はげちゃんの世界

人々の役に立とうと夢をいだき、夢を追いかけてきた日々

  第33章 清水町でのボランテア活動

2017(平成29)年7月7日午後、社会福祉法人札幌市社会福祉協議会主催の「災害ボランティアフォローアップ研修」で、清水町社会福祉協議会の脇原康誠主事の講演「台風10号被害によるボランティア活動」の要約です。

赤丸防災カバン 赤丸防災カバン

東日本大震災を経験された防災士と消防士が協力監修された、あかまる防災カバンには他の非常持ち出し袋などにはない防災携帯用除水器や簡易トイレなど、いざという時に必要になる用品が揃っているので、区分所有者へ備えるよう推薦しましょう。
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1 災害の概要

 1-1 災害の発生

ここ数年間はほとんど台風の影響を受けない北海道でしたが、2016年の8月末は連続して4っつの台風が上陸しました。

8月17日に第7号、21日に第11号、23日に第9号が北海道に相次いで上陸し、記録的な大雨をもたらしました。それからおよそ一週間後に、台風第10号が函館市南西の日本海に抜けて31日0時に温帯低気圧に変わりました。

大雨の影響で多くの河川が氾濫し、特に十勝地方・上川地方では住家の床上・床下浸水が数多く発生し、暴風により渡島地方では住家の損壊が相次ぎました。また、河川の氾濫や台風の接近に備えて多くの市町村で避難指示・避難勧告が発令されました。

北海道上川郡清水町では台風に伴う水害が発生して多大な被害が出ました。人的被害は行方不明者2名、建物被害は前回、半壊、一部損壊、床上・床下浸水があり、農業被害も深刻なものとなりました

国道・道道・町道の損壊が30か所以上となり、橋梁は20ヶ所以上、7歌仙の損壊があり、加えて断水、通信網の普通、鉄道の運休など、ライフラインの維持が困難な状況に陥りました。下の写真は清水町役場駐車場と国道274号線の様子です

 1-2 ペケレベツ川の様子

台風10号により被災した芽室町が管理する橋梁は、上芽室橋、西芽室橋、日進橋、西伏見橋の4橋です。

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北海道が管理する橋梁は14橋が被災し、ペケレベツ川に架かる第一号橋が落ちました(写真の左中央)。

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ペケレベツ川に落ちた第一号橋が流されています。

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流された橋の下へ乗用車が真っ逆さまに落ちていますが、運転手の安否は不明です。

橋と岸の接続部分の基礎がぐしゃぐしゃになっています。

溢れた川の水で舗装道路の地盤が流されました。

惨憺たる有様に、何から手を付けてよいのかわかりません。

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2 ボランティアの受入準備

 2-1 ボランティアセンターの設置

  2-1-1 被災状況の確認

社会福祉協議会(以下「社協」と略す。)職員が町内を巡回し、住民への聞き取り調査などを行い、被災状況と支援内容の確認を行いました

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  2-1-2 関係機関との協議

清水町役場の保健福祉課や北海道社会福祉協議会などの関係機関と協議し、被害状況の甚大さから早急に災害ボランティアセンターの設置が必要と判断しました

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  2-1-3 センターの設置場所選定

大人数が集合でき、駐車場の確保や多量の敷材が保管できる場所を考慮し、清水町の老人福祉センターに災害ボランティアセンター設置しました。

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 2-2 ボランティアセンターの準備

  2-2-1 運営スタッフの確保

北海道社会福祉協議会職員、道内市町村社会福祉協議会職員、地元ボランティア、災害ボランティア活動支援プロジャクト会議(支援P)、清水町社教職員(介護保険事業)にお願いしました

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  2-2-2 敷材の確保

町内外の量販店からスコップや一輪車など、活動に必要な資機材を購入しました。災害ボランティア活動支援プロジャクト会議から資機材の支援を得ました。

のちに、公営社団法人日本青年会議所北海道地区協議会のご協力により、多量の敷材を確保することができました

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  2-2-3 資金の調達

北海道共同募金会より災害支援資金である「災害等準備金」による支援をいただき、災害ボランティアセンターの整備を行いまいした

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  2-2-4 センターの運営体制

専門家のご指導をいただき、6つの班を編成しました。

① 総務班・・・・・・・・・・・・電話対応など、事務作業。

② ニーズ班・・・・・・・・・・・現地での状況調査。

③ ボランティア班・・・・・・・・ボランティア活動のコーディネート。

④ マッチング班・・・・・・・・・ボランティアチームの編成。

⑤ 資材管理班・・・・・・・・・・資機材の管理。

⑥ 特殊ニーズ対応(班)・・・・・重機の操作など。

時間が経過するに伴い災害ボランティアセンターが次第に整備されていき、最終的に下図のような組織となりました。

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3 町民のボランティア活動

 3-1 学校との連携

9月4日に災害ボランティアセンターが立ち上がり、翌日から清水中学校と清水高校の生徒によるボランティア活動が行われました

発災当初は断水による給水ニーズが高く、また町内の被災状況など住民の生活状況把握が困難であったため、ニーズ調査班と給水班に分かれてボランティア活動を行いました。

清水中学校の生徒は9月5日の午前中110名参加、清水高校の生徒は9月5日に10名参加しました。また、清水高校の生徒は9月5日と6日の2日間にわたり、雨の降る中で泥出し作業のボランティア活動を行ってくれました

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 3-2 有志のボランティア

  3-2-1 ニーズ調査

被災者のお宅を訪問して、被災状況や困りごとなどのお話を伺いました。

その際に、ボランティア活動でお手伝いできる内容や伺う日時などをお伝えします。また、ボランティアの人数や作業量などは調査班がセンターに持ち帰り検討します。

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  3-2-2 マッチング

ボランティア活動を行う際にチームを組んで活動に出かけます。それぞれの班で、ボランティア活動にかかわるオリエンテーションを行い、その班のリーダーがまとめ役となり、安全委活動を行います。

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4 災害ボランティア

 4-1 災害ボランティアの受付

主な活動は「高齢者世帯・子育て世帯への給水」や、「家屋に浸入した泥や周辺の泥出し活動」をボランティアや応援社協などの協力を得て行いました

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 4-2 住民の作業支援

泥出しなどの活動をしているボランティアを支援する、地元ボランティア団体の活動もありました。特に重機での支援には感激しました。

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 4-3 サテライトセンター設置

被害が甚大だった旭山地区には「剣の郷」を拠点としたサテライトの災害ボランティアセンターを設置しました。大量の敷材の運搬も、ボランティアの協力で行いました。

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 4-4 センターの閉所

発災から一ヶ月半が過ぎた10月16日に、それまでのボランティアニーズも一通り落ち着きを見せたため、災害ボランティアセンターの縮小を図りました。

その後の対応としては、災害ボランティアセンターではなく、通常のボランティアセンターで依頼を受け、その都度ボランティアを募集し、活動する方向にしました。

また、災害に関するボランティアセンターの活動としては、10月22日を最後にその活動を終了しました。

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 2-5 清水町社協より謝辞

自然災害による甚大な被害を受け、途方に暮れる中多くの仲間や団体、ボランテイァの方々の励ましや力強い支援委より、清水町は復興に向かっています

はじめての災害ボランティアセンターの設営と運営、そしてボランティア活動・・・。災害ボランティアセンターとして被災者をさせなければいけない私たちは、たくさんの仲間に支えられました。

災害によって失われたものもたくさんありましたが、人々の絆やつながりの大切さ、そして優しさをたくさんいただきました。

ご支援いただきましたすべての方々に感謝いたします。

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謝辞:文中に掲載しました写真類は、講演のレジメから転載させていただきました。ありがとうございます。