1 平成21年度の活動
1-1 児童の見守り
町内広報紙の6月1日号で「町内の安全確保を優先」、7月24日号で「自転車と車の接触事故」、平成22年1月1日号で「ブラックアイスバーンで転倒事故」をお知らせしました。
1-1-1 町内の安全確保を優先
平成20年の白石区内交通事故は死傷者8名で、うち6名は高齢者という残念な結果となりました。交通安全早朝街頭啓発が南郷通りで始まり、白石警察署や白石区役所、区の交通安全運動推進委員会の構成団体などが参加しています。
町内会も参加を要請されていますが町内住人の交通安全を優先すべきと考え、街頭啓発日程に合わせて通学路の交差点で町内からの通学児童を見守。町内から小学校へ通学しているのは7名、うち新一年生は2名です。
1-1-2 交通安全見守り日程
4月11日(月) 5月13日(月) 6月 8日(月)
7月17日(月) 9月24日(月) 10月5日(月)
11月12日(月)
1-1-3 見守り時間帯
8時00分~8時30分
1-1-4 自転車と車の接触事故は78件も
東札幌交番の警部補より、交通事故防止に役立つお話がありましたのでご紹介します。
今年度に入ってから白石区で発生した「人と車の接触事故」は78件、統計を取ると接触事故の傾向が明確にわかりました。ゴトウビと呼ばれる「5日・10日・15日・20日・25日」は手形決済で急ぎます。また、給料日の翌日は運転中に「家族とどこへ行こうか、何を食べようか」と注意が散漫になることが原因でした。
小路から幹線道路へ接続する箇所に事故が集中しています。幹線道路の歩道上を走る自転車がスピードを上げていると、小路から出てくる車に気づくのが遅れます。このような点に注意して交通事故を避けましょう。
1-1-5 ブラックアイスバーンで転倒事故
サイクリングロード夢の橋の下に、二条町内から抜けてくる小道ができています。小道の出口正面に15階建てマンションの屋内駐車場があります。
12月17日午後3時過ぎに、二条町内方向から高齢の男性が小道を歩いてきました。縁石の上から車道へ下りようと足を踏み出したとたん、ブラックアイスバーンに足をすくわれました。ものすごい勢いで身体が回転してうしろ向きとなり、縁石に手と顔を強打しました。
通りがかりの人が救急車を手配してくださり、救急隊員は自宅の方と連絡をとって病院へ搬送しました。縁石には多量の血痕が残り、転倒事故のすごさを物語っています。周辺一体はブラックアイスバーンが点在しているので滑り止め用の砂をまきました。
ブラックアイスバーンは、アスファルト上の水がそのまま凍っている状態で、雨が降ったばかりのような濡れた黒光りの路面に見えます。圧雪アイスバーンは押し固められたピカピカの白い道路で、人が立ち止まる交差点付近にできます。縁石や歩道上から車道へ下りるときは、車の確認も重要ですがもっとも滑りやすいのでご注意ください。
1-2 防災組織の整備
町内広報紙7月24日号で「町内会の防災組織」、10月1日号「札幌市防災センターで震災の体験を」、11月1日号で「札幌市防災センターで震災を体験」をお知らせしました。
1-2-1 町内会の防災組織
7月19日の第二回役員会で町内会の防災組織を編成しました。実際に動ける役員で構成したため少数です。
・ 午前8時~午後6時までの災害を対象とする(働き手が仕事へ出かけた不在時)。
・ 救急救命法を取得し、防災リーダーの指示で人命救助と救護を重点とする。
・ 要救護者の所在を掌握する。
・ 家族の安全確認者の協力を得る。
本部長 会長 副本部長 I副会長 情報連絡班長 会長&I副会長 初期消火班長 I副会長&会長 救命救護班長 I副会長&会長 避難誘導班長 環境部長 給食給水班長 社会福祉部長。
1-2-2 札幌市防災センターで震災の体験を
南郷9丁目の札幌市民防災センターでは、各種災害の模擬体験を通じて防火や防災に関する知識や災害時の行動を学ぶことができます。近くの施設ですから徒歩で体験見学に出かけません。
日時 10月17日(土)9時 公園 滑り台前に集合
3Dシアターの立体映像で防火や防災の心構えを学び、災害の恐ろしさを体感します。地震体験コーナーで兵庫県南部や北海道南西沖などの地震の揺れを体験し、大地震で被害を受けた札幌の街並みを仮想体験することもできます。
煙避難体験コーナーでは、煙が充満した二階建ての建物内で煙の中からの避難行動を体験します。消火体験コーナーではスクリーンに映し出された火災の映像に対して、実際に消火器などを使って消火の体験します。救急体験コーナーで訓練用の人形を使い、心肺蘇生法や応急処置を体験します。
災害時の非常持出品や自主防災敷材を、防災グッズウインドウの展示でたしかめましょう。一階にある日本で発生した大地震のパネル展示も必見です。
1-2-3 札幌市防災センターで震災を体験
10月17日に予定していましたが団体見学の予約が多く、24日に延期して9時半から町内会役員有志が札幌市民防災センターの体験見学をしました。
開館したばかりだったので立体映像で防火や防災の心構えを学び、地震体験コーナーで震度3~7まで連続体験しました。震度5を超えると、座布団を頭にテーブルの下へもぐりこみました。震度7では家具が倒れるのではなく、飛んでくるという表現が正しいと感じられたそうです(阪神淡路大震災体験者の談話)。
地震のゆれが収まると、すばやくガスコンロとガス湯沸かし器の消火し、椅子を使って避難路を確保するテストは合格でした。消火器を使った模擬火災による消火体験後は二階建ての建物内へ入り、照明が消えた状態で煙の中からの避難行動を体験しました。身をかがめてゆっくり動かないと、煙がかき回されて前後左右が判断できなくなります。階段を降りるときは後ろ向きになることを学びました。
札幌市防災センターは年末年始(12月29日~1月3日)以外に休館日はありません。土曜と日曜日は団体の見学者が多いため、できるだけ平日に体験見学をお勧めします。疑似体験を通してあわてる気持ちが死を招くと実感しました。
1-2-4 市貸与の防災敷材
町内広報紙6月1日号で「防災敷材の保管場所決まる」、12月1日号で「災害救助用防災機材届く」、平成22年2月1日号で「防災機材は搬出可能」をお知らせしました。
○ 防災敷材の保管場所決まる
札幌市は、自主防災組織が編成されている町内会の活動を支援するため、救急用品など必要な品目を収めた防災敷材を交付しています。これまでは保管場所がないという理由で受領を保留していましたが、昨年度に入り六階建てマンションの管理組合に事情を説明して保管場所提供の検討を依頼していました。
平成21年5月17日に開催されたマンション管理組合の定期総会で議案に取り上げられ、「理事長立会いの下で町内会の防災リーダーが年一回内容物を点検することを条件に町内会の防災敷材を駐輪場で保管する。」ことが、定数4分の3を超える賛成多数で承認されました。マンションのみなさま方のご協力に感謝いたします。
1-2-5 災害救助用防災機材届く
待望の「防災資機材」が届きました。11月12日午後、白石区市民部総務企画課地域安全担当係長が車で運搬してくださり、六階建てマンションの駐輪場に収納しました。
防災資機材は災害が発生したときにだれもが利用できるようにして、盗難に合わないよう日常は施錠できる場所に保管すべきです。しかし、施錠すると災害時にだれもが取り出すことはできません。このように相反する条件を満たす保管場所は簡単に見つからず、重量が70kgもあるものを個人の住宅や物置で保管することはむずかしいのです。
六階建てマンション管理組合の第17期定期総会で「理事長立会いの下で町内会の防災リーダーが年一回内容物の点検を実施することを条件に、駐輪場内で防災資機材を保管する」ことが承認され、ご好意に甘えさせていただくことになりました。マンションの駐輪場は常時施錠され自転車をお持ちの方々はカギを身に着けています。災害発生時にマンションから逃げ出せた方は駐輪場の施錠を開けることができます。
内部の自転車は左右に整理整頓され、中央が空けられて防災資機材が取り出しやすいように配慮されています。防災リーダーは防災資機材活用の実技訓練を受けていますが災害に強いスーパーマンではなく高齢者です。助かる人が見殺しにならないよう、より多くの方々に利用方法を身につけていただくための講習会を考えています。
災害時の応急救援物資としてまちづくりセンターに食料144食が保存されています。区役所には食料11,124食と毛布589枚、生理用品4,320枚が保存されています。先着順にならざるを得ないので入手不可能と考えられ、最低3日間分の食料などは家族の分を保存するようにしましょう。札幌市の第三次地震災害想定で、冬期間に地震が発生した場合の凍死予想は8千人を超えています。これからは防寒具にもご留意ください。
1-2-6 防災機材は搬出可能
1月30日午後、町内会の救急救命法講習「あなたは家族の命を救えますか」で使用するため、白石区から交付された「防災資機材」を3名の防災リーダーが町内会館まで運搬しました。
保管場所である六階建てマンション駐輪場の扉を開けていただくと、自転車が左右に整理整頓されて中央に障害物がまったくありません。いつ災害が起きてもすぐに取り出せるという状態で保管されていました。防災資機材保管の重要性をご理解のうえ、引き続きご協力をお願いいたします。
1-2-7 町内会役員の安全を
町内広報紙の平成22年3月1日号で「道町連共済に加入を」お知らせしました。
○ 道町連共済に加入を
町内会は、町内会活動中に町内会役員が事故にあわれても見舞金をおくる根拠規程がまだありません。一般社会法人北海道町内会連合会に加盟する会員組織、準会員組織に所属している見舞金制度のない町内会は、町内会活動中に事故にあわれたとき見舞金を支給する「道町連共済」に加入することができます。役職加入という方法があり、年度途中で他の方に役職を代わられても変更届提出でそのまま新しい方に継続できます。
町内会活動は、回覧板などの配付などを家族の方々が代わって役割を果たすことが多いため、加入者の代理活動中の事故に限り、同居する家族のうち1名を代理として認めています。ですから、夫に代わり妻が町内会費の徴収中にケガをした場合は見舞金の支給対象となります。
道町連共済に新規加入の町内会は3月下旬迄に、加入申込書と加入金を納めるようにと町内連合会から連絡がありました。3月20日の役員会で承認いただき町内会が加入金を負担します。