はげちゃんの世界

人々の役に立とうと夢をいだき、夢を追いかけてきた日々

第14章 自分の身体と向き合う

2016(平成28)年9月30日午後開催の白石区保健福祉部健康・子ども課健やか推進係主催のヘルスアップ教室「生活習慣の見直しでメダボ解消宣言」を受講。講師は、保健福祉部の保健師・管理栄養士・歯科衛生士です。厚生労働省のデータも加えました。

1 メタボチェックを受けると

 1-1 自分の身体を知ろう

健康づくりの第一歩は、自分の健康状態を知ることから始まります。

内臓脂肪型肥満 + 高血糖・高血圧・脂質異常のいずれか2つ以上 = 動脈硬化が進行し、脳卒中や心筋梗塞などの疾患につながる危険性の高い状態 = 原因は生活習慣です

会場へ入ると「血圧・体脂肪・体重・腹囲・骨密度」の測定が行われ、体力測定結果記入用紙に記載されます。参考まで、私の測定値は次のようになりました。

血圧拡張期 148収縮期 72自宅測定値 117~63
体脂肪 20%標準値17%~23%標準値の範囲内で最良
脂肪量 14.2kg 70.6kg×20.2%=14.2kg
除脂肪量 56.4kg70.6kg-14.2kg=56.2kg
体水分量 41.2kg体内水分量は60%
腹囲 89.2cm目標値 84cm5.2cm超過のデブ
体重 70.6kg目標値 62.8kg寝起き測定値 68.0kg
BMI 24.7標準値18.6~24.9最良値 22.0
骨密度スティフネス 10620才 104.2574才 77.05

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 1-2 測定結果の判断

  1-2-1 血圧測定結果

最高血圧が高い ⇒ 大動脈などの太い血管が硬くなり、心臓の収縮する力が強くなっている可能性を示します。

最低血圧が高い ⇒ 末梢の細い血管が狭く硬くなって、動脈硬化が進行している可能性を示します。

  高血圧 ⇒ 動脈硬化 ⇒ 脳卒中 ⇒ 心筋梗塞・・・・

血圧の測定結果は、拡張期血圧(最高血圧)が148で収縮期血圧(最低血圧)が72ですから「軽症高血圧」の範囲に入りますが、血圧は刻々と変動するため決めつけることはできません。

2016年1月4日から、自宅で毎日午前6時と午後9時に血圧を測定して健康手帳に記録しています。健康手帳をみると、拡張期血圧(最高血圧)は130以下、収縮期血圧(最低血圧)は60以上と最適な正常血圧です。

測定前に自宅で測ったときは、最高血圧が117で最低血圧が63ですから正常範囲内ですが、セミナー会場で測定したときは緊張しているせいで上昇したと考えられます。

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  1-2-2 体脂肪・腹囲

昨年の12月末までに64kgまで落とした体重は、1月から4月にかけて71kgまでリバウンドしました。目標値は62kgですが、しがみついた脂肪は中々離れてくれません。

体脂肪は25%以上が肥満ですが、測定値は標準値内の20%でした。17%~23%の中間に当たる20%でしたから最良の結果が出たことになります。

体内脂肪量は14.2kgで、体内水分量は41.2kgでした。脂肪を減らそうと、毎朝食前に往復4.4kmを40分で歩いている効果が現われました。単純計算で時速に直すと5.5km/hで歩いていることになります。

男性の腹囲は85cm未満、女性は90cm未満が標準値ですから、わたしは5.2cm超過したデブということになります。昨年12月初めの測定値は81cmでしたので残念です。

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  1-2-3 BMIと骨密度

BMI値はかろうじて標準値の範囲内に納まっていますが、最良値の22を維持すると病気にかかりにくいと云われます。

BMI値が、18.5未満ですと痩せ過ぎ、18.5~25未満で標準、25~30未満で軽度の肥満、30以上になると肥満になります。

BMI値は、体重(kg)+身長(m)+身長(m)で求めることができます。

骨密度を測定するときのスティフネスというのは、超音波が骨の中を通過する際の速度で、踵骨で調査した値です。骨に存在するミネラル(カルシウムなど)がどの程度あるかという密度を表します。

骨密度の106は20代前半程度と推定されます。20才の場合は104.25、実年齢74才の場合は77.05ですから、かなり頑丈にできています。毎朝4km強を速足で歩き、昼食時には牛乳を200cc飲んでいますし、チーズを口にしない日はないというのも効果でしょう。

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 1-3 強い骨をつくるには

  1-3-1 バランスの良い食生活

カルシウムは体内に吸収されにくいので、吸収を助ける食品もバランスよく一緒に摂取することが大切です。無理なダイエットや偏食も骨量の低下につながります。

カルシウムが多い食品は、牛乳、乾燥わかめ、豆腐、ヨーグルト、チーズ、切り干し大根、納豆、海苔、春菊、シシャモ、ひじきなどです。

  1-3-2 適度な運動

骨は、体を動かして刺激することで鍛えられ、カルシウムの沈着が良くなります。しかし、過度な運動は逆効果ですから、毎日少しずつ運動する習慣を身につけましょう。目安は1日30分、少し息が弾む程度の速さがお勧めです。

カルシウムの吸収を助ける食品は、豆類、煮干し、きのこ類、卵、スルメ、海藻類などです。

  1-3-3 食べたら日光浴

人の体は、日光に当たると体内にビタミンDが作られ、カルシウムの吸収を助けてくれます。1日のビタミンDの必要量は、30分間直射日光に当たることで作られます。

直射日光に当たると肌によくないとかシミガできると云われますが、化粧品会社の宣伝につられて化学物質を皮膚に塗るより安全です。人類は化粧品を使う歴史より、直射日光下で生活していた歴史のほうが長かったのです。

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 1-4 メタボリックシンドロームとは

内臓脂肪型肥満(腹部が男性85cm以上、女性90cm以上) + 高血糖・高血圧・脂質異常のいずれか2つ以上 = 動脈硬化が進行し、脳卒中や心筋梗塞などの疾患につながる危険性の高い状態 = 原因は生活習慣!です。

腹囲の測り方は、立った姿勢で、息を吐いて、おへその位置に巻き尺を巻いて測ります。息を吐くのは、お腹を引っ込めるるという意味ではありません。

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※  掲載した図はいただいたレジュメの趣旨をそのままに作成しました。

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 ◆ 腹部肥満チェック

(当てはまる項目が多いほど要注意です。)

□ ① フライや油いための料理が好き□ ⑥ 間食をよくする
□ ② 脂っこい食べ物が好き□ ⑦ お菓子など甘いものをよく食べる
□ ③ 食事は早食いのほうだ□ ⑧ ビールは中瓶で1日3本以上飲む
□ ④ 食事は満腹になるまで食べる□ ⑨ 運動はほとんどしない
□ ⑤ 朝食を食べないことがある□ ⑩ 20歳の時より10kg以上太った

⑩の「20歳の時より10kg以上太った」に該当する場合は、①~⑨の肥満を招く生活習慣を改善しましょう。当てはまる項目が多い場合は、メタボリックシンドロームの可能性があります。年に1度は健康診断を受け、生活習慣の改善を行いましょう。

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2 実践!食事バランス生活

 2-1 健康寿命を延ばそう

健康寿命は元気に健康で生きる期間です。寝たきりを防ぐには、生活習慣病を防ぐことが重要です。生活習慣病にならないためには、まず肥満に気をつけることです。生活習慣病の3~6割は肥満や過体重が原因です。

それには、
 ① バランスのとれた食事を心がけましょう。
 ② 食べ方を見直してみましょう。
 ③ 適正な量を食べましょう。

なぜ太るのでしょう? それは、食事量 > 日常の活動運動量が原因です。余った栄養分が体脂肪として過剰に蓄積されるからです。

  2-1-1 目標とするBMI値

年齢目標とするBMI年齢目標とするBMI年齢目標とするBMI
18~49 18.5~24.950~69 20.0~24.970以上 21.5~24.9

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  2-1-2 推定エネルギー必要量値

年齢18才~29才30才~49才50才~69才70才以上
男性 2,650kcal/日  2,650kcal/日  2,450kcal/日  2,200kcal/日 
女性 1,950kcal/日  2,000kcal/日  1,900kcal/日  1,750kcal/日 

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 2-2 1日3回食事をしていますか

朝食は1日の活動期源です。体温を早く上昇させることでエネルギー消費量が高まります。朝食を食べなかったりや不規則な食事は脂肪をためやすい体にしてしまいます。

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 2-3 主食・主菜・副菜をそろえていますか

  2-3-1 主食

主食は、主に炭水化物などエネルギーの供給源になるもので、お米やパンなど穀類からの摂取が最も多くなります。 摂りすぎは肥満の原因になりますので、適度の量にしましょう。

主食の代表的なものは、ご飯・おにぎり・もち・パン・うどん・そば・中華麺・スパゲティー・マカロニなどです。

  2-3-2 主菜

主菜は、主にたんぱく質、脂質、エネルギー、鉄などの供給源であり、ビタミン・ミネラルなども含みます。好きな料理や油が多い料理は、ついつい食べすぎになりがちです。 一日の食事での中で、肉と魚は少しずつかどちらかに一つにして、卵や大豆製品を利用しましょう。

主菜の代表的なものは、豆腐・納豆・刺身・焼き魚・卵焼き・はんぺん・さつま揚げ・ちくわ・ハム・ウインナー・焼肉、ハンバーグ・から揚げなどです

  2-3-3 副菜

副菜は、主にビタミン・ミネラル、食物繊維の供給源になるものです。食事バランスガイドでは「野菜ジュース」も副菜に含まれますが、それだけで野菜が補えるものではないため、毎日意識して摂りましょう。

副菜の代表的なものは、野菜サラダ・酢の物・具だくさん汁・いもの煮物・野菜炒め・煮豆(エンドウ)などです。

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 2-4 肉より魚を食べていますか

肉類は脂肪の少ないものを選びましょう。良質なたんぱく質を取りやすいのは鹿肉や羊の肉です。人間の腸は羊の脂肪を分解することができないので、脂肪の蓄積を防ぐことができる優れた食品です。

魚を食べる割合を多めにしましょう。日本人の祖先は魚を食べていたので、肉よりも魚のほうが体に合っています。

 2-5 飲食は寝る2~3時間前に

夜は、日中よりも消化吸収が良くなり、エネルギー消費が少なくなるので脂肪の蓄積が進みます。

 2-6 早食い、ながら食いはだめ

早食いは、無意識のうちに食べ過ぎになります。よく噛むことで満足感が得られます。一口の食べ物を30回程度噛むことで、一度の食事時間を20分以上となるように調節します。

満腹中枢は、食事により血糖値が上がるのを感知して体に必要なエネルギー量かを判断します。これ以上は不要と判断した場合は、食欲が止まって満腹を実感させます。満腹中枢が血糖値の上昇を感知するまで20分程度かかるので、咀嚼回数を多くしてゆっくり食事をすることが過食による肥満を防止することにつながります。

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 2-7 間食は時間と量に注意を

間食を摂る場合は、乳製品や果物にしましょう。シリアルなどの利用もお勧めです。間食は栄養成分を参考にすることと、夜は避けて日中に摂るようにしましょう。

牛乳や乳製品はカルシュウムを多く含みます。1日にコップ一杯の牛乳がお勧めですが、コプ半分尾牛乳とヨーグルト1個またはスライスチーズ1枚(または、ベビーチーズ1個)の組み合わせもお勧めします。

果物にはビタミンやミネラルが多く含まれていますが、糖質である果糖が多量に含まれています。1日に摂りたい果物の量は200gが目安となります。果物100gの目安は、みかん1個、柿1個、りんご半分、梨半分、ぶどう半房程度です。

嗜好品は1日200kcal以内にしましょう。お菓子のカロリーは「cookpad 毎日の料理を楽しみにクックパッド」が紹介している「手ばかり」で目安をつけます。

和菓子の場合は、人差し指と親指でつくった輪をくぐり抜けられる大きさがおおよそ100kcalです。ケーキなどの洋菓子類は片手の手の平に乗る量がおおよそ100kcalです。また、ポテトチップスのようなスナック菓子などは、片手にのる量がおおよそ100kcalです。

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 2-8 油脂と塩分は控えめに

脂っこいものや味の濃いものは食欲を増進させてくれますが、油脂類を利用した料理が重ならないように注意します。健康な成人の場合の1日の塩分摂取量は、男性8g未満、女性7g未満です(2015年4月からの厚生労働省推奨食塩摂取量の目標量)。

  2-8-1 油脂

油は使用量に比例してエネルギーが高くなります。外食や総菜物を利用するときは次の点に注意しましょう。
 ① パンにバターは控える。
 ② コーンスープを野菜スープにする。
 ③ 肉の脂身、肉汁やバターソースは残
  す。
 ④ 野菜が多くとれるメニューを組み合わ
  せる。
 ⑤ サラダのドレッシングやマヨネーズは
  控える。
 ⑥ 洋菓子は控える。

※  掲載した図はいただいたレジュメの趣旨をそのままに作成しました。

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  2-8-2 塩分

日本人は塩分を摂りすぎる傾向があり、2012年時点での日本の成人1日あたりの食塩平均摂取量は、男性で11.3g、女性で9.6gと発表されています。世界保健機関(WHO)は、世界中の人の食塩摂取目標を1日5gとしています。

ナトリウムというのは食塩に含まれる成分の一部のことで、「ナトリウム量」イコール「塩分量」ではありません。ナトリウム量を食塩相当量(塩分量)に置き換えるには、下記の計算式で算出することができ、この食塩相当量で1日の塩分摂取量を捉えます。

ナトリウム量(ミリグラム)×2.54÷1000=食塩相当量(グラム)、または、ナトリウム量(g)×2.54=食塩相当量(g)となります。

食品の成分表示の欄でナトリウム量が500mgと表記されていれば、500(mg)×2.54÷1000=1.27(g)となり、食塩相当量としては1.27g含まれていることになります。

2015(平成27)年4月に「食品表示法」という新しい食品表示制度が施行され、義務表示である「ナトリウム」は「食塩相当量」で表示されることになりました。但し、食塩を添加していない食品では、ナトリウム量と食塩相当量を併記することが認められています。加工食品と添加物に関しては5年間の猶予期間があるので、完全に切り替わるのは2020(平成32)年以降になります。

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  2-8-3 対策

① 薄い味・濃い味などのメリハリをつける。
 ② 旬のものを取り入れましょう。
 ③ 適温で食べましょう。
 ④ 調味料は「かける」より「つける」を習慣に。
 ⑤ だしをしっかりとって薄味に。
 ⑥ 汁ものは具を多くして。
 ⑦ 麺類のつゆは残しましょう。
 ⑧ 漬物は小皿にとって控えめに。
 ⑨ 塩の代わりに、酢・レモン・シソ・ショウガ・カレー粉、コショウ香味野菜・香辛
  料を。
 ⑩ 塩分の多い加工品は少なめに(スポーツドリンクは控えめに)。

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 2-9 おまけは、酒類と煙草

  2-9-1 酒類

酒類の体に優しい量を知っていますか。純アルコールで約20gが目安です。

① ビール    中ビン1本(500ml)
 ② 日本酒    1合(180ml)
 ③ ウイスキー  ダブル1杯(60ml)
 ④ 焼酎     二分の一合
 ⑤ ワイン    2杯(120ml)

  2-9-2 煙草

百害あって一利なしと云われます。周囲のタバコを吸わない人々が煙を嫌がり、煙を吸うことで(受動喫煙)肺がんになる恐れがあります。喫煙者は加害者となります。

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 2-10 骨粗鬆症の予防

積極的に取りたい栄養素は、カルシューム・ビタミンD・ビタミンKと良質な蛋白質です。

① カルシューム  骨の材料になります。
    牛乳、勇製品、小松菜などの黄緑色野菜、海藻、豆製品などに含まれます。

② ビタミンD   カルシュームの吸収を助けます。
    魚類(サンマ・鮭)、海藻・きのこ類などに含まれます。

③ ビタミンK   骨を強くする。
    納豆・小松菜・おかひじき・ほうれん草などに含まれます。

④ 良質な蛋白質  体を丈夫にする。
    羊肉・鹿肉などに含まれます。

なによりも、バランスのとれた食事を心がけ、食べ方を見直し、20分以上かけて適正量を食べましょう。

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3 歯周病を予防しよう

 3-1 歯周病とは

歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。あなたの口の中には約300~500種類の細菌が住んでいます。普段あまり悪いことをしませんが、ブラッシングが充分でなかったり、砂糖を過剰に摂取すると細菌がネバネバした物質を作り出して歯の表面にくっつきます。これを歯垢(プラーク)と言い、粘着性が強いのでうがいをした程度では落ちません。

歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないと、歯垢に多くの細菌が集まってくるので歯肉の辺縁が「炎症」を帯びて赤くなったり、腫れたりします(痛みはほとんどの場合ありません)。

歯垢(プラーク)1mgの中には、むし歯や歯周病をひき起こす10億個の細菌が住みついていると言われます。歯垢は取り除かなければ硬くなり、歯石と言われる物質に変化し歯の表面に強固に付着します。

歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなると、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最後は抜歯をしなければいけなくなります。

歯垢(プラーク)の中で増殖した細菌が、歯肉の毛細血管から体内へ入り込んで全身を駆け巡ると、肺炎や心不全、骨粗鬆症や早産などの原因をつくりだします。

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 3-2 抜歯原因の第一位は歯周病

厚生労働省が昭和32年より6年ごとに実施している調査で、「平成23年歯科疾患実態調査」の結果が発表されました。この調査結果で8020達成者(80才で20本以上の歯を有する者の割合)は38.3%で、平成17年の調査結果より14.2%増加していました。

この調査は、全国を対象として平成23年国民生活基礎調査により設定された単位区から、無作為に抽出した300単位区内の世帯及び当該世帯の満1歳以上の世帯員を調査客体としており、今回の被調査者数は4,253人(男1,812人、女2,441人)でした。

20本以上の歯を有する者の割合は増加傾向にありました。75歳以上80歳未満、80歳以上85歳未満の年齢階級の数値を単純平均することで80歳での数値を推定すると、1 人平均現在歯数では13.9、20本以上の現在歯を持つ者の割合での推定値は38.3%となりました。80歳以上では、1人平均現在歯数で20本以上の歯を持つ者の割合は男性のほうが女性よりもやや高値を示しました。

※ 「一人平均現在歯数」の表は厚生労働省「平成23年歯科疾患実態調査」より転載しました。ありがとうございます。

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  3-2-1 歯肉の状況

若年者では歯肉に問題のある人や診査対象で歯のない人は少なかったのですが、高齢になるにつれ歯肉に問題のある人および対象歯のない人が多いという結果でした。4mm以上の歯周ポケットを持つ人の割合は、前回調査(平成17年)と比較すると30~60歳代では概ね低い値を示しました。一方75歳以上の高齢者層では今回調査のほうが高値を示しました。歯を失う人の減少と考えられます。

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  3-2-2 歯列・咬合の状況

12歳以上20歳未満で歯列に隙間のない人は約44%、歯列に隙間のある人は約12%でした。

正常咬合といわれる咬み合わせの場合は、上顎の前歯が下顎の前歯より少し前に出ていますが、上顎の前歯が前に出過ぎると上顎前突(出っ歯、オーバージェット)といわれます。前歯の水平方向の突出程度には12~15歳と16~20歳ではそれほど差はなく、0.5~3mmの吐出が多いという結果でした。

・平成17年度 0.5mm未満 52名、0.5~3mm 108名、4mm以上 49名
 ・平成23年度 0.5mm未満 32名、0.5~3mm 106名、4mm以上 71名

約半数の人でオーバージェットが小さいもしくは大きい結果を示しています。

前歯の咬み合わせの深さ(オーバーバイト)では、上顎の前歯が下顎の前歯に深く被さり過ぎる状態を過蓋咬合(ディープバイト)と呼びます。下顎の前歯が全く見えなくなるほどの過蓋咬合や、前歯が全く接触しないというケースもあります。このような場合は、食事にも発音にも支障が出てきます。

・平成17年度 0.5mm未満 28名、0.5~3mm 147名、4mm以上 68名
 ・平成23年度 0.5mm未満 19名、0.5~3mm 135名、4mm以上 90名

約40~45%の方が、オーバーバイトが小さいもしくは大きいという結果が出ています。

オーバージェットにしてもオーバーバイトにしても、歯並びというよりも咬み合わせに関する指標になります。見た目に関係する部分でもありますが、無理なく口を閉じることや咀嚼などの機能に関わってくる部分でもあります。一度ご自身の咬み合わせの状態を確認してみてはいかがでしょうか。

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  3-2-3 フッ化物塗布の状況

1歳以上15歳未満でフッ化物塗布を受けたことのある人は64%であした。内訳をみると、約15%が市町村保健センター等で、4割弱がその他の医療機関で、そして約1割が両方で受診したと回答しました。フッ化物塗布を受けたことのある人の割合は調査を重ねるごとに増加しています。

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  3-2-4 歯ブラシの使用状況

1歳以上の人で、毎日歯をみがく人の割合は95%でした。また、毎日の食事の後に歯みがく人の割合は近年増加しています。朝だけ・夜だけ歯を磨くという方もいますが、毎食後に磨くという人が一番多いそうです。

毎食後1日3回歯磨きをした場合に、歯ブラシの寿命は約1ヶ月と言われています。歯ブラシは、使っていくうちに汚れを落とす効果が弱まることも判明していますし、1ヶ月で交換すると汚れの取れ具合が違うことに気付くそうです。

歯ブラシは毛先が広がったら寿命と云われます。毛先が広がった歯ブラシでいくら丁寧にブラッシングをしても歯はきれいになりません。あまり早く歯ブラシの毛先が広がってしまうという場合は、力を入れてブラッシングし過ぎるからという結果が出ています。

使い終わった歯ブラシは流水で洗い流して歯ブラシスタンドに立てていますね。歯ブラシの雑菌をすべて洗い流すことは不可能ですし、空気中にも色々な菌がいます。神経質になりすぎることはありませんが、あまり長い間働かせると清潔とは言えなくなります。

歯医者が好きという方は少ないと思いますが、歯周病の原因は歯垢ですから、それをためない、増やさないことが基本です。健康な歯を保つためには虫歯がなくても年に一回程度は検診に行ったほうが良いといわれます。

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  3-2-5 顎関節の状況

口を大きく開け閉めした時、あごの音がするか、痛みがあるかという質問に「はい」と答えた人は、どちらも女性に高い傾向を示ししました。

あごが痛い、口が開きにくい、音がする、あるいはものが咬みにくいといった症状は、顎の関節や顎を動かす咀嚼筋に異常が起こった場合で顎関節症といいます。顎関節の症状を抱えている人に男女差はないのですが、若い女性と中年の女性に多いのが特徴です。

女性の訴えが多い理由は、顎の筋力が弱いとか筋肉の血液循環が悪いといったことも考えられますが、女性の方が痛みを感じやすいが、痛みが強くても耐えられるために回復不可能な状態になってしまい病院を行かざるを得ない状態になってしまうと思われます。

顎関節症はかなり一般的な病気です。多少の症状は特別な治療をしなくても、やがて改善に向かい、自然に治まることも多いのですが、痛みや、口が開けずらい、物が食べにくいなどの症状で日常生活に支障があれば、病院で治療を受けるべきです。

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  3-2-6 インプラントの状況

15歳以上の人で、インプラントが入っていると回答した人は2.6%であり、55~74 歳で高い割合を示しました。

インプラントとは歯を失ってしまった部分に人工の歯根を入れることです。しかし、インプラント治療は全ての方に100%の成功率で行えるものではありません。体の問題で出来ない方や、インプラントを再度入れ直さなくてはいけないこともあります。

インプラントは骨の中に人工歯根(インプラント)を埋め込む治療で、部分麻酔を使用した外科処置が必要です。場合によっては腫れや痛み、内出血などが起こることがあります。また、手術の時に血管を傷つけてしまうと出血が止まらなかったり、大きな神経を傷つけると麻痺が残ってしまうことがあります。

インプラントを骨の中に入れた後、インプラントと骨が付いた状態になり噛むことができます。しかし、稀にインプラントが骨と付かずに動いてしまうことがあります。特に悪い状態の歯を長期間そのままにしておくと、インプラントを入れても骨とつかないことがあります。重度の糖尿病や骨粗鬆症の方は避けた方が良いかもしれません。

インプラントはメンテナンスを怠ると歯周病で抜けてしまうことがあります。インプラントも歯と同じように歯石が付きます。インプラントは歯よりも防御する力が弱いため、インプラントの周りに細菌が残っていると、歯茎が腫れたり、膿が出たり、揺れてきたりすることがあります。

インプラントは治療をしてすぐに被せ物が入るものではありません。CT検査や噛み合わせの確認、インプラントが骨と付くのを待つ期間など最低3ヶ月程度はかかります。また、インプラント治療は一部の特殊な場合を除いては保険診療で行うことはできません。自費診療となり30万円から50万円程度かかります。

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  3-2-7 噛み合わせの状況

15歳以上45歳未満の人では、両側で接触のある人が95%以上でしたが、45歳以上では年齢とともに接触のある人の割合が少なくなる傾向を示しました。

噛み合わせは、下顎を上顎に向かって閉じてくる行為をさす場合と、上下の歯の接触関係をさす場合とがあります。わたしたちが噛み合わせという場合は上下の歯が噛み合っている状態のことです。

上顎は頭蓋骨に固定され、下顎は主に複数の筋肉によって頭蓋骨から釣り下がっています。釣り下げている筋肉が収縮あるいは弛緩することで、顎関節(がくかんせつ)を中心にして下の顎が動きます。噛み合わせは、歯、筋肉、顎関節および中枢神経系が関与するので、そのうちのどれか一つに問題が生じると噛み合わせがうまくいきません。

人の顎関節は回転運動の他に、前後左右にも動くことができる複雑な機構のため、トラブルが生じやすい環境にあります。肩こり、首の痛み、頭痛、腰痛、手足のしびれ、めまい、耳鳴り、むちうち、倦怠感などを感じて病院へ行くと「異常なし」と云われました。こんな時に考えれられる原因に噛み合わせの不正があります。

噛み合わせの狂いは、わずか1/100mmで全身に影響が出ることがあります。前歯のかみ合わせが悪くなると発音がしにくくなったり、話す時に唾が飛んだり、唇が閉じにくくなったり、口が渇いたり、見てくれが悪くなったりする場合があります。口腔内の違和感だけにとどまらず関節や筋肉にも影響を及ぼし、頭痛や肩こり、内臓疾患を引き起こす原因にもなります。

悪い噛み合わせは咀嚼(そしゃく)がしにくいといった口腔内の問題だけではなく、全身に対してさまざまな悪影響を及ぼす場合があります。もし気になることがあれば早めに歯科医師に相談してください。

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 3-3 歯の清掃補助用具

歯ブラシできちんと歯を磨けていると思っても、歯と歯の間(歯間)に歯垢が残っています。歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届きにくいので、歯ブラシだけでは口の中の歯垢を残さず落とすことはなかなか難しいのです。

歯と歯の間の歯垢は、歯ブラシだけでは6割程度しか取り除けません。歯の清掃補助用具であるデンタルフロスや歯間ブラシを併せて使うことで9割程度まで歯垢を取り除くことができます。

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  3-3-1 デンタルフロス

デンタルフロスは歯と歯の間の隙間が狭い部分の清掃に適している歯の清掃補助用具です。デンタルフロスは、持ち手に糸が取りつけられているホルダータイプ(Y字タイプ、F字タイプ)と、必要な長さのフロスを切り取り指に巻きつけて使用するロールタイプの2種類があります。初めての方は、奥歯にも使いやすいY字タイプのデンタルフロスがおすすめです。

  3-3-2 歯間ブラシ

歯間ブラシは、歯と歯の間の隙間が広い部分のプラークの清掃に適しています。ハンドルの形状やブラシのサイズがいろいろありますが、使用する部位(歯間の広さ)に合わせたサイズ選びが大切です。目安は歯と歯の隙間にスッと抵抗なく挿入できるサイズです。

歯間ブラシは、歯間がほとんど開いていない歯間に無理に通すことはできません。健常者の歯間部のすき間は平均0.8mm前後といわれていますが、最小通過径が0.7mmの歯間ブラシも登場し、歯周病などで歯肉が下がった人だけでなく、幅広い層で歯間ブラシが使用できるようになりました。できれば、最初は歯科医院に行って自分に合ったサイズを選んでもらうほうが安心です。

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 3-4 口の健康

  3-4-1 口の健康チェック

口に水を含んで「30秒間」ぶくぶくできるかやってみましょう。唇から水が漏れたり水を飲みこんでしまったら、口の筋肉が弱っている証拠です。ぶくぶくした水をコップに戻してみたら、食べ物の残りが混じっていませんか。このような場合、口臭が強くなる、歯や歯肉の病気になる、誤嚥性肺炎になる危険性があります。口腔ケアをしましょう。

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  3-4-2 舌の体操

口を開けて行う体操(それぞれ5回行います。)

① 舌を思い切りだしたり、ひっこめたりする。

② 舌をできるだけ前に出して、左右に動かす。

③ 舌をできるだけ前に出して、口の周りをなめるように舌を左右代わる代わる回す。

④ 舌を出して、鼻のあたまや顎をなめるような感じで、上と下に動かす。

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口を閉じて行う体操(それぞれ5回行います。)

① 舌で上唇を押す。

② 舌で下唇を押す。

③ 舌で左右かわるがわるに左右の頬を押す。

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  3-4-3 唾液を出しましょう

唾液には、会話をスムーズにする、口の中をきれいにする、良い菌の働きを助ける、消化を助ける、食べ物を味わう、飲み込みやすくするなどの効果があります。

ハンバーグに代表されるような、やわらかい食物ばかりを食べるような噛まない食生活を続けると唾液腺は退化します。唾液腺をマッサージをすると唾液がでます。刺激を受けることで唾液腺が活性化し、唾液が出やすくなります。

耳下腺は、耳たぶのやや前方、上の奥歯あたりの頬に人差し指をあて、指全体でやさしく押します。梅干しやレモン汁のような酸っぱい食べ物を想像すると、スーット唾液が出てくるところです。5~10回繰り返してやさしく押します。

顎下腺は、顎の骨の内側のやわらかい部分です。指をあて、耳の下から顎の先までやさしく押します。5~10回繰り返します。

舌下線は、顎の先のとがった部分の内側、舌の付け根にあります。下顎から舌を押し上げるように、両手の親指でグート押します。5~10回繰り返します。

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4 健康習慣を確かめよう!

 4-1 メタボの原因

・ 内臓脂肪型肥満 + 高血糖・高血圧・脂質異常症のいずれか一つ。

・ 動脈効果が進行し、脳卒中や心筋梗塞などの疾患につながる危険性の高い状態を指
  します。

・ 原因は、生活習慣です。

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 4-2 生活習慣のチェック

・ 生活習慣をチェックしてみましょう。

「はい」の数が多い・・・・・メタボになりやすい!

「はい」の多い項目・・・・・見直しが必要!

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生活チェック問題

・ 基本は「食生活」「運動」「睡眠・休養」

・ 「歯の健康」も生活の基本。

・ 20歳のときの体重より10kg以上増加している。

・ この1年間で体重の増減が±3kg以上あった。

・ 1日30分以上の軽く汗をかく程度の身体活動を、周2日以上、1年以上実施して
  いない。

・ 日常生活において歩行または同等の身体活動を1日1時間以上実施していない。

・ 同世代の同性と比較して歩く速度が遅い。

・ 早食い・ドカ食い・ながら食いが多い。

・ 就寝前の2時間以内に夕食を取ることが、週に3回以上ある。

・ 夜食や間食が多い。

・ 朝食を抜くことが多い。

・ ほぼ毎日アルコール飲料を飲む。

・ 現在、たばこを習慣的に吸っている。

・ 睡眠で休養が得られていない。

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 4-3 睡眠とメタボ

睡眠時間は、短すぎても長すぎてもダメです。

血糖をコントロールするホルモンの働きが低下するため、高血糖になりやすい!

・ 睡眠時間7~8時間がベスト(ただし、個人差あり)。

・ 大切なのは、規則的な生活リズム(就寝と起床時刻を一定に保つこと)

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 4-4 生活習慣の見直しに当たって

・ 測定結果とご自身の生活を振り返り、見直しが必要な部分をみつけてみる。

・ メタボ予防と健康維持のために、適切な生活習慣に近づく目標を立てる。

・ 自宅でできる測定を定期的に実施し、続ける意慾につなげる。

これからの目標

・ いつ、どこで、どんなときに、何回など具体的な目標にする。

・ だいたい7~8割できそうなものにする。

・ 生活を大きく変えないもの、周囲の人の協力が得られるものにする。

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続けるための工夫

最初は小さな目標から

たとえば、普段はあまり歩く機会のない人はまずプラス500歩からスタートします。時間にしてもわずか5分です。歩くことに慣れてきたら、徐々に歩数を増やしていきます。週に7万歩(1日1万歩)を目指します。

ここまでできたら自分にごほうび

たとえば、一週間実行できたら、腹囲が1cm減ったらなど、自分で小さなゴールをつくって、達成できたら自分にごほうび「ほしかったものを自分にプレゼントなど」をあげます。食べ物や飲み物は遠慮してください。

できないときの代案を考えておく

たとえば、雨でウオーキングができなかったら、屋内でできるストレッチングをやるように決めておきます。野菜が摂れない時は、野菜ジュースを飲むと決めておきます。

目標を見直すことも必要

うまくいかないときは、あなたの生活に合っていない可能性があります。そういうときは、少しレベルを下げてみます。たとえば、一週間で7万歩がきついときは6万歩にします。

サポート環境を整える

家庭や職場など、できるだけ周囲の協力をとりつけるのも効果的です。食事の管理やつきあい酒など、気を配ってもらえます。

取り組みをほめてもらう

記録をつけた、歩数を増やしたなど、どんなことでもよいので保健指導者やかかりつけ医に自慢して、ほめてもらうことも大切です。やはり自分の頑張りが認められるのは励みになります。

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 4-5 アクションプランの例

アクションプラン(行動目標)を三つのレベルに区分しました。あなたの「気持ちに近いのは、レベル1~3のどれでしょう。そのレベルのアクションプランを参考に、自分で目標を決めて、エネルギーの収支を変えましょう。

あなたの気持ちに近いレベルは

レベル1  医者に叱られてもう嫌になっちゃった。今はとりあえず元気だからいいん
      じゃない、と思っているあなた。・・・まず簡単なことから始めましょう。

レベル2  わかっているんだけど、なかなかできないよというあなた。・・・できる
      ことをみつけましょう。

レベル3  いろいろやってみたけど、続かないんだよな~というあなた。・・・でき
      なくなる状態に対処しましょう。

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 レベル1

01 とりあえず一ヶ月間、体重計に乗る。(昨日より減っていないかな~。)

02 とりあえず一ヶ月間、腹囲を測る。(昨日より減っていないかな~。)

03 一週間、歩数計をつける。(昨日より10歩多く歩いたぞ。)

04 食べたものをメモするか、携帯やスマホで撮影する。(昨日より一品減らした
  ぞ。)

05 一口を5回多くかむ。(目標は一口30回なんだけど、ガンバロウ。)

06 コンビニなどでは商品のカロリー表示を見てから買う。(こんなに高カロリー
   だったのかと驚くよ。)

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 レベル2

07 朝はとりあえず〇〇を食べる。(バナナ・パン・栄養補助食品など。)

08 毎食一皿は野菜料理を食べる。(おひたし、サラダなど。)

09 ご飯を大盛りから普通盛りにする。(がんばろう!)

10 お昼は3日以上定食を食べる。(バランスを考えよう。)

11 炭水化物+炭水化物の組み合わせは止めよう。(ラーメンとライスやうどんとラ
   イスなど。)

12 揚げ物を食べる回数を、週〇回から〇回に減らす。(油は肥満のもとなの。)

13 〇曜日と〇曜日はお酒を飲まない日にする。(または、第〇週はお酒を飲まない
   日にする。)

14 お酒を飲んだ後、ラーメンやご飯を食べない。(水でがまんしよう。)

15 間食をするのは〇時だけにする。(10時から4時までの間だけ、夜はダメ。)

16 間食を1日200kcal以下に抑える。(食べないほうがいいんだけど。)

17 安くてもお菓子、インスタント食品、お酒の買い置きはしない。(どれも太るも
   んな~。)

18 1日に20食品摂る。(食品の数で、食器の数ではないよ。)

19 1日当たり、いまより1,000歩(10分)多く歩く。(やってみようよ。)

20 1日に10分以上は速歩で歩く。(連続10分ではなく、1日の合計で10分以
   上。)

21 一週間で60分以上速歩で歩く。(連続60分ではなく、1日の合計で60分以
   上。)

22 一週間に合計70,000歩を歩く。(週末にまとめて歩いてもいいよ。)

23 〇階までは階段を使う。(階数を決めます。)

24 〇〇のエスカレーター(または、エレベーター)は使わない。(設置場所や階数
   を決めます。)

25 毎日10分、軽い筋トレをする。(気分がスカッとします。)

26 からだを使う家事を自分の担当する。(家事のなにをするかを決めます。)

27 休日は好きな運動を楽しむ。(やりたい運動を決めます。)

28 禁煙補助剤(ニコレットなど)を使って禁煙に挑戦する。(薬局で入手できま
   す。)

29 禁煙マラソン、禁煙キャンペーンなどにエントリーする。(禁煙マラソンを参
   照。)

30 禁煙外来を受診する。(成功する確率が高い方法です。)

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 レベル3

31 夕食が遅いときは二回に分ける。(夕方に軽食を取れる状態の時は、おにぎり・
   うどん・パンなどを食べておき、夜は野菜の多いあっさりした料理を食べる。二回
   目は炭水化物を食べない、脂っこいものは摂らないようにするのがコツです。)

32 間食を控えたときは食事をしっかり摂る。(昼食と夕食の間が空いてしまうとき
   は、31の方法で軽食を取り、お菓子などで済まさない。食事の時はご飯など主食を
   抜いてはダメ。たんぱく質や脂質も適度に取って、変にお腹がすかないようにしま
   す。)

33 お酒の誘いは上手に断る。(気持ちはうれしいんだけど、いま減量中なのでなど
   と、相手の気持ちをまず受け止めて、丁寧に断ります。参加するときはウーロン茶
   おつまみは油を使わないものにして、早めに切り上げましょう。)

34 ストレス解消の手段に食べる(飲む)ことから別なものにする。(体を動かす、
   ゆっくり入浴する、趣味を楽しむなど、別の方法でストレスを解消します。人間関
   係のストレスはカウンセラーや心療内科などの専門家に相談すると解決の糸口が見
   つかります。)

35 食事量は2~3日単位で調節する。(冠婚葬祭、旅行、年末年始などは、普段の
   ペースが狂うときです。食べ過ぎてしまったら、1~2日は食事を軽めにしましょ
   う。事前にわかっているときは、前日の食事を軽めにして調節します。)

36 〇〇を止めるより〇〇を食べる。(例えば「間食を止める」よりも「毎食野菜を
   食べる」。とくに、食生活に関しては、まず「摂りすぎたものをやめる」よりも
   「足りないものを摂るようにする」を目標にしたほうが実行しやすいでしょう。)

37 ウォーキングがつまらないときは楽しみをプラス。(季節の花を撮影する、お気
   に入りの店をコースに入れる、神社仏閣をめぐる、里山の四季を楽しむなど趣味を
   兼ねて歩いてみたり、ウオーキンググッズに凝る、家族や友人と歩くというのも楽
   しいものです。)

38 ダイエット仲間をつくる。(ダイエット仲間、禁煙仲間がいると、辛さが分って
   もらえたり、励まし励まされたりして、挫折しにくくなります。ただ、ゲーム感覚
   でどれだけ早く、どれだけ痩せられるかを競うのはやめましょう。)

39 わざわざ運動するより、まず日常生活の活動量を上げる。(本格的なスポーツは
   ハードルが高く、挫折の原因になります。まずは、普段の暮らしのなかで歩く機会
   を増やす、家事を積極的にするなど、よく動くことを意識しましょう。)

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謝辞:文中に掲載しました写真類は、講演のレジメから転載させていただきました。ありがとうございます。