取り組みが盛んになりました。代替医療法の発展と理解によりガンによる死亡率が減少するという、日本とは真逆の道を歩むことになりました。
メキシコにあるサンタモニカ病院やオアシス・オブ・ホープ病院などでは末期ガン患者の5年生存率が驚くべき成果をあげ、世界中から多くの医師が見学に訪れています。しかも、初期・中期レベルにおいてはさらに驚くべき結果を出しているそうです。
ガン細胞の特徴は大きく分けて2つあり、ガン細胞は熱に弱く39度でDNAの合成が止まり42度で死滅することが多くの実験で明らかになりました。反対に、体温が1度下がると免疫機能が37%低下し、ガン発症率が5倍高まるという研究結果もあります。
もう1つの特徴は、ガン細胞は酸素を極端に嫌うということです。ノーベル医学生理学賞を受賞したオットー・ワールブルク博士によれば、細胞を35%以上の酸欠状態にすると100%ガン化するそうです。さらに、ガン細胞に直接酸素を供給すると、ガン細胞は確実に死滅していくことが分かっています。
ガン細胞の特性を利用して正常細胞に一切害を与えずに、ガン細胞のみを死滅させる治療法が代替療法です。ガンの代替療法として様々な治療法が提案されています。その中で安全性が高いとされ、世界でも多くのガン患者に採用されている治療法を紹介します。
1-2-1 超高濃度ビタミンC療法
将来世界の標準的なガン治療になると期待されている療法です。この治療法はノーベル賞を2度も受賞したボーリング博士が開発し、現在のアメリカにおいて副作用の一切ない抗ガン剤として認可を受けるための臨床試験が行われています。
一般の抗ガン剤は、ガンの分裂細胞にしか効果がなく、ガン細胞を殲滅することは困難とされている上に、正常細胞である免疫細胞を徹底的に破壊してしまい、自然治癒力に壊滅的なダメージを与えてしまいます。
超高濃度ビタミンC療法は、ガン細胞を根絶する機能がある反面正常細胞に悪影響を与えることがありません。数多くの治験の結果ガン細胞だけを死滅させるだけでなく、免疫力を高める特徴があります。
現在まで、世界中の医療機関から超高濃度ビタミンC療法による健康被害が報告されていないことからも、その安全性は高次世代のガン治療の主役ともいえます。
1-2-2 ゲルソン療法
マックス・ゲルソン医師は、1930年代のアメリカでただ1人ガン治療に成功しました。ガンとは腫瘍のみを指すものではなく、栄養の代謝の乱れが発端となる病気と考えました。
体全体の栄養の代謝をコントロールできればガンは治ると提唱し、食事を軸とした治療法を開発しました。大量の生野菜ジュースを飲んで、塩分・脂肪・動物性タンパク質を摂取しない食事が柱となります。欧米では、代替療法の基本ともいえる治療法です。
福島学院大学副学長の星野仁彦医学博士は、5年後生存率0%の大腸ガン・転移性肝臓ガンになりました。現存療法を中心に食事を軸とした治療を行い、20年が経過した現在も精力的に医師活動を行っています。星野氏は以前にも増して健康そのものです。
1-2-3 高濃度ゲルマニウム療法
ガンの克服要件である、低体温の克服、酸素量と免疫機能の向上を同時に行えるのが高濃度ゲルマニウム療法です。ゲルマニウムは32個の電子をもつ32番目の元素で、ゲルマニウムには無機と有機が存在し、その2つをうまく組み合わせることにより効果的な治療が可能となります。
ガン細胞はマイナスの電気を帯びているので、リンパ球のもつマイナスの電気と反発しリンパ球を近づけません。これがゲルマニウムによって正常化されると、リンパ球がガン細胞を攻撃できるようになります。現在、高濃度ゲルマニウム療法は短期的な完治が期待できる治療法として注目を集めています。
1-2-4 ポリMVA療法
ポリMVAは、数ある抗酸化剤の中で最も高い抗酸化作用を発揮するため、他の代替療法の補完として期待されています。最大の特徴はガン細胞の唯一のエネルギー源である解糖系ATPの生産を阻害することで、エネルギー不足に陥ったガン細胞は確実に死に至ることになります。これは、在宅で行える治療であることも魅力の1つです。
1-2-5 パルフテック療法
ガン細胞が酸素を嫌うという特徴を利用したのがパルフテック療法です。パルフテック療法は抗ガン剤で赤血球が減少し、酸素不足に陥った細胞に大量の酸素を供給する治療法です。
酸素の運搬量は赤血球の表面積に比例します。血中にパルフテックを投与することで、赤血球の10倍を超える酸素を細胞に送り込むことができます。十分に酸素を送り込むことで、休眠していたミトコンドリアが蘇り、細胞のガン化をくいとめることができるというものです。
ガン細胞内には、細胞を正常化しようとする再生遺伝子が残っていることが多いのですが、その遺伝子は自身の活性化のために隣の正常細胞からタンパク質を奪い取ってしまいます。タンパク質を奪い取られた正常細胞は、完全燃焼を起こしてガン化します。
そこでガン細胞内にある再生遺伝子を直接活性化させることで、ガン細胞の抑制と修復を可能にしたのが天然酵素反応療法です。デンチナーゼ酵素を使ったこの治療法は既に多くの実験、臨床を経てガンの代替療法として注目されています。
アメリカではガンなどの現代病が増え続けて国家の財政を圧迫していることが1970年代から問題視されていました。当時のフォード大統領が、栄養問題特別委員会を設置して国民の栄養と病気の関係を徹底的に調査させました。
その結果、現代病は薬では治らないが、ガンんを減らすには食事の内容を変えなくてはいけないということがわかったのです。FDA(アメリカ食品医薬品局)や米国国立ガン研究所が、健康のための数値目標を設定したり、ガン予防に効果があると言われる食べ物の作用の研究を進めました。
その国家プロジェクトの成果が実って、増え続けていたガンの死亡数が1992年以降は減少に転じました。日本の医療関係者はこれらの情報を公開すると、利権構造が失われると考えて隠蔽しているのでしょう。ホスメック・クリニック院長で臨床環境医の三好基晴博士は、「現代医療はほとんどが商売医学をもとにした商売医療」と嘆かれています。