1 薄情な持ち主
町内は駐車禁止区域ですが、公園周囲の東側や北側の道路に停車している車を見かけます。日差しを避けるように木陰に停車し、書類を見ている方や昼食後の仮眠をとっている方々を見かけます。時には3時間以上も眠ったままの方がいて、大丈夫だろうかと覗き込むこともあります。
停車している車はいなくなりますが、日の当たる位置に駐車している乗用車がたまにあります。3~4日も駐車していると不思議に思い、一週間が過ぎると持ち主は何をしているのだろうと気になります。二週間が経過するころは、おかしな車が止まっていると町内会長へ連絡が届きます。
町内会長が警察へ連絡したからと安心しても、すぐにいなくなることめったにありません。通報を受けた警察が所有者を見つけ出して連絡を取っても、なかなか持ち主は引き取りに来ません。乗り捨てられた車は淋しくなって他の車を呼び寄せ、複数の車両が乗り捨てられたこともありました。
公園で遊んでいる子どもが放置車両の陰から飛び出したら、左右を確認しない高齢者が車の陰から出てきたら交通事故は避けられません。冬期間は雪に埋もれると除雪作業の障害になります。何とかしなければと歴代の町内会長は頭を痛めました。