1 不可思議な現象
眼鏡を外しても新聞や書籍を読むことはできますが、遠くの風景はぼやけて見えるので近眼ですね。2008年に眼科医の処方箋で製作いただいた眼鏡を使用していましたが、2009年の11月ころから少々ぼやけて見えるようになってきました。眼鏡のせいで目が悪くなることはありえず、高齢者になると老眼の進行が止まると聞いていたので気のせいかもしれないと思いました。パソコンに向かっている時間が長すぎるからと妻は云います。
12月に入って、テレビのCM画面を見ていると不思議な現象に気付きました。コマーシャルの商品名を表示する色文字が浮き上がって見えます。日を重ねると黒文字がもっとも奥に表示され、黒の手前は青文字、青の手前は黄文字、赤文字が最前列に見えます。文字の大きさは同じでも、色によって文字が手前や後方に見えるのです。
12月の中旬になると、テレビのCM画面に表示される色文字がまぶしいと感じるほど色が鮮明になってきました。大晦日が近づくにつれて色文字の左下側に赤黄青の光が現れるようになり、強烈な明るさで瞬くため目がチカチカします。このあり得ない状態が一ヶ月ほど続くと、遠くの風景が見えずらくなってきました。
1月に入ると視界が白味を帯びているように感じられ、薄いモヤがかかった中にいるような状態になりました。遠くの山々がいつも霞んで見え、10ポイントの印刷文字はレンズが必要になりました。雲間から出てきた太陽が雪道を照らすと反射光で視界がまっ白くなり、50m先の信号器の表示が見えなくなって運転に支障が現われました。テレビに表示される画面文字は色によって遠近感が強くなり、鈍感でも何か変だぞと思いました。