はげちゃんの世界

人々の役に立とうと夢をいだき、夢を追いかけてきた日々

第10章 防災減災の勉強会

東札幌地区の防災意識は疎いとのうわさを耳にし、町民の防災減災意識を高めるべく講師を招いて勉強会や講習会を開催しました。札幌の地震対策や白石区の防災対策、防災資機材取扱い講習や救急救命、地域での支え合いや要援護者支援などを学びました。

1 平成21年度の勉強会

町内広報紙の6月1日号で「さっぽろの地震対策の案内」をして7月24日号で「さっぽろの地震対策の概要」、9月24日号で「白石区の防災対策の案内」をして10月24日号で「白石区の防災対策の概要」、平成22年1月1日号で「あなたは家族の命を救えますかの案内」をして2月1日号で「あなたは家族の命を救えますかの概要」をお知らせしました。

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 1-1 第1回文化的事業の案内

私たちの町内は30年以内に震度6.7の地震が発生しても不思議でない地域とされています。地震に伴う液状化発生の可能性は極めて低い地域ですが、10%以上20%未満の家屋は全壊がさけられないと予測されています。

天災は忘れたころにやってくる。札幌市の危機管理事業について理解を深め、被害を最小限に抑える方法を学びましょう。

第一回文化的事業
  日時所 6月27日(土) 18時15分~ 町内会館
  内容  震災に備えて「さっぽろの地震対策
  講師  札幌市危機管理対策室危機管理対策課
  参加者へ:地震の備えと心構え・地震発生時の行動を含めた最新の「地震防災マップ(白石区・厚別区編)」を配付します。なお、札幌市に対する苦情や要望する場ではありません。札幌市の事業に理解を深めるためのものです。ご留意ください。

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 1-2 第1回文化的事業の概要

6月27日の第一回文化事業「さっぽろの地震対策」に札幌市危機管理対策室の山形防災計画担当課長をお迎えして、阪神淡路大震災で得られた教訓から地域の防災体制の整備についてお話をいただきました。

平成7年1月の阪神淡路大震災は、マグニチュード7.3の地震で死者は6,434名でした。東北地方では昭和58年に日本海中部地震(M7.7)、平成5年に北海道南西沖地震(M7.8)、平成8年の宮城秋田県境付近地震(最大M5.9)などを体験した教訓から日常的に避難訓練が行われています。このため、平成20年6月14日の岩手宮城内陸地震はマグニチュード7.3でも死者17名と人的な被害を大幅に食い止めることができました

札幌市の第三次地震被害想定で、月寒断層が地震減の場合、全壊する木造家屋は112,490棟で負傷者33,810人、倒壊家屋から発生する火災は310件と予想され、2時間以内に救出ができないと冬期間の凍死者は8,234人に上ると予想されています。

私たちの町内会の位置は月寒断層と西札幌断層が重なり合っている地域で、木造家屋は1番地、3番地、4番地に集中し、耐火建築物は多いと言えません。地震の発生を防ぐことはできませんが、事前の準備で被害を減らすことは可能です。札幌市発行の「自主防災マニュアル」と「災害時支え合いハンドブック」に基づいて町内会は防災対策を検討します。

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 1-3 第2回文化的事業の案内

町内会防災組織は、町内にいることが多く役員会で意思を確認できた4名で編成しています。各家庭の働き手がいない午前8時型午後6時までの災害時に、要援護者の人命救助と応急手当てに対応します。

大きな災害が発生した直後など一刻を争うときは行政による支援は間に合いません。隣近所をはじめとした地域の主体的な対応がもっとも重要で、要援護者の避難支援などは自助や地域(近隣)の共助により取り組みを進めることが基本になります

白石区の防災対策はどの程度まで考えられているのか、私たちはどのような点を補い合えばよいのかを学びましょう。

第二回文化的事業
  日時所 9月12日(土) 18時15分~ 町内会館
  内容  白石区の防災対策
  講師  白石区役所総務企画課
   白石区の防災対策を知って手が回らない部分を各自が準備しましょう。
   災害発生時の町内会防災組織は、人命救助と応急手当、トイレの確保が急務となります。

町内会の位置は月寒断層と西札幌断層が重なり合っている地域で、木造家屋は1番地と3番地、4番地に集中しています。耐震強度は関東大震災を基準とした旧法適用建物と十勝沖地震を基準とした新法適用建物があり、住宅地図でみると町内の分布は次のとおりです。

1番地  旧法の耐震強度適用 3棟  新法の耐震強度適用  7棟
      最新の耐震強度適用 1棟
 3番地  旧法の耐震強度適用 5棟  新法の耐震強度適用  3棟
 4番地  旧法の耐震強度適用 5棟  新法の耐震強度適用 11棟
 5番地  旧法の耐震強度適用 0棟  新法の耐震強度適用  2棟

最新の許容応力度計算と限界耐力計算を含む性能設計で、構造計算適合性判定に該当した建物は一番地の新築住宅一軒のみしかありません。二つの分譲マンションは、ピロティ(一階を柱だけにした構造)がないので比較的安全といえそうです。

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 1-4 第2回文化的事業の概要

9月12日(土)午後6時30分より町内会館へ白石区役所総務企画課より講師をお招きし、「白石区の防災対策」と題して「地域住民の取り組み」についてのお話をいただきました。

阪神淡路大震災では6,434人が犠牲となり、死者の約50%は65歳以上でした。続いて多かったのは20歳~24歳の若者達でした。死因は窒息死や圧死が約3%を占めていたそうです。災害が発生して一刻を争うときに行政の支援がなぜ間に合わないのか、阪神淡路大震災では何が起こり、私達はどのような備えをしておくべきかを学びました。

災害の発生が官公庁の勤務時間外の場合、公務員はどこにいても職場へ向かいます。しかし、自宅が被災していれば当然家族の救出が優先されます。ご近所の方々が被災されれば救助に参加し、交通機関が使えなければ徒歩で出勤します。途中で苦しんでいる人を見かければ放置するわけにいきません。このようなことが重なり、時間は容赦なく過ぎていきます。

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区役所などの官公庁が被災したときは机上から落ちた書類の整理収納を急ぎます。重要書類が散逸すれば損失を被る方々が出る可能性があります。住民からの問合せは頻繁となり、消防や警察との連絡に追われ、報道機関の取材も断るわけにはいきません

消防車や救急車など、緊急車両の出動が可能か道路の状況を目と体で確認します。幹線道路に乗り捨てられた無数の車を撤去し、倒壊した建物の瓦礫が撤去不能であれば迂回路を造ります。道路の通行が確保されるまではなにをするにも自分の足に頼らざるを得ません。これだけで1日や2日は過ぎてしまいます。

阪神淡路大震災のとき、高齢の方々は体の上へ倒れた大型家具を取り除くことが不可能でした。普段は元気のように見えても加齢は想像以上に体力と気力を衰えさせます。足の骨にヒビが入ったり肋骨が折れたりで、二人暮らしの老夫婦も崩れた家具を取り除くことができず、下敷きとなったまま絶命していました

一人暮らしの若者は、木造のアパートで天井や壁などの下敷きになりました。瓦礫や家具にはさまれて身動きがとれず、大声をあげて助けを呼びましたが挨拶もしない若者達を記憶している人はいません。被災地の上空は報道機関のヘリコプターが飛び交い、エンジンの轟音は「助けて!」と叫ぶ声を掻き消していたのです

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淡路島北淡町の被害は全世帯の6割の家屋が全半壊し、約300人が倒壊した建物の下敷きになりました。毎日のように顔をあわせていた人々は家族構成やおおよその部屋の配置を知っています。おばあちゃんの寝ている部屋はこのあたり、もう一人子供がいたはずと瓦礫を取り除いて探しました。窒息や圧死する前に全員救出され、当日中に行方不明の人はゼロとなりました。

阪神淡路大震災の被災地全体で倒壊した建物に閉じ込められたのは3万5千人、78%は消防や自衛隊が駆けつけるまでに近隣住民の力で救出されました。

災害で命を失った方々は家具の固定が身を守ると教えてくれました。タンスや食器棚などはしっかり壁に固定しましょう。地震が発生したらまず身を守ります。地震が治まってからガスの元栓を締めましょう。避難するときは電気のブレーカーを切りましょう。

避難して、喉が渇いても、おなかがすいても、周囲はみんな被災者です。飲料水は一人3リットル、非常食は一人3日分、簡易トイレは若干多めに、防炎加工のリックに入れて玄関へ置きましょう。救援がくるまでは最低でも3日間、非常用の水と食料は5年間保存可能です。

6,434人の死は無駄にしますか、それともあなたは生かしますか

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 1-5 第三回文化的事業の案内

私達は、いつ、どこで、突然のけがや病気におそわれるか分かりません。心筋梗塞や脳卒中などは何の前触れもなく起こることがあります。

けがや病気の中でも緊急を要するのは、心臓や呼吸が止まってしまった場合です。喉にお餅を詰まらせたり、大量の出血があったときなど、呆然としていたら助かる命も助けられなくなります。救急車が来るまでの迅速な処置が後遺症の予防に役立つのです。

心肺蘇生法やAED(自動体外式除細動器)の使い方をご存じですか。のどに詰まったものを取り除く、ハイムリック法や背部叩打法のコツを知っていますか。出血量が多い時は迅速な止血が必要ですが、あなたへの感染症予防対策を知っていますか

第三回文化的事業では救急救命法の基礎を身に付けていただきます。救急救命法は難しいものではなく、ちょっとしたコツを覚えるとだれもが簡単にできます。実技が中心になりますので、動きやすい服装の上に防寒衣を着てご参加ください。

第三回文化的事業
  日時所 1月30日(土) 18時15分~ 町内会館
  内容  あなたは家族の命を救えますか(救急救命について、心肺蘇生法、AEDの
     使い方、ハイムリク法と背部叩打法、直接圧迫止血法と感染症予防)
  講師  札幌市豊平消防署美園出張所員

 

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 1-6 第三回文化的事業の概要

第三回目の文化的事業は、1月30日土曜日午後6時10分に札幌消防局白石消防署菊水消防出張所から講師をお招きして「あなたは家族の命を救えますか(救急救命法)」の実技講習を実施しました。救急隊員4名と消防士3名をお招きし、一次救命処置の基本的な説明をいただきました。途中に緊急出動要請が入り、救急救命隊は講師を消防士と交代して直ちに現場へ向かわれました。

 ◆ 救急救命の基本について

人の命を救うために、そばに居合わせた人ができる応急手当てのことを救命処置といいます。実際は少々複雑ですが最も重要なことのみに絞って実習しました。

 ・ 見て・聞いて・感じて

傷病者の右横に膝を着き、相手が急激に起き上がらないよう左手で右肩を押さえ、右手で左肩を叩きながら「どうしました。大丈夫ですか。」と声を掛けます。

反応がなければ気道を確保して呼吸を確認します。呼吸の確認は「見て・聞いて・感じて」と覚えます。呼吸をしていれば傷病者の胸が上下しています。傷病者の胸の動きを目で「見て」、口元に耳を近づけ呼吸音を「聞いて」、吐息はほおで「感じて」ください。5~10秒間で胸の動きが見られず呼吸音が聞こえず、吐息を感じないときは呼吸をしていません。呼吸の状態がわからない場合は正常な呼吸はないものと判断し、この判断に10秒以上はかけないでください。

 ・ 救急車の手配を依頼する

なんだろうと見ている1人を指差して指示を与えます。「あなたは119番通報してください。倒れている人は、年齢60歳前後の男性で外傷と出血はありません。心停止のため人工呼吸を行ないますと伝えて下さい」。

 ・ AEDの手配を依頼する

更にもう一人を指差し「あなたはAEDのある場所を知っていますか。地下鉄白石駅のコンコースからもってきてください。」と指示を与えます。

 ・ 心肺蘇生法

大人のダミー人形を使って人工呼吸と胸骨圧迫法を実習しました。胸骨圧迫回数は15回から30回に変更されていました。

 ・ AEDの使い方

近年話題となっているAED(自動式体外除細動器)を使って、心臓停止直前に起こる心室細動の除去方法を実習しました。

 ・ 防災資機材の使い方

札幌市より町内会へ交付された「防災資機材」を会場へ搬入しました。救急救命隊より災害が発生した時は、警察も、消防も、自衛隊も来ません。救助に向かわなければならないところへ急行するため、みなさんはこの防災資機材を利用して消火や下敷きになった人の救出を行なってください。収納されている資機材を取り出して紹介いただき、どのようなときに何を使えばよいかを説明いただきました。ABホールを貸し切っても19名が入ると狭く感じ、講習時間が短すぎてあっという間の出来事でした。

 ・ 119番通報する前に

救急車の出動件数は年々増えています。救急出動したうちで六割が入院の必要がなかった軽症と言われます。このため一刻を争うようなとき、到着時間が遅れて助けられなかったという事態も起きています。救急車は何百台も用意されているわけではありません。119番通報の前に「本当に救急車が必要か」いま一度考えましょう。救急車を呼ぶほどではない場合や入院のときなどは、有料の民間救急車(患者搬送事業者)の利用も考えましょう。

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2 平成22年度の勉強会

町内広報紙の7月1日号で「いざという時の地域の支え合い(要援護者の避難支援)」を案内して8月1日号で「いざという時の地域の支え合い(要援護者の避難支援)の概要」、平成23年2月1日号で「犯罪被害にあわないためにの案内」をして3月1日号で「犯罪被害にあわないためにの概要」をお知らせしました。

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 2-1 第一回文化的事業の案内

四国や九州では今年も大雨が続き、いつ土砂災害が起きても不思議でない状態です。北海道に異常天候早期警戒情報が出され、7月5日ころから一週間にわたって例年よりも30%程度暑くなるようです。

天気予報の精度が鈍り、寒暖の差が激しくなることから災害の発生も皆無とは言えず、いざというときに慌てないように私たちも心の準備をしておきましょう

札幌市保健局総務課より講師をお招きして、平成22年度第一回の文化的事業を次により開催します。

第一回文化的事業
 日時所 7月11日(土) 18時15分~ 町内会館
 内容  いざという時の地域の支え合い(要援護者の避難支援)
 講師  札幌市保健福祉局総務課

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 2-2 第一回文化的事業の概要

7月11日(日)18時より町内会館で平成22年度第一回の文化的事業を開催しました。札幌市保健福祉局総務課より西村地域防災担当係長をお迎えし、1時半にわたって「いざという時の地域の支え合い(要援護者の避難支援)」についてのお話をいただきました。

要援護医者の避難支援が必要とされたきっかけは、平成16年7月に新潟・福島で発生した梅雨前線豪雨です。逃げ遅れて死亡した103名のうち、高齢者が67名も含まれていました。

防災部門と福祉部門の連携不十分、要援護者情報の共有が進まず、避難支援者が定められていないことが課題とされ、平成17~18年度にかけて国はガイドラインを策定しました。

これを受け、平成19年度に札幌市は災害時要援護者支援検討委員会を設置し、札幌市の災害時要援護者避難支援に関する考え方をまとめました。

・ どのような災害を想定しているのか
 ・ 個人情報に敏感、情報収集が難しい
 ・ 町内会に加入していない人がいる
 ・ 民生・児童委員や福祉関係者などの協力は得られるか
 ・ 避難場所の解説・運営は誰がどのようにするのか

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とにかく、要援護者支援の取り組みを一歩でも二歩でも進めなければならないとし、平成20年3月に札幌市災害時要援護者避難支援ガイドラインがまとまりました。ガイドライン(指針)のねらいは、「要援護者対策」を確かなものにし「災害時支え合いハンドブック」を作成することです。

私達は阪神淡路大震災で「自助・共助が大切」であることを学びました。多くの人々の死を無駄にはできないのです

避難支援の基本
  一刻を争う事態で行政の支援は間に合わない
  自助(本人と家族の助け合い)
  共助(近隣の支え合い)

これまでに入手した防災関係資料はすべての町内会役員が保管しています。町内会としての資料ですからご覧になりたい方は気軽に役員へ声をかけてください。

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 2-3 第二回文化的事業の案内

近年、凶悪犯罪の頻発などを背景とした「体感治安の悪化」から「自分たちのまちは、自分たちで守る」という意識が高まりを見せ、地域での自主的な防犯活動が全国的に活発化しています。

犯罪のない安全で安心な地域は住んでいる人々の自主的な社会活動によって支えられます。北海道は「安全・安心どさんこ運動」を通して「人・地域・社会の絆」を深め、地域コミュニティの力を高めていくことにより心豊かに安全で安心して暮らすことのできる北海道を築こうとしています。

札幌市でも、市民が主体となったまちづくり活動が盛り上がりを見せ、町内会や各種団体の役員による防犯パトロールや,子ども見守り活動なども活発に行われるようになりました。

区別の犯罪発生状況をみると、繁華街を抱える中央区が最も発生件数が多く、次いで北区、東区となっていますが、地域住民の活動を通して札幌市内の犯罪は近年着実に減少しています。

市民の皆さんが安全に安心して暮らせるまちを実現するため、市民まちづくり局地域振興部のさまざまな取り組みをご紹介します。

第二回文化的事業
 日時所 2月20日(日) 18時15分~ 町内会館
 内容  犯罪被害に合わないために(札幌市の地域防犯の取組み)
 講師  札幌市市民まちづくり局地域振興部

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 2-4 第二回文化的事業の概要

19ある政令指定都市で、平成21年の人口10万人当たりの刑法犯認知件数がもっとも少なかった都市はどこでしょう。また、もっとも多かった都市はどこでしょうか。

2月13日(日)18時から町内会館で開催された文化的事業に講師としておいでいただいた、札幌市市民まちづくり局地域振興部の蔀(しとみ)区政課長の第一声はクイズでした。

 ・ 刑法犯認知件数

刑法犯は、刑法犯総数から道路上の交通事故で業務上(重)過失致死傷罪を除いた犯罪を指します。認知件数は、犯罪について被害の届出、告訴、告発、その他により、その発生を警察が認知した件数を言います。したがって、刑法犯認知件数とは、刑法犯であると警察が認知した件数のことです。

 ・ 政令都市の現状

刑法犯認知件数の最少記録は横浜で第二位は川崎です。認知件数は各警察の方針にも左右されるので厳密な比較はできませんが、神奈川県内の2市が“犯罪の少ない政令市”の上位を占めました。
 両市では、市民や県警と連携した地道な防犯活動も件数減少の一因と分析しています。具体的にどのような活動が行われたのでしょう。

 ・ 横浜市の取り組み

横浜市は、防犯対策や犯罪情報の提供などに関する複数の協定を県警と締結しました。振り込め詐欺の多い地域では青色回転灯装着車でパトロールするなど、地域での活動に力を入れています。このような取り組みが「地域の防犯意識を高めることにつながったのでは」と市の担当者は話しています。
 平成21年の認知件数は、戦後最悪となった平成6年の1,021件から半減し、万引が前年比53%減、空き巣が同24%減となりました。

 ・ 川崎市の取り組み

川崎市でも平成2年から7年連続で減少し、平成22年は1,082件とほぼ半減しました。警察官OBが無料で住宅を訪問し、空き巣などに対する防犯アドバイスを行う独自の取り組みや、町内会の防犯灯設置や防犯取組みへの支援を行ってきた成果としています。

 ・ わてらもやってまんがな

平成21年の刑法犯認知件数が最も多かったのは大阪で2,706件、次いで名古屋の2,502件でした。大阪市は前年度から「ワーストワン返上」を掲げて地域防犯対策を推進し、平成21年の減少率は川崎市に次いで3番目でした。

 ・ 札幌市は11番目

札幌市の平成21年刑法犯認知件数は1,327件、政令指定都市中8番目でした。平成22年に札幌市内で発生した犯罪は24,946件で、1日に68詐欺や還付金詐欺が含まれています。
 注意するようにとの報道や様々な対策を講じていますが、振り込め詐欺の被害額は平成21年6,500万円、平成22年5,600万円となっています。また、窃盗犯の四分の1は自転車泥棒です。

 ・ 札幌が実行した全国初の取組み

東京以北最大の歓楽街といわれるススキノ。かつてのススキノは、「国内で若い女性が深夜に歩いていても安全な唯一の盛り場」と云われていた時期がありました。しかし、悪質な客引きや違法風俗店による被害が後を立たず、薄野地区の犯罪発率は全道一となっています。
 札幌市は地元や北海道警察などと連携し、誰もが安心して安全に楽しく過ごすことのできるススキノを取り戻すために様々な取り組みを進めてきました。そのひとつとして、平成17年12月に「ススキノ条例」を施行しました。正しくは「札幌市公衆に著しく迷惑をかける風俗営業等に係る勧誘行為等の防止に関する条例」といいます。
 性風俗店などに女性をスカウトするいわゆる「カラス族」、看板やビラに卑わいなことを書いて性風俗店などへ客を誘う行為などが対象となります。楽しいはずの歓楽街で行われているこうした異様な光景は、多くの人たちが迷惑・不快と感じています。札幌市は全国に先駆けてこのような迷惑行為を罰則つきで規制しています。

 ・ 犯罪の少ない市から学ぶもの

刑法犯認知件数は殺人、強盗、暴行、傷害、窃盗などの犯罪発生件数を表すもので、治安を示す指標といえます。犯罪認知件数が減少し、検挙件数が増加することが犯罪に強いまちづくりを推進する上で重要なこととなります。
 神奈川県の横浜市と川崎市は、市民や県警と連携した地道な防犯活動も件数減少の一因と分析しています。
 犯罪を減らすには、一人一人が自分の町をよくする意識を持ち、犯罪が発生する環境をなくすことが大切です。

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3 平成23年度の勉強会

町内広報紙の10月1日号で「札幌市製作の防災DVD(地域でできること)の案内」をして11月1日号で「札幌市製作の防災DVD(地域でできること)の概要」、12月1日号で「高齢者・障がい者などへの地域での支え合い(日常から緊急時まで)の案内」をして10月24日号で「高齢者・障がい者などへの地域での支え合い(日常から緊急時まで)の概要」、平成24年2月1日号で「四町内会合同災害図上訓練の案内」をして3月1日号で「四町内会合同災害図上訓練の概要」をお知らせしました。

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 3-1 第一回文化的事業の案内

札幌市で震災などが発生した場合は、
 ・ 火災や建物の崩壊があちこちで起こり、すべてには対応できない。
 ・ 道路が壊れたり、倒れた建物や放置車両のため、消防車・救急車などの緊急車両の
  通行が思うようにならない。
 ・ 電話がかかりづらくなり、消防や警察への通報が難しくなる。
 ・ 水道管の破損などで断水となった場合、十分な消火活動ができなくなるなどの理由
  で、防災関係機関の活動が遅れると云われます。

お隣の家から煙が出ていたら、近所の人が建物の下敷きになったら、知り合いがケガをして倒れていたら・・・。

私たちが初期消火や生き埋めになった人の救出、負傷された人の手当などを行い、少しでも被害を食い止めなければなりません。その活動は1人では小さな力であっても、隣近所の方々と力を合わせれば大きな力を発揮します

札幌市製作の防災DVD「地域でできること」をみて、私達はどのような心構えで何をすべきかを話し合いましょう。

日時 10月8日(土)18時半~ 会場 町内会館
内容 札幌市製作の防災DVD「地域でできること」の視聴と話し合い。話し合いは、飲み物を用意して懇親会形式でおこないます。

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 3-2 第一回文化的事業の概要

10月8日(土)午後6時30分からの「札幌市製作の防災DVD「地域でできること」の視聴と話し合い」の参加者は、I副会長と会長だけのため中止しました。

この日は朝から気温が上昇して青空が広がりました。正午過ぎに一時雨がぱらつきましたが、夜に入ると雲は減って宵月(よいづき。十三夜の前日)が明るさを増していました。

台風や雨の影響もなく、行楽日和という三連休の初日に行事を考えたのが間違いでした。これを教訓に、日程を決めるときはもう少し慎重にすべきと反省しています。

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 3-3 第二回文化的事業の案内

札幌市では少子高齢化が進んでいるため、市民と行政がそれぞれの立場で協力し合うことが必要です。市民の福祉活動の参加により、地域ぐるみで互いに支え合う環境を整え、だれもが安心して暮らせる地域社会をめざすときがきました。

日常生活の延長上でできる範囲のことについて、互いに温かい心配りをし合う小地域(単位町内会などの小さな地域)での支え合い活動を学びましょう。ご注意:札幌市に対する苦情を申し出たり、要望をする場ではありません。

日時 12月11日(日)18時~ 町内会館
 演題 高齢者・障がい者などへの地域での支え合い~日常から緊急時まで~
 講師 札幌市保健福祉局総務課職員

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 3-4 第二回文化的事業の概要

12月11日(日)午後6時10分から町内会館に札幌市保健福祉局総務課総務係長をお迎えし、「高齢者・障がい者などへの地域での支え合い~日常から緊急時まで~」について札幌市の現状と対応についてお話をいただきました。

 ・ 札幌市の人口と高齢化率の推移

下の表で、札幌市の高齢化率は平成22年に「20-%」、23年に「20.9%」となっています。人口の20.5%を超えた状態を「超高齢化社会」と呼びます。

第5期札幌市高齢者保健福祉計画・第4期札幌市介護保険事業計画より

日本の高齢化率は昭和25年に4.9%ですが、昭和45年に7%を超えて高齢化社会となりました。平成6年に高齢化率が14%を超えて高齢社会に入り、平成22年はついに22.5%となり「国連が定義する超高齢化社会」となっています。

 ・ 札幌市の出生率の減少

札幌市の合計特殊出生率は全国や北海道より低い水準で推移し、さらに減少幅が大きく少子化の進展が早くなっています。
           S54   H元   H10   H20
    全国    1.77  1.57  1.38  1.37
    北海道   1.69  1.41  1.26  1.20
    札幌市   1.59  1.34  1.11  1.07

合計特殊出生率というのは、15歳から49歳までの女性の年齢ごとの出生率の合計で一人の女性が生涯に産む子どもの数をあらわします。

 ・ 障害のある方の増加

各種障がい手帳所持者は年々増加しています。
                 H8   H14    H22
  身体障害者手帳        64,480 65,203  83,740
  療養手帳           6,823  7,706  12,937
  精神障碍者保健福祉手帳     885  5,983  16,126
       合   計     72,188 78,892  112,803

 ・ 人口と高齢者数など

1) 札幌市の人口        1,923,162人(24.12.1現在)
 2) 高齢者数(65歳以上の人口)    39万人
 3) 各種障がい手帳所持者数
  ① 身体障害者手帳        80,000人
  ② 療養手帳           11,000人
  ③ 精神保健福祉手帳       13,000人
 4) 核家族化
  ① 平均世帯人員の減少
     H2 2.55人 → H17 2.21人
  ② 高齢者のみの世帯の増加
     H2 7.7%  → H17 15.8%
 5) 少子高齢化
  ① 2015年(平成27年)には、4人に1人が高齢者
  ② 合計特殊出生率の低迷
 6) 近隣関係の希薄化   せいぜい挨拶程度の関係

 ・ 日常生活の問題点

1) 高齢者の世帯
  ・ 老々介護 ⇒ 介護負担増 ⇒ うつ、虐待
  ・ 消えた高齢者の社会問題
 2) 一人暮らしの世帯
    閉じこもり ⇒ 孤独死
 3) 子育て世帯
    育児ノイローゼ ⇒ 虐待

 ・ 緊急時の問題点

平成16年の風水害・地震で、犠牲 者の大半が高齢者でした。
             死者行方不明 内高齢者
  7月新潟・福島豪雨    16人    13人
  7月福井豪雨        5人     3人
  10月新潟中越地震     68人    45人

 ・ 札幌市の人口と高齢化率の推移

1) 福祉のまちづくり
   札幌市の現状と問題点を把握してだれもが安心して暮らせるように、地域福祉(地
   域の支え合い)を推進する必要があり、地域での見守り活動の必要性が高まってい
   ます
 2) 地域での見守り活動
  ① 日常生活の中で
   ・ 民生委員(児童委員)の訪問
   ・ 福祉のまち推進センター(福祉推進委員など)
   ・ 近隣住民、町内会、老人クラブなど
   ・ 新聞配達員、宅配業者、福祉サービス事業者など
  ② 緊急時(災害時等)には
   ・ 災害時要援護者避難支援の取組み地区の拡大
   ・ 要援護者の情報収集方法として手上げ方式と同意方式
   ・ 実施した町内会資料の提供

 ・ 札幌市地域福祉社会計画

1) 計画期間
   平成15年度~平成24年度
 2) 計画策定の趣旨
  ① 少子高齢化が急速に進み、市民の価値観が複雑化・多様化する中で、誰もが住み
   慣れた地域で安心して暮らせることが求められてきている。
  ② 地域では高齢者や障がい者が増加する一方で、ひきこもり、子育て家庭の孤立、
   児童虐待の増加などの新しい社会問題が発生しており、こうした状況の下で地域に
   おける支え合いがこれまで以上に重要になっている。

 ・ 支援活動について

1) 日常見守りの活動支援
    区保健福祉課、社会福祉協議会
 2) 要援護者避難の活動支援
    保健局総務課、区保健福祉課

 ・ 札幌市の高齢者向けサービス

1) 介護・在宅生活の相談
  ① 区役所保健福祉課総合相談窓口  011-861-2400
  ② 地域包括支援センター      011-864-5535
 2) 健康維持・療養のために
  ① 老人性認知症センター      011-821-9861
  ② 札幌市認知症コールセンター   011-206-7837
  ③ 高齢者虐待防止ネットワーク   011-614-2002
 3) 教養・娯楽・生きがいのために
  ① 白石老人福祉センター      011-851-1551
  ② 老人休養ホーム         011-583-8553
 4) 在宅生活に不便を感じたときは
  ① 緊急通報システムの設置     011-861-2400
  ② 日常生活自立支援事業      011-211-2976

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3-5 第三回文化的事業の案内

直下型の緊急地震速報が流れ、震度6の地震に襲われるまで3秒です。あなたはこの3秒間で何をしますか。幸いにも軽傷ですんだあなたは余震が来るまでに何をすべきでしょう。

地震の発生は明るいときばかりではありません。夕食が終わってテレビを見ているときやお風呂でくつろいでいるとき、ぐっすり眠っている夜中かもしれません。あなたの都合を考えてくれないのが災害です

避難を決断したときあなたは何を持っていきますか。自宅を出るとき必ずしなければならないことはなんですか。玄関扉を開け外へ出るときの注意はご存知ですか。

避難経路上の危険個所や近寄ると二次災害に巻き込まれる恐れのある道路を避けて、一時避難場所・広域避難場所・収容避難場所へだどりつくことができるでしょうか。最短距離ではなく安全な道路をご存知ですか

簡易型災害図上訓練(DIG)はまくらぎ町内会が音頭を取り、町内会館運営委員会所属の四町内会合同で開催することになりました。

簡易型災害図上訓練の講師をはじめ、「白地図・ビニールシート・付箋紙・筆記用具」と「説明用DVDやプロジェクター」などは、白石区役所総務企画課地域安全係が用意してくださいます。あなたのご参加を待っています。

 四町内会合同災害図上訓練
 1.日時  2月4日(土)18時00分~21時
 2.場所  町内会館
 3.講師  インタラクション研究所 安田睦子代表
 4.後援  白石区役所総務企画課地域安全係
 5.DIGとは
  DIGは、Disasuter(デザスター=災害) Imaginetion(イマジネーション=想像力) Game(ゲーム)の略で、頭文字を取って「DIG」と呼び、日本訳は「災害図上訓練」といいます。

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3-6 第三回文化的事業の概要

午後5時から会場の準備が始まりました。夕食抜きで白石区役所総務企画課地域安全係は資材を搬入して準備を整え、安田睦子講師も5時過ぎにみえて訓練内容を確認されました。

2月4日18時より緑栄会館ABホールで「四町内会合同災害図上訓練」が開始され、私たちの町内会4名、みどり町内会5名、団地自治会5名、西町内会8名で、町内会毎のグループをつくりました。

1) 事前学習と災害想定(安田講師より災害についての基本的なお話をいただきまし
  た。)
 2) 白石区役所製作のDVDで、白石区の防災取組みと北白石地区のDIG講習会の
  ようすを学びました。
 3) Disaster Imagination Game
  ① 設定災害条件
    2月4日(土)午後7時に震度6弱、直下型の地震が発生。
  ② 被災時の状況  各自、普段の生活状態とする。
  ③ 講師講評    各町内会の発表終了後は安田講師から助言をいただきます。

 ・ 地震発生から3分後の対応

最大震度6弱の地震の揺れが治まった。自分は「何をしているのか」各自が想像してポストイットに記入し、グループ毎に代表者が発表しました。

1) わたしたちの町内会
  ① 声を出して家族の安否を確認。
  ② 懐中電灯を持つ。ガスなど火元の確認。余震
   に備え自宅の安全な場所へ移動。
  ③ 防寒具着用。靴を履く。玄関扉を開ける。

2) みどり町内会
  ① 家族の安全確認。身内の安否確認。火の元の確認。ストーブの火の消火を確認。
   ガスの元栓を閉める。
  ② 部屋内の状況確認。住居内の被害状況確認。建物の被害状況を確認。
  ③ 懐中電灯を探す。懐中電灯の保管場所へ取りに行く。ラジオを探して見つけしだ
   い情報を聴く。ラジオで情報収集。
  ④ 窓を開ける。扉の確認。寒くなるので防寒着を着る。衣類や寝袋を担いで避難の
   準備。外の状況確認。どんな様子か気になるので外へ出てみる。暖かい服を探しタ
   イミングを計って外へ逃げる。
  ⑤ 何もできないと思う。余震が来たら困るので家の中を見るが、何からして良いか
   分らないと思う。

3) 団地自治会
  ① 妻の安否を確認。娘の安否を確認。家族の安否を確認。
  ② 火の元を確認。ストーブの周囲を確認。ストーブを消す。懐中電灯を探す。
  ③ 玄関扉を開ける。外へ出ようと思う。階段を下りて外へ出ることを考える。
  ④ 体が震えて何もできない。揺れが収まるまでじっと待ち避難しない。本棚の下敷
   きになって身動きができなくなっているだろう。

4) 西町内会
  ① テーブルの下へ入る。コタツの中で待機。座布団をかぶり頭の保護。布団をだ
   す。トイレに入る。身の安全を守る。
  ② 家族の安否確認、家族(子供たち)へ電話。
  ③ 棚から荷物の落下に注意。箪笥の最下段を半分引き出して転倒を防止する。ズレ
   タものを直す。ストーブを消す。ローソクをだす。薬を飲む。
  ④ 周囲の状況確認。荷物(非常持ち出し)の確認。貴重品(健康保険証・預金通
   帳・各証明書)やヘルメットと衣類の確認。
  ⑤ 窓を開ける。玄関を開ける。戸を開ける。扉や窓を開ける。逃げる準備をする。

5) 講師助言
 震度6弱の直下型地震が発生したときは、停電のため真っ暗になると推定されます。懐中電灯を隣の部屋まで取りに行くことができますか。室内は割れた窓ガラスや食器などが散乱しているでしょう。足に怪我をすると避難することがむずかしくなります。懐中電灯と足を保護する(踏み抜き防止の軽量鉄板が施された防災)スリッパなどは身近なところに用意しましょう

 ・ 避難するときの注意

自分は、だれと、どのようにして、どこへ避難するか、各自が想像してポストイットに記入しグループ毎に代表者が発表しました。

1) わたしたち町内会
 ① 自宅内の破損状態を確認。
 ② 表へ出て近所の被災状況を確認
 ③ 非常持ち出し袋を持つ。
 ④ 家族と一時避難場所のあじさい公園へ避難す
  る。
 ⑤ 状況を確認後、近くの小学校へ避難する。

2) みどり町内会
 ① 玄関扉が開くか確認する。近所に声をかける。自家用車のキーを忘れない。
 ② 夫と共に外へ出ると思う。家内と避難する。二人で歩いて避難する。家にいる家族
  と避難する。避難経路は歩いて避難する。靴があるかどうかわからないが歩いて避難
  する。
 ③ 近く小学校へ避難する。近くの小学校へ家族と避難する。家にいる人又は近所の人
  と近くの小学校へ避難する。学校の入口を壊して中へ入る。みんなで避難先の学校内
  へ入る。町内会館へ避難する。

3) 団地自治会
 ① 家族が周りにいるか確認する。ガスの栓を閉める。
 ② 近くの小学校へ行く。近くの学校へ避難する。冬は学校へ行きガラスや扉を壊して
  入る。
 ③ 夏は公園へ行く。老人が多いので若い人の助力をお願いしたい。

4) 西町内会
 ① あわてず身を守る。家族に声をかける。
 ② ガスを消す。火を消す。テレビを見る。テレビやラジオで正しい情報を入手する。
 ③ 父と避難する。母と避難する。家にいる人と避難する。
 ④ 外に出る。道路へ出る。近くの避難所へ行く。避難場所へは二人で行く。サイクリ
  ングロードへ家族と避難する。公園へ避難する。学校へ避難する。
 ⑤ 外へ出ない(柱が)鉄骨だから。

5) 講師助言
 災害時は道路が寸断され、緊急車両が優先されるので、しばらくは車を使うことができません。近くの小学校へ避難しても午後7時過ぎですからだれもいません。体育館のガラス窓を破ると風が吹き込んできます。東日本大震災で避難した体育館内の気温は10℃でした。札幌では寒さへの対策が重要になります。避難するときは最低1人3日間分の食料を用意しましょう

 ・ 避難時の必要事項

避難するときは何をしなければならないのか、避難する時には何を持っていくのか、各自が想像してポストイットに記入し、グループ毎に代表者が発表しました。

1) わたしたちの町内会
 ① 現金。預金通帳と印鑑。
 ② 非常持ち出し袋(防災用品を収納したリックサック)。
 ③ 懐中電灯。鍵類。携帯電話。持病の薬。
 ④ 本(何もすることがないだろうから)。

2) みどり町内会
 ① 防寒着。靴。帽子。手袋。タオル。軍手。寝袋。下着。タオル。暖かい上着。毛
  布。
 ② 水。ボトル水。携行食料。インスタント食品。家にある食品。
 ③ 懐中電灯。ラジオ。救急袋。ビニール袋。
 ④ 財布。預金通帳。
 ⑤ 道具を準備していないので最悪。

3) 団地自治会
 ① 財布のみ。預金通帳。
 ② ラジオ。携帯電話。懐中電灯。タオル。

4) 西町内会
 ① 現金。貴重品。
 ② 懐中電灯。ラジオ。携帯電話。軍手。トイレットペーパー。飲料水。軽食物。
 ③ 毛布。防寒着。サランラップ。
 ④ あらかじめリックサックの中に最低限度の物を入れておく。バックに
  水と下着を入れておく。持っていくものをリックサックに入れる。非常持ち出しの準
  備をしておく。
 ⑤ 非常持ち出しを準備してある(軍手。工具類。ラジオ。電池。三角巾。外用薬数
  種)

5) 講師助言
 避難する時はガスの元栓を閉めます。電気器具のコンセントを全て抜き、ブレーカーを落すことが二次災害防止のために重要です。非常持出のリックサックの用意をお勧めします。非常食はもちろん応急手当用品のほか、忘れてはならないのは防寒対策用品です。薄いシート製で、折りたたむと手の中に納まる防寒具があります。ラップも防寒用として使えますし、止血にも利用できます。

 ・ 安全な避難経路

1) 地図上へのマーキング
  ① 自宅の位置
  ② 一時避難場所・広域避難場所・収容避難場所の位置
  ③ 周辺の病院の位置
  ④ 食料品の調達可能なところ(コンビニやスーパーを含む)
  ⑤ 重機や工具の保管場所
  ⑥ 要援護者(障がい者、高齢者・後期高齢者、幼児)の居住先

2) 二次災害の防止
 ① 町内の危険個所(避難時の障害となる箇所や昭
  和56年以前の建築物など)
 ② 避難場所への自宅から安全な避難経路(最短距
  離は不可)

3) 講師助言
 災害時には、建物の倒壊や道路が寸断されて近くの避難場所へ行けない場合もあります。複数の避難場所への避難経路を考えておくことが重要です

 ・ 今後へ向けて

2月1日現在で私たちの町内に居住しているのは202世帯、町内会加入は114世帯です。今回の訓練に参加した4名の役員が力を合わせると、災害時に114世帯プラスアルファーのお世話は可能でしょうか。

風邪で欠席されたみどり町内会長より次のようなお話をいただきました。災 害図上訓練後は、図上訓練の成果を基に防災マップを作成し、街歩きをしながら必要なデータを補強するという作業が必要です。町内会員が防災に関する情報を共有することで被災時の混乱を防止するのが目的のため、今後も協力して防災訓練をしましょう。

近くの小学校は収容避難所に指定されていますが飲料水や食料品の備蓄はありません。一人3日分の飲料水と食料、防寒具は必ず用意してください。

 市民防災センター
 東日本大震災を教訓に、札幌市は平成24年度に市民防災センターをリニューアルします。現在はインフォメーションコーナー、防災情報ステーション、3Dシアター、地震体験、煙避難体験、消火体験、救急体験、防災グッズ、119番通報体験などのほかに、はしご車試乗、札幌市上空からみた防災シティ札幌、震災通り、消防のしごと、防災情報ステーションなどのコーナーがあります。

新たにできる設備は約1億円を投入し、「津波・暴風体験コーナー」と「地震体験・防災情報コーナー」です。これほど充実した防災センターは全国的にもまれと言われています。一度は無料体験しましょう。

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4 平成24年度の勉強会

町内広報紙の8月1日号で「の案内」をして7月24日号で「の概要」、9月24日号で「の案内」をして10月24日号で「の概要」、平成22年1月1日号で「の案内」をして2月1日号で「の概要」をお知らせしました。

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 4-1 第一回文化的事業の案内

町内の公園に町内会の防災資機材庫が設置され、一時保管をお願いしていた札幌市貸与の「防災資機材」を収納保管しました。

保管している防災資機材の名前が分っても使い方を身に付けていなければいざという時の役に立ちません。できるだけ多くの会員に使い方を知っていただくことが必要です。

このため東札幌地区管轄の菊水消防出張所に自主防災の基本説明と防災資機材の取扱い実技指導をお願いしました。一度覚えるとどこでも役に立ちます。

実技講習に引き続き、札幌市製作の防災動画「今、あなたにできること」より「地域でできること」を視聴します。市内の町内会で行われている要援護者の支援訓練、冬の防災訓練や夏の行事と組み合わせた防火訓練、大規模マンションの要援護者避難支援訓練など、実例をみながら町内で必要なことを考えましょう。

日時 8月5日(日) 18時10分~ 町内会館
 内容 自主防災の基本説明と防災資機材の取扱い実技指導
 講師 白石消防署

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 4-2 第一回文化的事業の概要

8月12日(日)18時より緑栄会館大ホールで、白石消防署菊水出張所より消防署員5名、防火推進委員1名、消防団員2名をお招きして「防災資機材の取扱い講習」を行いました。

札幌市内の町内会や自治会の90%に防災組織ができ、地域に即した防災訓練が行われています。私たちの町内会は防災資機材庫を設置したばかりで、市内の町内会のなかではかなり遅れています。

講習では、消火栓の水を受ける水槽の組立てやバケツリレーの要領、ロープの扱い方など、防災資機材の使い方をマンツーマンで学びました。

資機材の扱い方を忘れないように、他の町内会と同様、年に一度は防災訓練を行うようにと指導がありました。

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 4-3 第二回文化的事業の案内

12月2日(日)18時10分から町内会館で、五町内会合同「家具転倒防止講習会」を開催する準備を進めています。

家庭内で大地震発生時の主な負傷原因は「家具の転倒」と「家具上からの落下物」によるものです。このため白石区では「第三次札幌新まちづくり計画」で地域防災力の向上を目的とし「地域防災力アップ事業」を策定し、地域防災活動の推進を目的とする町内会支援事業を実施しています。

白石区の「第三次札幌新まちづくり計画」に応じて、市民部総務企画課地域安全担当係と地域防災活動を協議しました。大地震発生時の家の中の映像や被害データを通じて大地震における家具転倒防止の重要性や対策の必要性を認識していただき、固定器具の実物を使用して家具の種類や設置個所に応じた固定方法などをわかりやすく説明していただきます。

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 4-4 第二回文化的事業の概要

12月2日に予定していました「家具の転倒防止講習会」を中止します。

準備段階で白石区に講師派遣の要請をすると、「講習会への講師派遣は参加者30名以上が条件になります。単一町内会で難しければ近隣の町内会がまとまって開催してはいかがですか」。

昨年は町内会館を運営する三町内会へ声をかけ、四町内会合同で災害図上訓練(DIG)を実施しました。四町内会合同でも参加者は22名、主催のわたしたちの町内会はもっとも少なく参加したのは4名の役員だけでした。

これらのことから、四町内会合同でも参加者は30名を超えることは難しく断念せざるを得ないと判断しました。

平成25年度から防災減災の勉強会はなくなりました。

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