はげちゃんの世界

人々の役に立とうと夢をいだき、夢を追いかけてきた日々

第14章 植栽の管理

入居時は花壇にツツジが活けられたままでした。費用節約とコミュケーションの場とすべく、庭園保守は居住者が行うことにして共同作業が実現しました。剪定間違いのナナカマドと剪定制限のあるライラックを伐採してサツキツツジの園にしましたが・・・。

1 手抜きの花壇

1993(平成5)年4月11日の午前中、除雪機が原因の外壁タイルや花壇の縁石、駐車場のブロック塀などの損傷個所を調査していました。西側花壇には、ナナカマドが2本とツツジが4株植えられています。

北側花壇にはライラックが2本と、東端にツツジの苗が一列にまとめて斜めに活けてあります。東側花壇にもライラックが2本と、北端にツツジの苗が一列にまとめて斜めに活けてありました。

花壇の冬囲いや取り除きは管理会社が造園業者に発注し、6本のライラックと西側花壇のツツジは冬囲いされていました。北側花壇と東側花壇に活けられたままのツツジは冬囲いの対象外でした。

活けられているツツジの写真を撮ってみどりのセンターで見せると、「このツツジはマンション入居前に活けたんでしょうね。このままの状態で一冬越させたのですか。植え替えないと枯れてしまいますよ。」との助言をいただきました。

お昼頃から雨の予報が出ていた日の朝、東側花壇に活けてあった14本のツツジを二列で等間隔に植えました。北側花壇に活けてあった14本のツツジのうち12本を二列で等間隔に植え、西側花壇の空いている部分に残ったもっとも小さな2本を植えました。

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2 ライラックの花

五月の中旬になると2m程の高さのライラックは紫色の花をつけました。花言葉で恋愛のはじめての喜びという花が開くと、強い芳香が漂い始めます。ライラックは、北星学園の前身であるスミス女学校の創始者サラ・C・スミス女史が、明治23年に故郷アメリカから携えてきました。この木は北大付属植物園に現存しています。

ライラックはバルカン半島やアフガニスタンなどが原産地で、ムラサキハシドイ、ハナハシドイ、リラとも呼ばれ、ひとつひとつの花は筒状で先が4つに切れ込んでいます。ごくわずかですが、5つに切れ込んだ花をみつけると幸せを呼ぶ花として喜ばれています。

毎年5月の中旬から札幌はライラックの香りに包まれます。マンションの花壇で6本のライラックが咲くと、窓から強い芳香が流れ込んで春の訪れを感じさせました。

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3 庭園保守はみんなで

2001(平成13)年4月24日の理事会報第84号で「庭園保守費について」を提案しました。

大げさな名前ですが、「冬囲いをする」「冬囲いを外す」「木々の剪定をする」ことです。これは一戸建ての方々なら毎年やっていることです。管理会社が外注するのはやめてもらうことにします。

2001(平成13)年6月24日の定期総会で「庭園の補修」を提案しました。

理事会報第84号で、管理会社との話し合いの内容としてお知らせしましたが「冬囲いをする、木々の剪定をする」ことは、一戸建ての方々なら毎年やっていることです。管理会社に外注するのはやめてもらうことにしました。時期になりましたら案内しますので、ご協力をお願いたします。

2001(平成13)年6月24日の定期総会の議事録には次のように記録されています。

管理組合の業務として位置付けました。実施時期をお知らせしたときは、労力奉仕をお願いいたします。

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4 共同作業

2001(平成13)年11月14日発行の理事会報第101号で「総会承認の大庭園冬囲い」をお知らせしました。

大規模修繕のために無駄な費用を削減するひとつとして、平成13年度定期総会でご承認いただきました庭園の冬囲いを行います。昨年使用しました根曲がり竹は、管理員さんがきちんと保管してくださっています。荒縄は1,200円程度ですみますから24,640円の節約になります。お手すきの方は、ボランティアをお願いね。

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2001(平成13)年11月25日発行の理事会報第102号で「木々は感謝しながら春までの眠りに」をお知らせしました。

7名の参加がありました。ボランティアのみなさま、ありがとうございました。

前日の夜、帰宅途中でひばりが丘のホーマックに寄り、自然にやさしい土にかえるシュロ麻の縄、ひと巻き140mで580円のものをふた巻き購入しました。地下鉄で帰ってくると、東棟のエントランスホール内に管理員さんが根曲がり竹を用意してくれていました。作業日にあわせてお気遣いいただき感謝しています。

ときたまパラパラッと大粒の雨が落ちてきましたが、駐車場内の車止めも自転車置場に格納して、やれやれ終わったと思ったら、マンションの西側に建つ町内会顧問宅の庭を指差した方がおりました。つつじや石楠花が見事に冬囲いされています。

「凄いですねえ。」「ああ、顧問さんは造園屋さんだから。そうか、作業を始めるまえに見ればよかった」。

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2002(平成14)。11月17日発行の理事会報第129号で「素人離れしてきた出来栄え」をお知らせしました。

剪定したライラックの枝が折れないように紐でしばりました。日光が当たらない位置のツツジはいまにも枯れそうで、日光の当たる位置のツツジは密生しすぎて成長が止まっていますが、移植時期が来るまで耐えてもらえるように囲いました。来春、緑のセンターに教えていただいた時期に移植できるよう検討しています。ナナカマドは冬囲いを必要としないまでに剪定してあります。

東側庭園のツツジを冬囲いしているときに、町内会顧問さんが通りかかりました。冬囲い用の竹がいらなくなったとおっしゃるので、ご好意に甘えて70本ほどいただきました。根曲がり竹の曲がっている部分を切り落として整形すると、現在使用している竹の3倍の長さがあります。次年度からしばらくの間利用できます。ありごとうございました。

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2006年(平成18)年11月20日発行の理事会報第208号で「冬囲いが終わりました」をお知らせしました。

11月19日(日)午前10時から自転車を全て出して,自転車置場を清掃し、樹木の冬囲いと駐車場整備を行いました。来客用駐車場位置は例年の物干ポール、契約者利用位置は焼き丸太と区別しました。一本百円の焼き丸太は安物ですから、触ると手は汚れ、衣服に触れると焼け焦げが付着し、素手で持てばトゲが刺さります。お子様を絶対に近寄らせないでください。

東側庭園で自宅の鉢の土(アルカリ性)を捨てたために枯れかけているツツジと、来春西側庭園へ移植予定のツツジを確認いただきました。ところで、ツツジの寿命をご存知でしょうか。600年から千年と云われています。

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2006年(平成20年)年11月30日発行の理事会報第266号で「樹木冬囲いと駐車場整備後に初雪」をお知らせしました。

11月8日に樹木冬囲いと駐車場整備の協力依頼を掲示しましたが、当日になって天候不順と急激な気温低下のため延期しました。その後は降雨や降雪の予報が続き、土曜日曜は好天と限らないことから、気温の高かった12日と13日の2日間で庭園のサツキツツジとライラックの冬囲いを終わらせました。18日から降雪が続くとの予報があり、役員総出で16日の午前中に駐輪場内を清掃し、自転車を詰めて駐車場の車止めを収納しました。持ち主が分からない自転車があるため、後輪の泥除けカバーには持ち主表示をお願いします。

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2009年(平成21)年10月31日発行の理事会報第290号で「庭園のツツジ冬囲いと駐車場整備完了」をお知らせしました。

好天に恵まれた10月12日体育の日、(中略)午後1時から庭園のサツキツツジとライラックの冬囲い、駐車場の車止めを駐輪場内へ収納してポールを立てる作業を行いました。腐葉土を入れてから時間が経過していないため竹を突き刺す作業は比較的容易でした。

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2010(平成22)年11月11日発行の理事会報第328号で「冬囲いと駐車場整備で冬を迎える準備」をお知らせしました。

11月7日(日)午前8時から冬を迎える作業を行いました。駐輪場の自転車をすべて表へ出して内部を清掃し、車止めを収納してから自転車を元へ戻して駐車位置に車を止める目印となる竹ざおを配置しました。庭園のサツキツツジとライラックを冬囲いして、東西棟一階のタイマーが40分遅れのため修正しました。

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5 樹木の剪定

2002(平成14)年5月19日発行の理事会報第116号で、西側照明塔を覆ったななかまどを剪定」をお知らせしました。

管理会社の方に指摘されて見上げると照明塔は大木と化したななかまどに覆い隠されていました。照明効果はほとんど考えられない状態であり、木の葉や小枝、葉についていたらしい虫が近くの車上に落ちています。

5月12日の午後1時すぎに副理事長と枝の剪定を行いました。若いご夫婦と理事ご夫妻も駆けつけてくださり散らばった木の枝や葉をきれいにまとめてくださいました。剪定の終わった枝葉は廃棄物処理の方が車に積まれて翌日捨ててくださいました。

すっきりしたナナカマドを春の風が葉をゆらして通り抜け、夏に向けて涼しさを感ずるようになりました。これで汚れる車もなくなると思います。ご多忙中にもかかわらずご協力ありがとうございました。

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2003(平成15)年6月3日発行の理事会報第137号で「ナナカマドの枝を剪定します」をお知らせしました。

二本の大きなナナカマドが植えられていますが、風にゆれた枝が外壁と窓枠のシーリングをこすります。これを繰り返しているうちに、シーリングの劣化を早めて雨水が外壁内や室内へ浸入する原因をつくります。雨が染み込んで被害が出る前に、外壁にぶつかる枝のみを剪定してシーリング劣化を食い止めますのでお知らせします。

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2003(平成15)年8月23日発行の理事会報第145号で「西側庭園のななかまどを剪定」をお知らせしました。

拡大理事会で、「修繕でゴンドラを利用するなら、ついでに西側庭園のナナカマドを剪定してもらえないだろうか」とのご要望がありました。西側外壁は今回の修繕対象ではありませんが、ゴンドラを吊ってタイルの状態を検査します。その際にとのお考えでしたが、ゴンドラに乗ってもナナカマドの位置までは手が届きません。

ずいぶん大きくなりました。ウエストは56cmm、身長は7mを超えました。風が吹けば電柱の変圧器に届きそうな勢いです。まもなく北電から危険なので自費で剪定するよう指示があるでしょう。ここまで大きくなるとひっくり返らないように根は広範囲へと広がります。駐車場の舗装は傷み始めるでしょうし、道路に影響がでたら賠償がからむと心痛しています。定期総会でのご発言を尊重し、庭園保守はボランティアの考え方に審議を必要とするという理由で提案を取り下げましたが、管理者の責任でやればよいとの修正意見が出なかったのが悔やまれます。

グループ討議のマンション関係法律勉強会でこの経緯を紹介しますと、提案のまずさは納得しましたが「出席者全員がそのような考えとは思えません。人情で相手の譲歩を期待し、まあまあで大過なく済ませる時代ではありませんよ。区分所有法に規定された管理者の業務と責任を読み直してください」と散々でした。

ナナカマドを伐採するのであれば総会の議決が必要です。しかし、理事会での検討を経て伸びきった枝を剪定する決定を下し、共用部に影響を与える弊害を防止するのは管理者の責務です。剪定業務を外注できるかといえば、予算に計上されていないとか必要な管理行為など、解釈の仕方により不明確な点が多々あります。

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2003(平成15)年9月15日発行の理事会報第149号で「西側庭園のななかまどを剪定」をお知らせしました。

枯れているから伐採すべきと提案したライラックは二ヶ月遅れで芽を吹きました。こうなると人情が絡みます。花が終わったので百円ショップでノコを購入し、完全に枯れている枝だけを切り落としました。

西側庭園のナナカマドは照明器具の下あたりで半円を描く形にすればバランスがとれると、管理員さんと眺めながら整形方法を相談しました。北側道路へ伸びている枝を三本ほど切り落とし、50cmほどに切りそろえて麻縄で縛り燃えるゴミに出します。北電から苦情が来る前に管理員さんと協力して整形しますが、枯れない木なので安心です。

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2004(平成16)年5月14日発行の理事会報第182号で「色と香りの競演はもうすぐ」をお知らせしました。

風の強い日が続いて電線のうなる音が聞こえていましたが、しだいに暖かさを感じられるようになりました。サイクリングロードのサクラは満開となり、近所の庭のウメも満開で、レンギョも鮮やかな黄色い花を咲き競わせています。

北側のライラックはまだ冬を脱していないようですが、東側の庭園に植えられたライラックが花芽をつけました。例年より数が多いのは肥料のせいかな。

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2004(平成16)年6月17日発行の理事会報第188号で「日陰者のツツジを移植」をお知らせしました。

平成15年度の定期総会で「庭園のツツジをボランティアで移植」を提案し、「ボランティアの強要」との発言に議案を取り下げました。建物や敷地などを維持管理するための業務は、区分所有者全員が率先して参加すべきものであり、参加したくない人は来なくても良いという表現にとられかねないボランティアは不適切でした。

北側のエレベータ棟に近い位置に植えられたツツジは、日照不足のため生きも絶え絶えの状態になっています。ツツジは縁石のそばに植えられているため、冬囲いをしても除雪された氷や重たい雪で痛めつけられて成長が著しく遅れています。一方、東側庭園のツツジの日当たりは申し分ありませんが、縁石側に密集して植えられているためお互いの枝が邪魔をして成長が抑えられています。

緑のセンターへ写真を持参すると「東側のツツジは植える場所が決まるまで一時的に活けた状態で、11年間もそのままにしておいたのですか。つぼみを持ち始めた頃から花が咲き始める迄に、縁石から遠のいた位置へ1m程度の間隔をあけて移植しなさい」と指導されました。

理事会で検討した結果、ツツジを助ける行為に反対の意見はなかったので、手が空いている前理事が協力して移植することにしました。

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2004(平成16)年12月6日の豪雪で、重さに耐えかねライラックの枝が折れていまし た。西側花壇のライラックに積もった雪は写真を撮ったあと、静かにゆすって落としましたが3本の枝が折れていました。折れた枝を取り除いて傷口に墨汁を塗りました。

2006年(平成18)年5月は、風の強い日が続いて送電線の唸る音が聞こえていましたが、月末になると次第に暖かさが感じられるようになりました。豪雪で痛めつけられたライラックは回復し、例年通りに花をつけるとマンションは甘い芳香に包まれました。

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6 ナナカマドの処遇

6-1 アンケートの実施

2006(平成18)年9月12日発行の理事会報第204号で「ナナカマドの処遇にご意見を」をお知らせしました。

第三回の理事会でやむをえないとし、みなさんのご意見を伺った上で早急に実施することななりました。提案内容を具体的に提示しますので、ご意見のある方はアンケート用紙にご記入の上「9月20日までに理事長のメールボックスへ投函」をお願いいたします。

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西側花壇にナナカマドが二本植えられています。毎年21番駐車場を利用している車上に、木の葉や木の実が落ちて汚れると苦情が寄せられていました。また、繁茂した枝葉が照明塔を覆い隠して駐車場が薄暗くなり、防犯効果を減少させることもありました。

管理会社職員に指摘されて、初めてナナカマドを剪定したのは平成14年5月12日です。豊平区にある緑のセンターに剪定方法を照会し、5名の方々のご協力を得て南面をそぎ落として樹形を整える方法を採りました。(植物の剪定は管理会社委託業務外です。)

平成17年8月20日の理事会はナナカマドの剪定を事後承認され、まだまだ十分に剪定することを追加決定して幹を半分にまで切り詰めたのが現在の姿です。

前年度の大規模剪定でショックが大きかったせいか、葉のつきが悪くなり今年は花も実もつけていません。6月に入ってから一部の葉は丸まったようになり、しだいに茶色に変わってゆく葉が多くなりました。三分の一の葉は枯れたように色が変わり病気の様を呈し始めました。万一人体に影響を与える病気や害虫の仕業であってはと、豊平区の緑のセンターへ8枚の写真を持参して相談員に対応を仰ぎました。

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「どのような理由でこのような剪定方法を採られたのですか。」「駐車中の車上に木の葉や木の実が落ちて汚れるからです。」「お尋ねの件ですが左上写真の丸まった葉の中にはアブラムシが巣を作っています。中央と右端の写真の葉は伝染病に感染していますが、他へ広がるようなことはないでしょう。大規模な剪定により樹勢が弱くなったのが原因です。」「人体に影響はないのでしょうか。」「心配いりません。剪定の仕方ですが、なぜすべての成長点を止めてしまわれたのですか。このような剪定をすると枝は益々横へ広がり逆効果です。ナナカマドはバラ科の樹木で成長の早い木ですから庭木には適しませんし、樹形を整える程度の剪定しかお勧めしていません。剪定の仕方がわからない場合は、事前に電話でも結構ですから緑のセンターへ照会してください」。

管理員さんに「ナナカマドは枝が広がり、これまで以上に木の葉や木の実での被害が出ると緑のセンターに言われました。ナナカマドを伐採して北側花壇で育てた幼木のライラックを移植したら、落ち葉や木の実の被害は解決すると思うのですが。」とお話しすると、「わたしが勤務していた大谷地のマンションで、樹木を伐採してバイク置き場を作ろうとしたら緑の条例の適用を受けるとかで禁止されました。ライラックも大きくなりますから、今は小さくても将来は落ち葉の問題が出てきますね。」との助言がありました。

メールで札幌コールセンターへ問い合わせると「札幌市では、緑保全創出地域制度を定めておりまして、樹木によっては許可申請が必要な場合がございます。対象となる樹木には規定がございますのでお手数をおかけいたしますが、担当の環境局みどりの推進部みどりの推進課企画係までお問い合わせの上、ご確認いただけますでしょうか。」との返信がきました。

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6-2 みどりの推進課と協議

札幌市環境局みどりの推進部、みどりの推進課企画係へ照会しました。「平成4年に募集して完売されたマンションです。西側駐車場に接して約7平方mの庭があり、入居当初よりナナカマドが2本植えられています。14年が経過して大きくなり、風が吹くたびに駐車車両に木の葉や木の実が落ち汚れることが度々あります。苦情がでたので昨年度の理事会は、ナナカマドを二分の一の高さに切り詰めました。今年は病的に見えるので緑のセンターに相談すると、心配ないが枝は益々横へ広がるので逆効果であり、成長が早いので庭木には適さない樹木とのことでした。検討するための草案として、次のような方法を考えましたが札幌市緑化事業との関係で手続きが必要でしょうか。

ア. ナナカマドを二本とも伐採し、根も掘り起こして処分する。
 イ. 土を入れて大きな穴をふさぎ、石灰を撒いて一冬放置する。
 ウ. 来春の苗木市が開かれる頃、東側の庭から込み合っているツツジを
  二株移植する。

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「まず、一般的なことからお話します。ナナカマドは高さは10~15メートル、太さは約40cmになる樹木ですから7平方m前後の庭に植えるのは無理があります。剪定に適さない樹木のため、5cmを越える幹を剪定した時はペンキを塗るか防腐剤を塗布しないと木が衰弱します。あなたがお住みのマンションが緑保全創出地域に該当するか、登録されている樹木かを確認しますので差し支えなければマンションの住所をお知らせください。

緑保全創出地域からはずれ、ナナカマドの登録はないので手続きは不要です。先ほどツツジを移植と伺いましたが、札幌市は記念樹プレゼントという企画で秋の分は9月受付開始、10月中旬にゆりが原公園で苗木を無料でお分けしています。札幌市はライラックを広めたいと考えていますがいかがでしょう。」

「ライラックは東側と北側の庭に4本あり、ほぼ3mまで成長して今年も満開の花をつけました。西側駐車場の横は落ち葉による被害を防止するために低木が望ましいと考え、,購入費用を節約するためにも現在あるツツジの移植を考えました。ツツジの苗木については平岡樹芸センターや緑のセンターでチェックしましたが、これはというツツジがありません。ツツジは記念樹プレゼントの対象外でしょうか。」

「残念ながら対象外です。木の葉や木の実が落ち汚れるのを防止するには、低木のツツジが適していますね。お困りのことがあればいつでも照会してください。本日はお問い合わせいただき有難うございました。」

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6-3 現状のまま放置すると

平成15年度第11期総会で「庭園の整備」が提案され、提案趣旨の補足で「2本のナナマカドがこれ以上成長すると根は駐車場の舗装を持ち上げたり、北側道路の舗装を破壊するなどで多額の費用がかかる」と説明がありました。「作業などはボランティアで整備する」という表現でボランティアという表現の裏には協力しなければ非難される恐れがあるとの意見が出たことから、審議を必要とするとして提案を取り下げた経緯があります。当時のボランティアは手のあいている方はご協力を程度の意味でしかありませんが、マンションの管理の適正化の推進に関する法律とマンション管理適正化指針がでてからマンション管理でボランティアという用語はありません。

緑のセンター相談員や札幌市環境局みどりの推進部みどりの推進課企画係の説明通りであれば、駐車場利用者の被害を食い止めるための善意が仇となり、毎年理事会は(実質的には理事長が)剪定作業をしなければならなくなります。足腰に自身のない方や高齢者、女性に剪定方法の問い合わせはできても作業まで押し付けるのはひどすぎると云えないでしょうか。自分は被害がないからでは、駐車場の21番はもちろん20番利用者の車も枯葉や落実で汚れることになります。

理事会は「今年中に2本のナナカマドを伐採して整地し、来年春の植木市が開かれるころに東側庭園からツツジを2本移植することにより次年度以降の理事長業務を軽減すべき」と考えました。アンケートの記入時は、記入される方が理事長という立場にたって全体を考えながらご記入をお願いいたします。

理事会は「今年中に二本のナナカマドを伐採して整地し、来年春の植木市が開かれるころに東側庭園からツツジを二本移植することにより、次年度以降の理事長業務を軽減すべき」と考えました。アンケートの記入時は、記入される方が理事長という立場にたって全体を考えながらご記入をお願いいたします。

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6-4 アンケート結果

2006(平成18)年9月27日発行の理事会報第205号で「年内に伐採して燃えるゴミに」をお知らせしました。

アンケートへのご協力ありがとうございました。理事会提示の原案に反対ご意見はなく、駐車場利用者への被害防止と次年度以降の理事長業務削減のためつぎのように処理させていただきます。

ア. 西側花壇のナナカマド2本を伐採し、大部分の根も掘り起こして処
  分する。
 イ. 量販店から土を購入して穴をふさぎ、石灰を撒いて一冬放置する。
 ウ. 来春、東側の庭から混み合っているツツジを2株移植する。

アンケートへのご協力ありがとうございました。理事会提示の原案に反対ご意見はなく、駐車場利用者への被害防止と次年度以降の理事長業務削減のためつぎのように処理させていただきます。

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6-5 ナナカマドの伐採

2006(平成18)年10月31日発行の理事会報第206号で「直径20cmにも成長していたナナカマド」をお知らせしました。

2本のナナカマドを50cmに切りそろえて燃えるごみに出しました。掘り返した根は逆さまにして風雨と日光にあて、乾燥してゆるんだ土を落として10月18日に燃やせないゴミとして出しました。

ななかまどがなくなると様々な反応がありました。町内の方々には見通しが良くなったと感謝され、通りすがりの方々は花壇に最適ですねとの声もかけられます。

様々な草花を植えるときれいですが、一条線東北通り沿いにある花壇は毎年町内会役員が花を植え替えると持ち去られます。マンション西向かいのお宅の花も盗まれています。車の通り道にあるので管理が難しく、美しく咲き競った花々の盗難防止や監視も不可能です。

緑のセンターの指導で,量販店より有機培養土(14,198円)10袋を購入してならし、その上に追分産の黒土を2立方m購入 (運搬賃は同じなので、土の量が多くなるほど割安になります)しました。30日の午前10時に搬入された土を副理事長さんの奥様とならし、余った土は東側庭園に移しました。この土に有機質は含まれず、石灰を混ぜて酸性にします。

ご自宅の鉢の土はアルカリ性のため、燃えないゴミに出してください。東側で枯れかけているつつじの根元に鉢の形をした土の塊がありました。

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7 売れるマンションに

昨年は一部時期を逃したライラックの花がらを摘み取りながら、このマンションなら住みたいと思えるようにできないだろうかと考えました。

北側花壇内に、西棟枡・東西棟合流枡・公共枡という3つのマンホールがあります。東西棟合流枡の蓋を持ち上げて接続されている配管内を覗き込むと、排水管の継ぎ目からライラックの細根が入り込んで糸のように垂れ下がっています。一週間後に予定している排水管清掃時に除去しなければ、根が太くなると排水管が壊れます。

花壇内の土の量が少ないのでマンホールの側面が5cmほど見えていました。2007(平成19)年6月26日に黒土を2立方メートル購入し、北側花壇全体に敷き詰めてマンホールの側面を完全に隠しました。

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2007(平成19)年6月27日発行の理事会報第223号で「庭園整備終わる」をお知らせしました。

日経ホームビルダーがマンションを購入した26~45歳の男女100人から「選んだ理由と選ばなかった理由」についても調査すると、中古マンションの購入者で新築マンションを検討した人は24%という結果が出ました。中古マンション購入者の年収は、新築マンションの購入者層のそれを上回り年収1500万~2千万円以上の層が2割近くいました。この結果、新築の価格が高いから中古に流れたと判断することはできないという結果でした。

私達のマンションは「203号」と「304号」が空き家になっています。隣の高層マンションは15階建44戸でエレベータが一基ですから管理費は安上がりですが、私達のマンションは21戸にエレベータが二基というかなり高級マンションです。地下鉄やバスセンターまでは3分程度、町内には緑に包まれた並木道(サイクリングロード)や公園もあります。これほど環境は良いのになぜ借りる人や購入する人がいないのでしょう。

みどりのセンターで移植方法をご指導いただき、監事さんの提案で6月19日8時から一列に面を揃える配置にすると見事な景観となりました。ツツジの花は摘み取って移植で切断した根の修復を促し、株全体に日光が平均して当るように剪定してツツジを若返らせるために古い枝をきり戻しました。26日9時すぎにトラックで黒土2平方mが届きすべて北側庭園へ搬入しました。これでコンクリートの排水枡側面が隠れました。

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土を購入するときに、重金属や化学肥料が含まれていないことをホームセンターで確認していました。毎年きれいな花を咲かせてもらうためには肥料が必要です。肥料の即効性はなくても、長い目で見れば自然が作り出す肥料に勝るものはないと考えました

自然が作り出す肥料の原料となる栃木産の腐葉土を購入し、土を浅く広く掘り返して三か所の花壇に120リットルを埋設しました。

2008(平成20)年の春、ツツジは美しい花をつけました。

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8 ライラックとの別れ

ライラックは萌芽力が弱いのでむやみに剪定はできませんが、北側花壇のライラックが窓を覆い隠すようになり、見通しが悪いと苦情が出て毎年隙間が空くように剪定していました。これが強い剪定だったので樹勢が弱まり、台木であるイボタノキから「ひこばえ」がどんどん出始めました。

春になると根元に若葉が密集してきれいという声も聞かれましたが、ライラックの芽ではなくイボタの新芽です。早めにこれをかき取らないと肝心のライラックが枯れてしまいます。うっかりしていたので、木の肌は枯れ木を思わせるほど荒れ、所々の表皮がむけ落ちていました。剥がれかけている皮はボサボサした繊維質になり、一部の枝は枯れて丸坊主になっていました。

2011(平成23)年4月1日から始まった大規模修繕工事で、足場を組むために北側花壇と東側花壇のツツジとライラックを撤去することになりました。ライラックの枝を切り始めたので質問すると、このライラックを移植しても枯れてしまうので、工事完了後は新しい元気な木を植えなおします。

理事会で相談した結果、ライラックが育つと窓を覆い隠して見通しが悪くなり、そのたびに剪定すると樹勢が弱まってしまいます。高木になるライラックよりも、低木のツツジを増やしたほうが良いされました。設計監理事務所を通して施工業者の了解を得て、花壇のツツジはすべてサツキツツジに統一しました。

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9 淋しくなった花壇

2001(平成23)年11月14日の理事会報第358号で「サツキツツジの冬囲い」をお知らせしました。

11月12日の午前中は気温も平年以上で風もない好天に恵まれ、午前9時から東側と北側、西側庭園の順にサツキツツジの冬囲いを行いました。前日中に冬囲い用の根曲り竹をツツジの周囲に差し、交点を結んでおいたので作業は比較的スムーズに進みました。

根曲り竹は、平成15年11月と平成19年7月にお隣にお住まいだった故町内会長さんよりいただいた中古品です。土に差すときに少々力を入れると、乾燥と劣化のため折れてしまいます。今年はどうにか間に合わせましたが、来年はほとんどが使い物にならない状態でした。竹を縛る紐類も劣化して、きつく縛ろうとすると切れてしまいます。また、竹は西棟地下ピット内で砂の上に直置きしていましたが、排水管からの結露水が落ちた部分にカビが発生していました。

新年度の役員が冬囲いの時期に、使える竹がほとんどない、縛るための紐がないなどとあわてないよう、中国産1.8mの女竹10本束398円を100束100本3,980円で購入しました。

また、竹を縛るための麻縄250m巻(980円)を1巻用意しました。更に、西棟地下ピットの入口下に厚手タイプのブルーシート(1.8×1.8m、298円)を敷いて竹の保管場所をつくりました。

花壇の手入れは肥料や水やりなどと思っていましたが、正しい知識を持っていないと樹木などの剪定や植え替えができないことを学びました。公的機関へ問い合わせると親切に教えていただけることも学びました。

うっかりして、任期満了前にサツキツツジの株数を増やすのを忘れていました。現在の三倍にしていたら、春は花の中に浮かび上がる誰もが住んでみたいマンションになったでしょう。しかし、サツキツツジが枯れはじめるとだれかが草花を植えたり子どもが石ころを並べたりで、花壇を整備した面影はなくなりました。

ツツジの寿命は600年から千年と知って谷村新司さん作詞の「昴 -すばる-」が頭に浮かびました。いまはマンション管理の必要性に気付く人も率先して手伝う人もいませんが「いつの日か誰かがこの道を」たどってくれるでしょう。

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