はげちゃんの世界

人々の役に立とうと夢をいだき、夢を追いかけてきた日々

第4章 賃貸マンションのごみ

ネットをかぶせるだけのごみ置き場に、賃貸マンションの居住者が四六時中未分別のごみを捨てにきます。他町内の人が未分別のごみやタイヤ類を捨て、空き缶泥棒が横行しています。ルール無視の賃貸マンションに専用のごみ置き場をつくらせました。

1 ごみネットでの対応

2006年の大晦日。町内会長さんより町内会費をお預かりして、第一ごみ置き場のそばを通りかかると生ごみの入ったポリ袋が出されていました。昨日が最終の回収日で、明日は元旦を迎えるというときに心無い人がいるものです。

回収日翌日に出されたごみネットから引き出されごみ

第四ごみ置き場に出されたものはありませんが、賃貸マンションの向かいにある第三ごみ置き場には数袋もあり、袋にあけられた穴からごみが引き出されていました。靴先でポリ袋のそばへごみを集め、雪に埋もれているネットを引きずり出してすべてのごみをおおいました。ネットで覆いきれないごみ

わずか一丁角という小規模な町内会は、ごみ置き場を五ヶ所指定して札幌市が配付する「ごみの分け方出し方」を小さな看板に貼り付けていました。五箇所のごみ置き場にポリプロピレン製のネットを備え付け、ごみが散乱しないよう利用者がおおえる配慮もしていました。賃貸マンションの増加に伴いごみの量は増え続け、2000年に5m×5mの大型ネットへ更新がおこなわれました。

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2 散乱するごみ

現在町内に建つ賃貸マンションは16棟で、町内会員が居住して経営する5棟は全世帯が町内会へ加入しています。11棟は管理会社の委託管理で1棟を除き町内会未加入、内8棟は自前のごみ置き場を備えていないのです。

ごみ置き場を備えていない賃貸マンション8棟のうち、第一ごみ置き場は1棟9戸、第二ごみ置き場は2棟14戸、第三ごみ置き場は2棟24戸、第四ごみ置き場は1棟8戸、第五道路に散乱しているごみごみ置き場は2棟14戸が利用していました。

賃貸マンションの住人はごみの排出に無頓着で、生ごみや資源ごみ、燃えないごみの分別をせず、ごみをだす曜日と時間などは出かける都合に合わせていました。ごみ箱へ捨てる感覚でネットをかけず、時には平然とネット上へ投棄する者もいました。ごみを入れた袋をカラスがつついて破ると、風に乗ったごみは道路へちらばるようになりました。

管理員を置く賃貸マンションはなく、管理会社へごみだしルールの指導を依頼しても豆腐にクギを打つ状態です。賃貸マンション所有者との直接連絡を要望しましたが、個人情報保護という都合の良い理由で管理会社経由とされていました。

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3 賃貸マンションへの警告

総会で「ごみ置き場にネットサークルを設置してごみステーションとする」ことが承認されても、賃貸マンションの管理会社と所有者及び居住者への配慮文書配付は効果がないとされました。「効果がないと何もせずに放置していれば、ごみの分別も、指定されたごみ袋利用も、ごみを出す曜日も、ごみを出す時間帯も守られようになるだろうか。ごみの収集は札幌市の仕事だからと町内会は黙認しているだけでよいのですか」と疑問を投げかけても答えはなく、ネットサークル設置日に会長が文書を作成して配付することとしました。

総会終了後にネットサークル「カラスイケイケ」を五台発注しました。賃貸マンションの掲示板に管理会社と所有者宛に、「町内会員以外はごみステーションの使用禁止とするので敷地内に専用のごみ置き場を設置すること。設置が困難で町内会のごみステーションを利用される場合は町内会へ加入すること。札幌市が指導しているごみ出しのルールを住人へ徹底すること。」の要望文書を掲示板に留め置きましたが、ネットサークルの設置管理会社と所有者より連絡はありません。

2007年4月20日に役員有志がネットサークルを設置してごみステーションとし、賃貸マンションの掲示板に「家庭ごみ収集日カレンダー」を貼付しました。居住者へ「町内会員以外はごみステーションの使用を禁止しましたが、管理会社が専用ごみ置き場を設置するまでは札幌市のごみだしルールを守れば利用可能」のチラシを配付しました。

8月に建築用足場板をごみステーションの下に敷いて安定させると、カラス対策とごみの散乱防止は著しい効果が上がりました。しかし、専用のごみ置き場を設置した賃貸マンションは1棟もなく、札幌市が作成した「ごみの分け方出し方」を配付しても、賃貸居住者のマナーは改善されません。

曜日や時間帯を無視して捨てられるごみ、分別していないごみなどは収集されずに残されました。ごみステーションはごみであふれかえり、あふれたごみ袋が路上へ崩れ落ちることもありました。あまりにもひどい状態のためごみの袋を開け、回収してもらえるように分別せざるを得ない状態でした。

第一ゴミステーションはごみであふれそう 第二ごみステーションは半分しかふたが閉まらない状態 第三ゴミステーションは完全にふたが閉まらない状態

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4 ごみはごみを呼ぶ

ルール違反のごみが置かれているのが知れると、ごみは無法者を呼び集めます。投棄されたタイヤ5本もっとも多いのは乗用車で運び込んで捨ててゆくタイヤです。二番目は分別しないごみ、三番目は乗用車のバッテリーでした。

第三ごみステーションから収集されなかったごみ袋を取り出し、内容物を分別しているとクレジット会社の請求書が出てきました。ごみパトロール隊にご足労いただき、賃貸マンションの常習者に分別して出すようご指導いただいたこともありました。

第一ごみステーションからごみの袋を取り出すと、飲食店の業務用ごみに混じって本人を特定できるものが出てきました。道路を挟投棄された産業廃棄物の電線んだマンションに、豊平区で焼き鳥屋を経営しているご夫婦が居住されています。

その町内会もごみは分別するよう周知しているので、ごみステ-ションへ出せないごみは近隣町内会のごみステーションへ捨てていました。ごみパトロール隊にとんでもない行為を連絡し、焼き鳥屋さんを厳重注意していただきました。

工事用資材を捨てに来る人もいます。ものすごい量の電線がまとめて捨ててあり、工場の配線を取り換えた業者と思われます。産業廃棄物の処分費用は懐に入れたままでしょうね。

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5 ひどすぎる現状

第三ごみステーションは、真向いの賃貸マンション居住者が入れ替わるたびに未分別のごみが捨てられました。建築当初は所有者が居住されていましたが協力はいただけず、その後何度も転売されてオーナーも管理会社も転々と変更になっています。

賃貸マンションの管理会社へごみステーション利用指導を依頼しましたが、何度依頼しても暖簾に腕押し状態です。引っ越しのたびに捨てられる家財道具はごみステーションの周囲にあふれていました。

ごみ収集の有料化が始まっても専用のごみ袋を使用しません。ごみパトローツ隊がごみステーション利用の警告文を貼付してくださっても、効果は望むべくもない状態が続いていました。ごみステーションへ入りきらないごみや分別されないごみは回収されず、放置していると道路へ散乱するので、役員有志が分別して収集の効率を上げざるを得ません。

ゴミステーションの周囲にあふれているごみ 分別していないゴミの山 警告看板が張り付けられたごみステーション

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6 責任を果たした若者

2008年11月1日早朝、若者が賃貸マンションを出るときに捨てられていた生活用具一式生活用具一式を分別せずにごみステーションへ捨てていきました。

洗濯器に小型冷蔵庫、ガスレンジに鍋類、茶碗や皿に調味料類、敷布団に掛け布団、毛布が三枚、上下の作業着とつなぎ作業服が数着、洗濯されていない下着類が十数枚と靴下十数足、百円売りのガスライターが26本と成人向けグラビア誌が数十冊。なぜか女性ものの下着が数枚と、破かれた多量の請求書類がありました。ゴミに埋もれていた母親から来た手紙で親もとへ戻ったことがわかりました。

町内会長名で若者へ手紙を郵送しました。「町内会は、不法投棄を放置できないため分別して清掃事務所に回収を依頼しました。しかし、洗濯器と小型冷蔵庫やガスレンジ類はごみを分別している役員大型ごみに該当するため、あなたが投棄した所に置いたままにしてあります。コンビニなどで札幌市の大型ごみ回収シールを購入し、一週間以内に投棄した場所へきてシールを貼付してから清掃事務所に回収を依頼してください」。

11月4日の午後にそばを通りかかると、洗濯器と小型冷蔵庫とガスレンジに大型ごみの回収シールが貼付されていました。責任を果たしたのを機に、すばらしい大人になれるよう願っています。

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7 撤去案の浮上

2012年6月18日、賃貸マンションの管理会社と所有者へ通知する「専用ごみ置き場設置要望書」の文案を、白石清掃事務所へ郵送して助言と指導を依頼しました。翌日お越しいただいたごみパトロール隊に会長と副会長は同行し、賃貸マンションの敷地内に専用ごみ置き場を設置できる余裕があるかを目視で調査し、専用ごみ置き場設置要望内容について助言をいただきました。

助言の内容は「第三ごみステーションを利用している町内会員5世帯の事前了解を得てから、役員会でごみステーション撤去の提案をすること。専用ごみ置き場設置要望書は管理会社宛に、オーナーへの要望書同封で郵送すること。但し、要望書は所有者へ直接郵送すると効果がある。」などでした。

また、「個人情報保護などの理由で管理会社が賃貸マンションの所有者を教えない場合は、札幌法務局白石出張所へ出向いて不動産登記簿を調べてもらい、所有者の住所氏名を複写費用だけで入手できる。」ことをご指導いただきました。

ゴミステーションの横に積まれたごみ ゴミステーションに入りきらないごみ
 2012年6月23日の役員会に第三ごみステーションを利用している町内会員4軒の了解を得たことを報告し、もっとも使い方がひどい「第三ごみステーションの撤去」を提案しました。

すると、「一箇所のごみステーションを撤去しても他のごみステーションを利用するので効果が上がらない。」との意見もありました。何もせずに放置しているわけにはいかないので、清掃事務所と連携して徹底を図ることで承認をいただきました。

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8 撤去の通知

2012年7月1日付で賃貸マンション管理会社宛に「ごみステーションの撤去について」の文書と、オーナーへの要望書を同封して郵送しました

また、管理会社はオーナー宛の文書を廃棄すると思われるので、同じ内容の要望書を札幌法務局白石出張所の不動産登記簿で調べたオーナーの住所宛に直接郵送しました。管理会社とオーナー宛の要望書と、居住者への通知文章の内容は次の通りです。

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8-1 オーナーと管理会社へ

「よさこいソーラン祭りと札幌祭りが終わり、北方圏の大都市札幌に本格的な夏が訪れましたが益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

さて、2012年度第三回役員会は、白石清掃事務所ごみパトロール隊との協議結果にもとづき、2012年8月31日をもって「公園東北側に設置した第三ごみステーションの撤去を決定」したのでお知らせします。

2006年度末までは町内会指定のごみ置き場に、町内会費で購入したポリプロピレンのネットを用意してごみの散乱を防止しておりました。しかし、貴賃貸マンションの住人はごみの排出に無頓着で、自分の都合の良い日時にネットのそばやネットの上にごみ袋を捨てることにより、カラスが道路上へごみを散乱させていました。

2007年4月、あまりにもひどい使用状態を改善すべくネットサークルを導入し、町内五ヶ所に「ごみステーション」を設置してごみの散乱とカラスの悪戯を防止する措置を講じました。

作業と並行して賃貸マンション持ち主様と管理会社様宛に「ごみ置き場の設置と清掃、ごみの分別と出し方」の文書を郵送いたしました。同時に賃貸マンション専用「ごみ置き場の設置」を要望し、設置が困難で引き続き町内会のごみステーションを利用される場合は「札幌市が指導しているごみ出しのルール」を居住者へ徹底するようお願いしました。

しかしながらこの5年間、貴管理下の賃貸マンション居住者はごみの分別も指定されたごみ袋利用もわずかで、ごみを出す曜日も時間帯も勝手気ままという野放図状態が続いております。このままでは町内の衛生状態が悪化の一途をたどるため、見過ごすことができない限界と考えるに至りました。

2012年度の第三回役員会は白石清掃事務所ごみパトロール隊との協議結果にもとづき、2012年8月31日をもって「第三ごみステーション撤去」を決定し、「賃貸マンション居住者は他のごみステーションの利用を禁止」することにしましたのでお知らせします。なお、趣旨の徹底を図るため、8月1日付で賃貸マンション居住者へ添付した「ごみステーション撤去のお知らせ」文書を配付します。

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8-2 居住者へ

これまであなたが利用されている「公園の東北側にある第三ごみステーション」は、8月31日をもって撤去することをお知らせします。また、他のごみステーションの利用禁止も併せてお知らせします。

ごみステーションは、町内会が町内会員のために町内会費で設置したものです。賃貸マンションの方々は、ごみの分別と指定されたごみ袋の利用者はわずかで、ごみを出す曜日も時間帯も勝手気ままという野放図状態が続いています。

このままでは町内衛生状態が悪化の一途をたどるため、これ以上は見過ごすことができない限界と考えるに至りました。真面目にごみを分別され、ごみを出す曜日を守られている方々もいらっしゃいますが、あまりにもひどい状態であることもご理解いただけると思います。

町内会は、賃貸マンション持ち主様と管理会社様宛に「8月31日をもって第三ごみステーションの撤去」を通知しました。ごみを出せなくなるという窮状を解決するには、あなたから賃貸マンションの持ち主と管理会社へ「専用ごみ置き場の設置」を要請してください。ごみステーションの周囲を清掃している町民

なお、一部の方より町内会費を納めているとの声も聞かれますが、あなたを町内会員として登録したことも、管理会社からあなたの町内会費を受領したこともありません。町内会員ではないあなたへ、ごみステーションの清掃をお願いしたこともありません。専用のごみ置き場設置後は、あなたの自由意思で町内会へご加入ください。歓迎いたします。

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9 ごみ置き場の設置要請

更に8月1日付で、賃貸マンションのオーナーと管理会社へ「専用のごみ置き場設置要請」の文書を郵送しました。

「本格的な夏が訪れ、暑さの続く中で7%の節電要請があり何かとご多忙のことと拝察申し上げます。さて、町内会は、白石区役所市民部地域振興課とまちづくりセンターの「白石区における町内会加入促進に向けた取り組み」指導により、町内の賃貸マンション居住者向けに添付しました「町内会加入案内」のチラシを配付しています。

これには、次のような事情もあります。町内の賃貸マンションにごみステーションの使用マナーが悪い居住者が増加し、ごみの分別と指定されたごみ袋の利用者は少なく、ごみを出す曜日も時間帯も勝手気ままという状態が続いていました。町内の衛生状態が悪化の一途をたどりはじめ、町内会としてもこれ以上は見過ごすことができない限界と考えるに至りました。

ごみステーションは、町内会が町内会員のために町内会費で設置したものです。ごみの出し方などの使用マナーが悪い町内会員は町内会が指導しています。しかし、町内会員ではない利用者に対し、ごみの分別も指定されたごみ袋利用も、ごみを出す曜日も時間帯も強く是正を求めることはできません。

このため、白石清掃事務所ごみパトロール隊の助言をいただき、貴管理下のマンションに8月31日までに専用のごみステーションを設置され、白石清掃事務所へごみ回収についての手続きをされますよう要請します。」

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10 賃貸マンションの対応

管理会社へ再三連絡しても暖簾に腕押し状態でしたが、法務局の不動産登記簿で調べて郵送した要望書にオーナーは反応したようです。次々と管理会社から連絡が入りました。

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10-1 第一ごみステーション利用マンション

2003年度に建築された賃貸マンション1棟9戸の管理会社より、「私どもが管理を担当することになりました。町内会へ加入しますので、第一ごみステーションを利用させていただけるでしょうか。町内会費はまとめて年一回、会長宅へお届けします。」と丁重なご挨拶がありました。

2012年7月中旬に管理会社の会計係と称する女性より電話をいただきました。「担当者が突然退職したので、これまでどのように処理していたのか引継ぎがないので教えてください。4月からの町内会費をお預かりしていますが、町内会の口座番号記録が見当たりません。4ヶ月分をまとめて年3回振り込むことになっていたのでしょうか。口座番号をお知らせいただけるとありがたいのですが。」

「2003年に管理会社の担当者ですとのご挨拶をいただいたときに、町内会費はまとめて年一回会長宅へお届しますというお話があったと、前町内会長より引継ぎを受けています。わたしは当時から現在まで会計を担当していますが、町内会費は一度も入金しておりません」。会計担当と称した女性は当惑し「上の方と相談します。」といって電話を切りました。

2012年8月2日に管理会社の担当者より、「賃貸マンション敷地内に専用のごみ置き場を設置することは不可能なため、第一ごみステーションを利用させていただけないでしょうか。本年4月分からの町内会費は、町内会の指定口座へ送金します。」と申し出があり、正式に町内会への加入が決まりました。

2003年度から2011年度末までの町内会費は、管理会社の帳簿に収納と支出記録があっても町内会は領収証を発行していず、退職した管理会社職員がどのように処理したのかは不明です。

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10-2 第二ごみステーション利用マンション

2009年度に改築された賃貸マンション1棟5戸は、前班長のご努力で全戸が町内会へ加入しました。現在の班長は、なかなか会えないからしかたがないという理由で二軒のみ集金しています。

ある日の午後、2005年度に新築された賃貸マンション1棟9戸のオーナーと名乗られる方が訪ねてこられました。

お手紙をいただいたので管理会社へ問い合わせると、専用ごみ置き場の設置について何も検討していないことが分りました。月曜日にロードヒーティング装置の右側に専用ごみ置き場を設置する予定として、白石清掃事務所へ申請文書を届け出るよう指示しました。ワンルームという構造のため独身者の居住が多く、ごみの収集日を守らず、分別をしていないなどで町内会役員の方々へご迷惑をおか置いて行かれたお菓子けしたことをお詫びします。居住者への指導を徹底するよう管理会社に指示をしましたので、今後ともよろしくお願いいたします。ご心痛をおかけした役員の方々へ、役員会の折りにお詫びの気持ちをお伝えください。」と申し出がありました。

役員の方々へ六花亭のお菓子詰め合わせをいただきました。役員会まで保管していると賞味期限を超えるため、アミ 設置されたごみ収納保管庫ダクジによる抽選で20品目を割り振り、翌日早朝に事情説明文書へお菓子詰め合わせの写真を掲載して新聞受けへ配付しました。

2012年8月20日に、賃貸マンション敷地内にステンレス製のごみ収納保管庫が設置されました。

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10-3 第三ごみステーション利用マンション

1990年に建築された四階建て12戸の賃貸マンションは、文書を郵送した二週間後に早々と設置されたごみ収納保管庫ステンレス製のごみ収納保管庫を設置したので解決しました。

しかし、1997年に建築されたA棟とB棟からなる三階建て12戸の賃貸マンションは、管理会社とオーナーからなんら連絡もありません。このマンションが専用のごみ置き場を設置しない限りごみ問題は解決しません。札幌法務局白石出張所の不動産登記簿で調べたオーナーの住所氏名宛に再度文書で対応を求めましたが、8月31日になっても何ら対策が講じられないのです。

9月1日の朝、ごみを捨てにA棟から現れた若い女性は町内会役員のベストに気付くとごみを持ったままもどって行きました。その悟、ごみをもった若者が急いで出てきましたが途中まできて賃貸マンションの横に置かれたごみの袋戻っていきました。B棟から中年男性が大きな袋を抱えてでてきましたが、役員用ベストに気付くと戻って行きました。

ごみをどうしているのだろうと、その賃貸マンションを見に行くと出入口のそばに見覚えのある袋が置いてあります。昼食後にごみ袋は消え、第二ごみステーション内に納まっていました。当然のごとくごみは分別されていません。

ごみ出しルールを無視する居住者が多いこのマンションは、分別されないごみの中から出てきた請求書で賃貸内容を掌握していました。居住者から清掃費や町内会費を徴収していましたが、共用部は汚れ放題で常にごみが散乱し不潔感が漂っています。

2014年5月8日現在、インターネット上に出ているアパート情報に町内会費200円と掲載されています。居住者から徴収している町内会費は、管理会社より町内会へ一度も納入されたことはありません。町内会はできませんが、居住者は詐欺罪で訴訟し、納付していない町内会費を取り戻すことが可能。

町内会費の額が掲載されているアパート情報
 2012年9月2日の早朝、このマンション居住者へ「ごみステーションの利用禁止について」次の文書を配付しました。

「7月1日付けと8月20日付け文書でお知らせしましたように、これまであなたが利用されていた「公園の東北側ごみステーション」は8月31日に撤去しました。

町内会は、管理人が常駐しない賃貸マンション10棟に協力を依頼し、8月31日までに9棟の協力を得ることができました。しかし、あなたが居住している賃貸マンションの所有者と管理会社からは何の連絡もありません。このため、9月3日以降は町内の他のごみステーションの利用を禁止します。

9月3日から町内会役員がごみステーションの監視を行います。夜間のごみ投棄に備えて、近日中に24時間監視ができるようライブカメラの設置準備をしています。あなたがごみステーションへごみを捨てたことがわかりしだい、ごみは賃貸マンションの出入口内へ戻します。

みなさんは管理料を支払っているのですから、苦情は賃貸マンションの管理会社(会社名と電話番号)へ申し出てください。」

やっと設置されたごみ収納保管庫9月3日午前5時より二人の副会長がマンション出入口前で監視し、午前7時に会長と環境部長が交代して監視を行いましたが、ごみを持って出てくる人は現れません。午前9時になって、大型のステンレス製ごみ収納保管庫を管理会社の職員が設置していました。

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10-4 第四ごみステーション利用マンション

2003年度に建築された1棟8戸の賃貸マンションの所有者兼管理会社より、相談があるとの連絡を受けて会長と副会長は公園まで出向きました。「敷地内にごみ置き場を置く余裕がないので、清掃事務所のごみパトロール隊に相談しました。町内会へ加入すれば利用できると伺いましたので、加入させてもらえないでしょうか。」

副会長が口を開きました。「お宅のマンションは建ったときから町内会費を集めていますね。居住者に聞いたんですよ、請求書も見せてくれました。」「集めています。」「ごみステーションを使っていましたが町内会費は1度も納めていませんね。」「昨年と今年の分を納めるということでどうでしょう。」「それ以前の分はどうするんですか。」「居住者へお返しします」。

昨年の1年分と今年の町内会費を口座へ振込み、正式に町内会への加入が決まりましたが、居住者へ返金されたかどうかは不明です。

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10-5 第五ごみステーション利用マンション

1973年に建築された1棟6戸の賃貸マンションは当初から全戸が町内会へ加入していました。高齢だった班長の逝去で跡を継いだ新しい班長は、1年後に面倒だからという理由で町内会費の集金を止めてしまいました。設置されたごみ収納保管庫

札幌法務局の不動産登記簿で調べた所有者兼管理会社への要望書「ごみステーションの撤去について」を郵送して10日後、そばを通りかかるとステンレス製のごみ収納保管庫が設置されていました。

設置された同一形状のごみ収納保管庫2005年に建築された1棟8戸の賃貸マンションは、隣の賃貸マンションが設置したのを確認して二週間後に同形のステンレス製のごみ収納保管庫を設置しました。

二棟の賃貸マンションにごみ置き場ができたので、第二ごみステーション利用の了解をいただき、第五ごみステーションは撤去しました。

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11 あるマンションから

2008年に建築された専用のごみ置き場を備えている、1棟12戸の賃貸マンション管理会社から2012年5月26日に電話がありました。「入居者より、家賃と同時に町内会費も引き落とされているのに広報が届かない。おかしいじゃないか、と苦情がありました。保管している町内会費を町内会口座へ送金するので、広報が届くようにしてください」。

札幌市の広報課へ照会すると毎月配布していますとの回答です。広報を受領した日に入居者が引っ越し、直後に入居した人が届いていないと管理会社へ苦情を述べたことがわかりました。冷静に考えればわかることでも、管理会社は後ろめたさがあるのであわてたようです。

管理会社がこれまで保管していたという町内会費12,600円が振り込まれてきました。班長不在で回覧板を回すことができないため、管理会社と打ち合わせて掲示板横に回覧資料を吊り下げることにしました。

2005年に建築された専用のごみ置き場を備えている1棟24戸の賃貸マンション管理会社へ町内会加入の呼びかけを郵送すると、8月2日に「本年4月分からの町内会費を町内会の指定口座へ送金します。」と、町内会への加入が決まりました。管理会社の担当者と打ち合わせ、掲示板横に回覧資料を吊り下げることにしました。

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12 未分別の悲劇

1997年に建築されたA棟とB棟からなる三階建て12戸の賃貸マンションの居住者は、分別しないごみがあふれているゴミ収納保管庫大型のステンレス製ごみ収納保管庫が設置されてもごみを出すルールを守りません。分別しないごみは収集されず、その上に分別しないごみが詰め込まれていきます。

ごみの入った袋は破れて生ごみなどが下へ落ち、カラスのエサ場となっていました。管理会社は月に1回程度巡視しているようですが、ごみを分別して清掃事務所へ収集の依頼することはありません。

ごみ収納保管庫へごみが入らなくなると、町内会のごみステーションへ捨てていきました。ごみステーション内で分別していないごみには、「持ち帰って!ルール違反のごみ」というシールが張り付けられています。札幌市にとっても苦肉の策ですが、ルール違反を分別するようシールが貼られているゴミ袋 未分別で引き取るようシールが貼られているゴミ袋する人々は自分が捨てたごみを記憶しているはずはないのです。

持ち帰るどころか貼り付けられたシールを読むこともせず、その上へ分別しないごみを捨てていきます。しだいに「警告」が貼付されたごみが溜まるようになってきました。

あまりにもひどい状態なので9月14日から6日間、町内会役員用ベストを着て午前6時から1時間ほど第二ごみステーションのそばに立っていました。すると、賃貸マンションからレジ袋を手にした若者が出てくるのがみえます。50mほどまで近づいて役員用ベストに気付くと、レジ袋に入ったごみを他の賃貸マンションの階段下にそっと置いて戻っていきました。

直ちに写真入りの「不法投棄警告」チラシを作成し、該当のマンション12戸へ配付しました。「9月14日午前6時15分、他の賃貸マンショ近所の賃貸マンションの階段下へ捨てられたゴミ袋ンの階段下へごみを捨てていくのを目撃しました。分別せずに町内会のごみステーションへ捨てに来たようですが、あなた方の利用を禁止しています。ごみはあなた方専用のごみ置き場へ戻しました。大人ならルールを守ってください。再び不法投棄したときは顔写真を公開します。今後は夜も不法投棄の監視を強化します。」

9月22日にも「不法投棄警告」チラシを作成し、該当町内会のごみステーションへ捨てられたごみ袋のマンション12戸へ配付しました。「ごみを分別せずに捨てる人がいるためごみ収納保管庫があふれ、カラスがごみをあさり建物周囲や公園に散乱させています。町内会のごみステーションへごみを捨てにくるきれいな女性がいます。今後はやめてください」。

2012年12月25日にごみ置き場があふれていたのでごみの回収をごみパトロール隊へ依頼し、翌日町内会ごみステーションへごみを捨てないよう警告文を配付しました。

ゴミがあふれてふたが閉まらない賃貸マンションのごみ保管庫 積雪に埋まっているごみ保管庫 引き出されたごみが山になっている賃貸マンションの前

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13 町内会員の増加

2012年12月27日にも、第二ごみステーションへの不法投棄物をごみパトロール隊へ回収を依頼して、翌日から問題の多い賃貸マンションの住人がごみを捨てないよう午前8時から9時までの通勤時間帯を監視しました。監視中に副会長の提案を受け、第二ごみステーションのネットサークルを金曜日の夕方から月曜日の朝まで折畳み、ごみを置けない状態にしました。

2012年12月31日、第二ごみステーションへ捨てられていたダンボールと容器プラスチックを町内会の物置へ収納して、第二ごみステーションを折畳み網で囲いました。元旦の朝に並んでいたごみを回収して物置で保管し、翌年御用始の午前5時半に第二ごみステーションを復元しました。

ネットサークル下部の二ヶ所にポリプロピレンの紐と針金を取り付け、全体をひもで縛らなくても簡単に折畳めるよう細工をしました。土曜と日曜の朝に出されていたごみがあれば見つけしだい町内会の物置へ収納して収集日まで保管しました。2月中は時々ごみが出されていたが、3月に入るとごみの姿を見かけなくなりました。

簡単に折りたためるようにした細工 きちんと折りたたんだ姿 折りたたんだごみステーションの前に捨てられたゴミ袋

賃貸マンション5棟に専用のごみ置き場が設置され、4棟53世帯が町内会へ新規加入しました。このような成果を上げることができたのは、ひとえに札幌市白石清掃事務所ごみパトロール隊のご協力とご支援の賜物と心から感謝しています。

しかし、町内会長を辞任して一ヶ月もたたないうちにネットサークルは組み立てたままとなり、分別しないゴミを第二ごみステーションへ投棄する賃貸マンションの居住者を注意する役員もみかけません。

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