10 賃貸マンションの対応
管理会社へ再三連絡しても暖簾に腕押し状態でしたが、法務局の不動産登記簿で調べて郵送した要望書にオーナーは反応したようです。次々と管理会社から連絡が入りました。
トップへ戻る
10-1 第一ごみステーション利用マンション
2003年度に建築された賃貸マンション1棟9戸の管理会社より、「私どもが管理を担当することになりました。町内会へ加入しますので、第一ごみステーションを利用させていただけるでしょうか。町内会費はまとめて年一回、会長宅へお届けします。」と丁重なご挨拶がありました。
2012年7月中旬に管理会社の会計係と称する女性より電話をいただきました。「担当者が突然退職したので、これまでどのように処理していたのか引継ぎがないので教えてください。4月からの町内会費をお預かりしていますが、町内会の口座番号記録が見当たりません。4ヶ月分をまとめて年3回振り込むことになっていたのでしょうか。口座番号をお知らせいただけるとありがたいのですが。」
「2003年に管理会社の担当者ですとのご挨拶をいただいたときに、町内会費はまとめて年一回会長宅へお届しますというお話があったと、前町内会長より引継ぎを受けています。わたしは当時から現在まで会計を担当していますが、町内会費は一度も入金しておりません」。会計担当と称した女性は当惑し「上の方と相談します。」といって電話を切りました。
2012年8月2日に管理会社の担当者より、「賃貸マンション敷地内に専用のごみ置き場を設置することは不可能なため、第一ごみステーションを利用させていただけないでしょうか。本年4月分からの町内会費は、町内会の指定口座へ送金します。」と申し出があり、正式に町内会への加入が決まりました。
2003年度から2011年度末までの町内会費は、管理会社の帳簿に収納と支出記録があっても町内会は領収証を発行していず、退職した管理会社職員がどのように処理したのかは不明です。
トップへ戻る
10-2 第二ごみステーション利用マンション
2009年度に改築された賃貸マンション1棟5戸は、前班長のご努力で全戸が町内会へ加入しました。現在の班長は、なかなか会えないからしかたがないという理由で二軒のみ集金しています。
ある日の午後、2005年度に新築された賃貸マンション1棟9戸のオーナーと名乗られる方が訪ねてこられました。
「お手紙をいただいたので管理会社へ問い合わせると、専用ごみ置き場の設置について何も検討していないことが分りました。月曜日にロードヒーティング装置の右側に専用ごみ置き場を設置する予定として、白石清掃事務所へ申請文書を届け出るよう指示しました。ワンルームという構造のため独身者の居住が多く、ごみの収集日を守らず、分別をしていないなどで町内会役員の方々へご迷惑をおかけしたことをお詫びします。居住者への指導を徹底するよう管理会社に指示をしましたので、今後ともよろしくお願いいたします。ご心痛をおかけした役員の方々へ、役員会の折りにお詫びの気持ちをお伝えください。」と申し出がありました。
役員の方々へ六花亭のお菓子詰め合わせをいただきました。役員会まで保管していると賞味期限を超えるため、アミダクジによる抽選で20品目を割り振り、翌日早朝に事情説明文書へお菓子詰め合わせの写真を掲載して新聞受けへ配付しました。
2012年8月20日に、賃貸マンション敷地内にステンレス製のごみ収納保管庫が設置されました。
トップへ戻る
10-3 第三ごみステーション利用マンション
1990年に建築された四階建て12戸の賃貸マンションは、文書を郵送した二週間後にステンレス製のごみ収納保管庫を設置したので解決しました。
しかし、1997年に建築されたA棟とB棟からなる三階建て12戸の賃貸マンションは、管理会社とオーナーからなんら連絡もありません。このマンションが専用のごみ置き場を設置しない限りごみ問題は解決しません。札幌法務局白石出張所の不動産登記簿で調べたオーナーの住所氏名宛に再度文書で対応を求めましたが、8月31日になっても何ら対策が講じられないのです。
9月1日の朝、ごみを捨てにA棟から現れた若い女性は町内会役員のベストに気付くとごみを持ったままもどって行きました。その悟、ごみをもった若者が急いで出てきましたが途中まできて戻っていきました。B棟から中年男性が大きな袋を抱えてでてきましたが、役員用ベストに気付くと戻って行きました。
ごみをどうしているのだろうと、その賃貸マンションを見に行くと出入口のそばに見覚えのある袋が置いてあります。昼食後にごみ袋は消え、第二ごみステーション内に納まっていました。当然のごとくごみは分別されていません。
ごみ出しルールを無視する居住者が多いこのマンションは、分別されないごみの中から出てきた請求書で賃貸内容を掌握していました。居住者から清掃費や町内会費を徴収していましたが、共用部は汚れ放題で常にごみが散乱し不潔感が漂っています。
2014年5月8日現在、インターネット上に出ているアパート情報に町内会費200円と掲載されています。居住者から徴収している町内会費は、管理会社より町内会へ一度も納入されたことはありません。町内会はできませんが、居住者は詐欺罪で訴訟し、納付していない町内会費を取り戻すことが可能。
2012年9月2日の早朝、このマンション居住者へ「ごみステーションの利用禁止について」次の文書を配付しました。
「7月1日付けと8月20日付け文書でお知らせしましたように、これまであなたが利用されていた「公園の東北側ごみステーション」は8月31日に撤去しました。
町内会は、管理人が常駐しない賃貸マンション10棟に協力を依頼し、8月31日までに9棟の協力を得ることができました。しかし、あなたが居住している賃貸マンションの所有者と管理会社からは何の連絡もありません。このため、9月3日以降は町内の他のごみステーションの利用を禁止します。
9月3日から町内会役員がごみステーションの監視を行います。夜間のごみ投棄に備えて、近日中に24時間監視ができるようライブカメラの設置準備をしています。あなたがごみステーションへごみを捨てたことがわかりしだい、ごみは賃貸マンションの出入口内へ戻します。
みなさんは管理料を支払っているのですから、苦情は賃貸マンションの管理会社(会社名と電話番号)へ申し出てください。」
9月3日午前5時より二人の副会長がマンション出入口前で監視し、午前7時に会長と環境部長が交代して監視を行いましたが、ごみを持って出てくる人は現れません。午前9時になって、大型のステンレス製ごみ収納保管庫を管理会社の職員が設置していました。
トップへ戻る
10-4 第四ごみステーション利用マンション
2003年度に建築された1棟8戸の賃貸マンションの所有者兼管理会社より、相談があるとの連絡を受けて会長と副会長は公園まで出向きました。「敷地内にごみ置き場を置く余裕がないので、清掃事務所のごみパトロール隊に相談しました。町内会へ加入すれば利用できると伺いましたので、加入させてもらえないでしょうか。」
副会長が口を開きました。「お宅のマンションは建ったときから町内会費を集めていますね。居住者に聞いたんですよ、請求書も見せてくれました。」「集めています。」「ごみステーションを使っていましたが町内会費は1度も納めていませんね。」「昨年と今年の分を納めるということでどうでしょう。」「それ以前の分はどうするんですか。」「居住者へお返しします」。
昨年の1年分と今年の町内会費を口座へ振込み、正式に町内会への加入が決まりましたが、居住者へ返金されたかどうかは不明です。
トップへ戻る
10-5 第五ごみステーション利用マンション
1973年に建築された1棟6戸の賃貸マンションは当初から全戸が町内会へ加入していました。高齢だった班長の逝去で跡を継いだ新しい班長は、1年後に面倒だからという理由で町内会費の集金を止めてしまいました。
札幌法務局の不動産登記簿で調べた所有者兼管理会社への要望書「ごみステーションの撤去について」を郵送して10日後、そばを通りかかるとステンレス製のごみ収納保管庫が設置されていました。
2005年に建築された1棟8戸の賃貸マンションは、隣の賃貸マンションが設置したのを確認して二週間後に同形のステンレス製のごみ収納保管庫を設置しました。
二棟の賃貸マンションにごみ置き場ができたので、第二ごみステーション利用の了解をいただき、第五ごみステーションは撤去しました。
トップへ戻る