1 悪さを始めた予感
以前通院していたS内科医に「胃にピロリ菌がいますね。いまのところは悪さをしていないので心配いりません。」と言われました。その後の人間ドックで、三年連続して胃に「下部アレア不同・胃角変形・中部小彎壁不整」の疑いがあるとされました。
日本人は先進国の中でも高いピロリ菌感染率を示し、50代以上の日本人は80%程度まで感染しているそうです。ピロリ菌の感染率は衛生環境と関連するようで、子供のころの不衛生な環境にあるらしいとされます。上下水道が整備されていないような地域や国ではおもに口から入ってくるようです。
2001年に、日本人の約1万5千人を対象にピロリ菌感染の有無を10年間追跡調査した結果が発表されました。この調査で、感染していた人の3%が胃がんになり、感染していなかった人では1人もいなかったとの結果が出ています。
40代で胃潰瘍や十二指腸潰瘍を経験し、自然治癒しましたがピロリ菌がいると再発する確率は72%高くなると言われます。3年続けて同じ指摘を受けたので、悪さを始めたかもしれないピロリ菌の除菌をお願いしました。