はげちゃんの世界

人々の役に立とうと夢をいだき、夢を追いかけてきた日々

第18章 インターロッキング

見た目は良くても、年数が経過するとインターロッキングの維持費はしだいに増加します。婦人靴のヒールが挟まったら、捻挫や骨折の原因になりかねず、その都度業者を呼ぶこともできません。そこで、バリアフリーを持ち出して廃止にこぎつけました。

1 陥没する化粧タイル

2000(平成12)年4月末、築後8年目で西棟外玄関前のインターロッキングが陥没し始めたそうで、管理会社は建築会社へ修理を依頼して補修費用は38,900円と定期総会で報告しました。写真や見積書などは保存されず、どのような状態になったのか確認することはできません。

2001(平成13)年4月上旬に東棟玄関前のインターロッキングは北側の化粧タイルが陥没し、敷き詰められている化粧タイルは少々沈下して一部はゆがんだ状態になりました。

2001(平成13)年5月6日の理事会報第85号で、「外階段北側陥没穴と玄関周囲のアスファルト補修」をお知らせしました。

4月5日付け文書でアスファルト陥没穴の補修をいただき、続いて4月25日付け文書で要請した現地調査は、5月1日午後4時から白石区役所土木センターの職員2名で実施され、休暇をもらって立ち会いました。

理事長の要請は「道路上の雨水がマンション東側の玄関前に流れ込み、途中にある排水溝は用をなしません。玄関前にたまった雨水は、敷き詰めてある化粧ブロックの下砂を流し去り、二年に一度は補修しなければなりません。

今年は雪解け水が大量に集まったので下の砂を流し去り、外階段北側には陥没穴ができました。幅5cm、深さ40cmもの穴が長さ1mに渡ってでき、補修業者に見積もりを依頼すると道路の下まで穴があいているので道路の補修が先と云われました。道路の補修を考慮いただきながら最善の方策を教えてください。」というものです。

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2 いただいた助言

調査結果は「玄関前に道路上の雨水が溜まるような構造で、砕石を入れずに砂の上に化粧ブロックを並べているのは設計上問題がありすぎます。外階段北側の陥没穴ですが、ご覧のとおり地面の下に申し訳程度のモルタルを敷いて砂を乗せ、その上に化粧ブロックを並べているだけですから、車のタイヤなどが乗ればモルタルは割れます。そうなると、建物の壁や階段をつたい落ちた雨水や、道路からの排水溝へ向かう雨水が流れ込むようになるのは避けられません。

西側の玄関もそうですが、もっとも良い方法は、化粧ブロックと砂をすべて取り除いて砕石を入れ、階段の最下段の中間位から傾斜をつけて「全体をアスファルト舗装」にすることです。このままでは建物地下の基礎部分へ雨水が浸透し、土とコンクリートの間に隙間を造ってしまいます。補修費の削減も考慮されるなら、砕石を入れてから全体をアスファルト舗装することをお勧めします。」というものでした。

陥没穴には職場から持ってきた木材を挟み込んでいますが、2~3日雨が降れば穴は次第に大きくなって危険性が増します。理事長としては、砕石を入れて全体をアスファルト舗装するのが最善と考えています。

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3 美観を優先?

区分所有者にアンケートでご意見を求めるとお二人より、「美観をそこなうので購入したときの状態に復元すべき。」とのご意見をいただきました。

理事会では問題点を検討しました。大規模修繕の実施時期には区分所有者の修繕積立金月額の負担増が避けられず、2~3年後に実施される場合は不足額の臨時徴収も避けられないでしょう。年金生活者が増加して費用負担が重荷になることは明白であり、安価な費用で比較的長持ちのする補修は各世帯の負担を少なくできます。

しかし、美観の保全に努めたいとの願いも理解できるので、「購入時の状態に復元する場合」と「全体をアスファルト舗装する場合」の二通り見積もりを取り、修繕費用額と耐久度を示したうえで再提案することにしました。東側玄関前はもちろんですが、昨年補修した西側玄関前の化粧ブロック敷設部分も沈下し始めました。

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4 個人判断の対象外

2001年(平成13)年6月7日の理事会報第87号に、「冷静な対応をお願いします共用部は個人判断対象外なのです」の記事が掲載しました。補修業者の現場確認があるので、陥没穴をふさいでいた木材を取り出していたときのことです。

東側玄関外の北側にできた陥没穴を埋めてくださった方がいらっしゃいます。いつ補修工事をするのか分からず、見るに見かねた善意で補修されたのでしょう。美観を損なうとイライラさせて申し訳ありません。お気持ちは痛いほどわかりますが、理事会として、立場上お伝えしなければならないことがあります。ご好意はありがたいのですが、せっかくの行為は共同生活を営む上でのルール違反となることを御理解いただきたいのです。

マンションの管理規約には、「第21条 敷地及び共用部等の管理については、管理組合がその責任と負担においてこれを行うものとする。」「第31条 管理組合は、次の各号に掲げる業務を行う。一、管理組合が管理する敷地及び共用部分等の保安、保全、保守、清掃。」という定めがあります。

管理組合は管理規約と使用細則の定めに基づき、総会で承認された事項の具体化などを理事会で話し合いながら遂行しています。インターロッキングの修繕については、2~3年おきに費用をかけて修復するのがいいのか、簡易修復で比較的長期間持たせるべきか、抜本的な大改修が良いのか、費用負担で苦しむことにならないかなどを含めて、将来的にもかなりの出費を伴うことから、区分所有者全員の合意を求める必要があると判断しました。

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過日のアンケート結果から、更に二通りの見積もりを取ることになりました。見積書が届いた時点で再検討し、望ましい方向へむかって一定の結論を出し、再度ご意見を伺うことにしたとお知らせしています。

理事会はなんでもすぐにできる、というわけにはいかないのです。見積もりを取るにしても相手の都合もあります。生活を支える仕事をもっている関係で簡単に休みを取ることもできません。理事会の動きはできるだけ早めに理事会報でお知らせしています。予定よりも若干遅れていることは認めますが、投げ出しているわけではないのです。

共用部の状態を気づいた方が、自分の判断で補修しても良いとなったら大変です。本人の善意からでたことであっても、管理組合や理事会の存在を否定し共用部を私物化していると思われるのです。そして、事故が発生したら責任問題がつきまとうのです。よかれと思った行為が、どれほど大きな波紋を呼ぶか冷静にお考え下さい。どなたにも言えることですが、共用部を自分の都合で利用したり修復することはできないのです。ルールはあなた自身を守るためにあることをお忘れなく。

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5 登録業者の工事

2001(平成13)年6月7日の理事会報第87号で「入居時の状態への、復元工事を決定!」をお知らせしました。

第七回理事会と修繕計画作成委員会での話し合いを受けて、理事会報第85号で補修方法の提案を行いましたところ、工事実施について反対の方はありませんが、お二人より現状復元の希望をいただきました。理事会報第86号でお知らせしましたが、修繕費用額と耐久度を示したうえで再提案するため複数の業者に現場確認を依頼しました。

業者の見積もりに立会い、「購入時の状態に復元する場合」と「全体をアスファルト舗装する場合」の二通りの見積もりが必要と説明しますと、どの業者も「アスファルト舗装は美感を損なうので不適当です。きちんと工事をすれば、2~3年で沈下することはありません。」「じゃあ、これまでの工事はいいかげんだったということか。」「いいえ、私どもが工事をすれば簡単におかしくなることはありません。」といいます。

インターロッキングは階段一段目の中間まで高めにして道路側へ傾斜をつくり、これまでのように雨水が流れ込んで水溜りができないようにしてもらいます。

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理事会は、札幌市競争入札参加資格者として登録され、建物修繕実績がありまじめな仕事が評価されている業者に「購入時の状態に復元する」ことを原則に、インターロッキングは階段一段目の中間まで高めにして道路側へ傾斜をつくり、雨水が流れ込んで水溜りができないようにする工法で、16万5千円を提示した業者に工事を発注しました。

2001(平成13)年6月23日の工事の様子を見て間違いに気付きました。土木センター職員の助言を忘れ、砕石を入れずに「購入時の状態に復元する」工事だったのです。

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6 すばやい対応

2002(平成14)年4月中旬の巡回中にマンション北側道路のアスファルトに穴が開いていました。メジャーを差し込んでみると深さは15cmあり、体重で陥没したら足を骨折するかもしれません。

昨年補修した東棟インターロッキングの縁石角、測量の基点がある道路側が沈下しています。測量基点と道路の隙間にメジャーを入れると17cmの深さがありました。自転車が通り抜けていくこともあるので、陥没したら怪我をする危険性があります。

北側道路の穴があいた部分は、「ガス会社が工事をしたところなのできちんと補修するように云ってある」と、4年前に土木センターの維持管理係より説明伺いました。様々な事情があることは理解できますが、事故が発生してからでは遅すぎます。

土木センターの維持管理課長宛の補修依頼文書に、平成13年4月17日発行の理事会報第83号を添付して持参しました。事情をご理解いただき一週間後に工事が終わりました。

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7 考えた改善策

2003年(平成15)年4月に入ると、東棟玄関前のインターロッキングが再び陥没し始めました。崩れた状態の化粧タイルの間へ、雪解け水が音を立てて流れ込んでいます。北側の道路と接する位置の化粧タイルも沈下が始まっています。インターロッキングへの立ち入りを禁止するため、百円ショップから購入した鉢に土を詰め、冬囲い用の竹を立てて紐を張りました。

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2003(平成15)年4月18日の理事会報第136号で「インターロッキングの改修工事」をお知らせしました。

北海道マンション問題支援ネットワークの元代表が推薦された業者で、昨年代表がお住まいのマンションでインターロッキングが広範囲で陥没したのを見せていただき、その修繕を担当された業者の工事結果も見てきました。道内一の技術をお持ちとうかがっています。

パートナーの一級建築士をお招きして見積内容を検討しました。この結果、後者の提案された修理方法と費用が妥当とされ、事故防止と美観を損ねることから、平成14年度の修繕費で早急に工事をすべきと決定されました。

上部左の写真でわかるように、道路のマンホールよりも位置が低いので雨水や雪解け水がインターロッキングへ流入して砂を流し去ります。陥没状況を見に来られた二業者は、このまま放置すると雨が降るたびに陥没してあと60~80cmは下がるので早めの修繕が必要とのことでした。

インターロッキング全体を玄関外階段一段目と同じ高さに引き上げて、表面は入居した当時と同じ状態に復元します。インターロッキング外側にある長方形の縁石を、玄関外階段一段目と同じ高さのものに交換して水の浸入を阻止する方法を考えました。

理事長が考えた改善策での見積書がそろったので、5月12日開催の理事会へパートナーの一級建築士をお招きして見積内容を検討しました。一社の費用が妥当とされ、事故防止と美観を損ねることから早急に工事をすべきと決定しました。

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8 侵入水を遮断

2003(平成15)年6月3日の理事会報第137号で、インターロッキングの改修工事終わる」をお知らせしました。

5月26日の午前8時より午後3時にかけ、東側インターロッキングで強風に舞い上がる砂を頭から浴びながら工事が行われました。砂利をつき固めて砂を入れ、三種類の石を規則正しく並べていくと敷地が変形していることがわかりました。階段部分より庭園側東角(測量基点)は10cmほど南側へ広くなっています。しかも、石の組み合わせは規則性を保つと変形し、建築完成時点は三種類の石が正しい配列になっていないことも分かりました。

このままでは美観が損なわれると、電動カッターをもちいて誤差3mm以内という精度で石を切り出し、不足した長方形の大きな石四個を倉庫へ取りに戻って補充されました。工事の内容は写真でお分かりいただけると思いますが、インターロッキング施工は道内一といわれる施工会社です。

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排水枡よりインターロッキングが低いので、雪解け水が流れ込んで砂も砂利も流されました。すべてを取り除いて穴を塞ぎ、全体を高さ15cmの縁石で囲み、砂利を入れて突き固めてから、砂を入れて石を敷き詰めました。平らになるように機械で突き固め、縁石の外側を測量基点の高さまでアスファルトを敷き詰めて、踏み外すなどの捻挫事故を防止し、雪解け水や雨水が滞留しないように傾斜をつけました。工事費用は税込で173,250円です。

インターロッキングの全体を高さ15cmの縁石で囲み、縁石の外側を測量基点の高さまでアスファルトを敷き詰めて踏み外すなどの捻挫事故を防止し、雪解け水や雨水が滞留しないように傾斜をつけました。

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9 給水管工事の後で

2007(平成19年)年9月29日の臨時総会で「給水管加圧直結工事」が決定し、12月に入って水道本管からポンプ室へ配管を引き込む工事が行われました。西棟のインタ-ロッキングを剥離して配管を通し化粧タイルをもとへもどす工事です。

工事が完了して数ヶ月後、工事の様子を写真で確認しているときに「しまった。」と感じました。砂利の量が少なすぎるので、インターロッキングへ雪解け水などが流れ込むと土が流されてしまう恐れがあります。

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10 雪解け水の悪戯

2009(平成21)年7月20日の理事会報第283号で「西棟玄関横外の北側に50cmの陥没穴」をお知らせしました。

7月6日の午後、西棟玄関前の北側が陥没していました。深さ50cmの穴の中にインターロッキング用のタイルが5枚落ち込んでいます。雨の日が続いていたので道路から流れ込んだ雨水や、建物の外壁を伝った雨水が地盤の弱いところに集中して浸透し、内部の砂を流し去ったと考えられます。道路縁を東棟まで調べましたが他に陥没しそうな箇所は見つかりません。陥没している一帯は植木鉢に滑り止め材を詰め、百円ショップで購入した「危険地帯表示シート」を張っておきました。

業者へ電話で現場調査を依頼するとすぐに係長がお見えになりました。砂が流れ去っているようすから道路へ向かって水の道ができている可能性があり、専門業者に依頼して見積もりを取り寄せることにしました。

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2009(平成21)年8月8日の理事会報第284号で「西棟玄関横の陥没穴は簡易補修」をお知らせしました。

西棟玄関横陥没穴の補修で4万2千円の見積もりが届きました。8月4日午後に業者がおいでになり理事立会いで現状確認と補修方法について検討しました。

業者は砂を入れて水で押し固めてから陥没穴を埋める方法で、この簡易補修は4万2千円で済みます。一級建築士は道路側も掘り返して水の道を完全に遮断しなければ再び陥没する恐れがあり、きちんと補修するにはかなり大掛かりな工事になるので費用もそれなりに必要になるとのお話でした。

9月から始まる生活道路工事のおはなしをすると、陥没穴の簡易的に補修して土木工事施工時に維持管理課職員と打ち合わせをしながら補修を検討するよう勧められました。大小の石をつめ込んで土を入れてならす程度の簡易的な補修であれば、郊外へ出かけた折に河原の石を拾ってくれば何とかなります。この程度で費用をかける必要性はないと考え、申し訳ないと思いましたが補修工事をキャンセルしました。

北側道路のサイクリングロード側にある側溝をのぞくと大小無数の石が落ちています。遠くから運んでこなくてもこれを利用しなさいと言われているような気がし20個ほど拾って陥没穴へ詰め込みました。

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駐車場のブロック塀側には、駐車場表面のコンクリートが劣化して剥がれ落ちた小さな砂利や砂が堆積しています。これが黄色の線を覆って駐車区域が見えなくなっている部分があります。砂状のものを掃き集めて陥没穴へ埋めた石の隙間へ流し込みました。何度も体重をかけて石が動かなくなるまで砂を入れて敷石を並べました。プロの仕事に遠く及びませんが安全性は問題ないようです。

翌日、北側道路の整備工事について土木部維持管理課へ電話照会しました。建物側に幅2mの歩道が付き道路幅は5.5mとなってサイクリングロード側に50cm幅の側道が付くそうです。道路は63cnmの深さまで凍上防止の砕石や砂が入れられ、きちんとした舗装になるそうです。また、車道と歩道の境目には縁石が入り、見た目にも美しい生活道路になるとのことでした。工事が始まるときについでに水の道を断ちきるようにお願いします。

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2009(平成21)年9月16日の理事会報第288号の「駐車場の車止め補修工事が完了」で「陥没穴簡易補修の水締め」をお知らせしました。

工事関係者が帰った後、駐車場表面から剥がれ落ちた砂と砂利を集め、今月初旬に補修した西棟玄関前のタイルをはがしました。10リットルのバケツで水を流し込むと見る間に吸い込まれていきます。30cmの細い鉄棒で全体を突き刺すと大きな音をたてて水が吸い込まれていきます。

砂と砂利を補給しながら水を加えて突き刺し70リットルを超えると浸透が鈍りました。下地の表面をならしてタイルを並べタイルの隙間に砂を詰めて再び水で締めました。専門家の知恵を導入したので再陥没は防げるでしょう。

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11 雪解け水の阻止

西棟の玄関ポーチに積もった雪は、高齢者がいつも竹ぼうきで掃きおろしていました奥さんが身体障がい者で車椅子を利用しているため、風除室の扉が開けられるように除雪は欠かせないのです。管理組合の役員は西棟に2名いますが、除雪する姿を見たことはありません。歩道上に積もった雪は踏み固められ、週二日勤務の管理員がくるとポーチの幅だけ除雪してくれます。

2010(平成22)年3月20日の理事会報第2999号で「インターロッキング陥没の恐れ」をお知らせしました。

管理員が勤務していない3月15日に北電の電気量検針がありました。西棟玄関前を通ると、気温の上昇で雪解け水が歩道上に水溜りをつくっています。インターロッキング内へ水が入ると、平成15年の東棟同様にタイル下の砂が流されます。砂が流されたタイル上を歩くと陥没し、駐車場や駐輪場の利用者がケガをする恐れがあります。

ツルハシで雨水枡を掘り出し、歩道の縁石と道路が見えるように溝をつけました。他の雨水枡は厚い氷に覆われていたので、前の管理会社が管理用物置に置いた塩化カリウム(融雪剤)を撒きました。賞味期限切れで効果はありません。

気付くのが遅れたことでインターロッキングに水が入った恐れがあります。タイルの上を歩く時は陥没にご注意ください。

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12 案の定の沈下

2010(平成22)年8月3日の理事会報第288号で「西棟インターロッキング陥没」をお知らせしました。

数日前から西棟インターロッキングのタイルが不安定なようすでしたが、7月26日のラジオ体操へ向かうときに倒壊が始まっていました。雨脚が速くなったので周囲にテープを張り通行禁止にしました。

27日9時半から理事長と副理事長の共用部建物点検時に再確認しましたが、西棟北側タイルが陥没したときの深さを考えると危険です。雨が上がった午後3時にタイルを剥がしてみると、右側縁石下へ向かってポッカリと二つの穴が開いています。取り敢えず拾ってきた石を詰め、駐車場表面の砂を集めてふさぎました。

28日午8時から、半数のタイルを取り除いて石を取り出し、二つの穴をつるはしで壊して砂を入れながら40分ほどかけて水締めをしました。水締めは土に水を散水飽和させて見かけの粘着力をなくした後、水切りをすることで締め固める工法を指し、砂に対して有効とされています。1番の車止め基礎補修時、作業にこられた方に教わったのが役に立ちました。また、縁石までのタイルを剥がしたことで、水道本管から建物までの給水管を敷設した工事で、仕上げがきちんとしていることを確認できました。

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駐車場表面が劣化してできた砂を集めて敷き詰め、魚釣り用のテングスをふたつの石に巻きつけて駐車場側から歩道まで一直線に張り、高さをそろえてタイルを敷き直しました。勾配をみながらの作業でも左奥の陥没した一帯に敷く砂の量が少なかったようです。若干へこんでいるのが気になり、29日午前5時からタイルを10個ほど剥がして砂を入れ直しました。

大規模修繕でスロープを造ることが可能であれば問題ありませんが、予算の関係でスロープが不可能であれば、東西棟インターロッキングの補修は業者発注が必要になります。バリアフリーも考慮しなければなりませんが、タイルの部分へ雪解け水が入ると同じ事が起きます。

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13 東棟玄関前も沈下

2010(平成22)年8月31日の理事会報第321号の「暫定処置で簡易補修」を掲載しました。

東棟外玄関の劣化が目立ち始めました。インターロッキングに敷き詰めたタイルは沈下して傾斜ができ、北側のタイルは沈んでハイヒールでの歩行は危険な状態となりました。階段や縁石部分にも段差が生じ、うっかりしていると健常者でもつまずくほどの状態です。縁石をつなぐモルタルも剥がれ落ちてしまいました。

大規模修繕時に階段とインターロッキングを撤去してスロープを造る案は、費用が不足のため施工業者の見積もり結果で判断することとなりました。結果が出るまで放置していれば、段差が災いして捻挫や転倒による怪我も考えられます。万一の事故発生を防止するために、最少費用で簡易補修を行います。

2010年(平成22年)9月16日の理事会報第322号の「簡易補修終わる」を掲載しました。

東棟外玄関インターロッキングの劣化が進み、万一の事故を防止する目的で簡易を補修しました。駐車場の南側に溜まっているコンクリートの細かい砂だけでは足りず、インターロッキングのタイル嵩上げ用に砂を60kg購入しました。剥がれ落ちたタイルの残骸を取り除くタイルタガネと縁石のすき間用セメントの購入で2,192円でした。割れて剥がれ落ちた階段部分のタイルをホームセンターで探しましたが、同じような色のタイルは見つかりません。やむを得ず、在庫している色違いのタイルを使用しました。上段は「補修前」、下段は「補修後」の写真です。

事前に簡易補修のお知らせをして、理事長一人の補修作業は4日かかりました。翌年の大規模修繕でインターロッキングを廃止する提案をしていることもありますが、なによりも怪我を防止できるという目的が心の支えでした

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14 バリアフリーの導入

2011(平成23年)年4月から始まった大規模修繕で、東西棟のインターロッキングを廃止して車椅子が通れるスロープを造りました。東棟のインターロッキングを囲った縁石は残し、東西棟ともに階段とスロープの隙間はアスファルト舗装にしました。

入居当時から1.5cm飛び出していた境界石をサンダーで削り取ってもらい、子どもたちやお年寄りがつまずかないようにしました。スロープが完成すると再びインターロッキング補修で悩むことがなくなりようやく肩の荷をおろしました。

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