はげちゃんの世界

人々の役に立とうと夢をいだき、夢を追いかけてきた日々

第87章 資産価値を高める(2)

建装工業の第14回マンションセミナーで、講師を務められた吉田秀樹マンション管理士の講演「マンションの資産会を高める工事」を要約しました。

阪神淡路大震災、東日本大震災、能登半島地震、奥能登豪雨災害など、大災害が発生すると最も困るのは食事トイレでした。阪神淡路大震災の時は、トイレが用意できなかったため汚物や臭気で大変な状態でした。 赤丸防災カバン 赤丸防災カバン

東日本大震災を経験された防災士と消防士が協力監修された、あかまる防災カバンには他の非常持ち出し袋などにはない防災携帯用除水器や簡易トイレなど、いざという時に必要になる用品が揃っているので、区分所有者へ備えるよう推薦しましょう。
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5 設備関連

 1 集会室リノベーション

物件概要

14棟15階建て777戸、設備改修工事(付帯工事)

工事概要

共用部の配水管更新工事において、住戸内に敷設されている排水立から排水横管を経由し、第一排水桝接続までを更新範囲とする工事計画を策定しました。

配管ルートとなる排水横主管は主に一回のピット内に位置していますが、住棟によっては共用部である一階集会室の天井にも敷設されているため、天井材の解体と復旧を伴いました。

工事内容詳細

集会室天井の排水横主管更新工事では、天井部の内装材を解体し復旧する必要がありました。しかし、以前から照明設備、換気設備、空調設備について多くの利用者から不満の声が上がっていたため、これを含めた改修計画を実施することにしました。

具体的には、空調設備(個別空調機導入)、換気設備(全熱交換機導入)。

集会室


 天井内に敷設されている排水横主管は、複数の排水立菅が合流している排水管であり、多くの居住者に対して排水禁止制限がかかる中での更新作業となりました。

結果・成果・お客様からの声

集会室の直上階に住む居住者からは、空調機の運転音がしなくなったと好評をいただいています。また、施設利用時の環境も非常に明るくなりました。個別空調機の導入により電気使用量が削減され、電気代の低下というコストメリットも好評です。

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 2 受水槽跡地の有効利用

物件概要

1棟11階建て154戸、直結増圧給水方式変更工事

工事概要

共用給水管の老朽化に伴い、給水管の更新と高架水槽給水方式から直結増圧給水方式へポンプの方式変更改修工事を実施しました。直結増圧給水方式に変更することで、受水槽跡地に駐輪場を増設し、自転車駐車台数の増加を図る有効利用が実現しました。

工事内容詳細

ポンプ旧高架水槽方式では受水槽と高架水槽の2つに水が貯留される方式でしたが、今回の新方式により水道本管管から直接クリーンな水が供給されることになりました。不必要になった屋外設置の受水槽を撤去し、その跡地を有効利用するために駐輪場を増設しました。

結果・成果・お客様からの声

旧受水槽跡地は敷地の一番奥に位置しており撤去後の有効利用に悩んでいましたが、導線にあった階段をスロープ化することにより、駐輪場の増設が可能となりました。

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6 補助金制度の活用

 1 玄関扉取替工事

物件概要

1棟9階103戸、大規模修繕工事(付帯工事)

工事概要

各住戸の玄関扉取り替えをカバー工法(既存枠の上から新規枠を取り付ける工法)で施工しました。「こどもエコスマイル支援事業を活用し、1住戸当たり3万円の補助金申請を行うことで、工事費の削減を図りました。

カバー工法


工事内容詳細

既存の扉を撤去した後、既設の上にに新規枠を取り付け、新しいいとボイラを吊り込みました。作業に在宅調整の上、各居住者に半日程度の在宅をいただきました。玄関扉の色彩・デザインについては、修繕委員会で候補3案に絞り込み、全戸にアンケートを実施s多うえで最終決定しました。

一部の住宅では、新築時から玄関扉がうち開きとなっていたため、玄関室内に雨水が侵入し、靴などを置くスペースが限られるという問題が発生していました。今回の改修工事で、吊元江尾左右反転させて外開きに変更することで、生活の利便性を向上させました。

施工順序


 サッシの交換工事の際は屋根付きの部材保管場所を確保することが必要です。過去には工事費の約20%が補助金として交付された事例もあります。補助金の内容によって交付額や条件、申請方法などが異なるため、事前の確認が必要です。


結果・成果・お客様からの声

耐風圧、気密性、水密性、遮音性、断熱性それぞれの機能が向上し、操作性の向上も相まって住空間の質が向上しました。

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 2 サッシ改修工事

物件概要

1棟5階50戸、サッシの改修工事、住戸サッシをカバー工法にて交換

工事概要

アルミサッシをカバー工法にて取り替えました。こどもみらい住宅支援事業2022年を活用した事例です。総額300万円程の補助金が交付され、工事費の削減を図ることができました。

カバー工法


工事内容詳細

既存の障子を撤去し、既設下枠レールをカットした後に新規枠を設置します。作業には1日を要するため、居住者の在宅協力が必須となります。

条件


 サッシの交換工事の際は屋根付きの部材保管場所を確保することが必要です。過去には工事費の約20%が補助金として交付された事例もあります。補助金の内容によって交付額や条件、申請方法などが異なるため、事前の確認が必要です。


結果・成果・お客様からの声

耐風圧、気密性、水密性、遮音性、断熱性それぞれの機能が向上し、操作性の向上も相まって住空間の質が向上しました。

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 3 長期優良住宅

物件概要

30棟5階建て780戸、大規模修繕工事・耐震補強改修工事・外断熱改修工事・玄関扉更新

工事概要

耐震補強改修工事において、設計者の概算予算問施工者の見積金額に大きな乖離が生じたため、合意形成に苦労しました。しかし、住民集会を3回行い、丁寧に説明した結果、「より良い建物を残したい」という意見が多く寄せられ、助成金や補助金の活用が合意形成を後押ししました。

また、管理組合には多くの専門家が在籍していたため、円滑に経過うを立案でき、建て替えをせずに修繕に特化して議論が進めることが合意形成に大きく寄与しました。

工事内容詳細

弊社が実施した工事は、耐震補強改修工事と大規模修繕工事(防水改修工事、省エネタ施策取り手の外断熱や玄関扉の更新工事など)です。団地

この工事がスムーズに進んだ最大の理由は、修繕積立金が十分に確保されていたことと、助成金や補助金の見通した立ったこと、そして不足分が住宅支援機構からの低利融資で賄われたことです。

さらに、構想から5年かけて助成金や補助金の申請準備を行い、住民に対して耐震補強の必要性や外断熱の快適性、省エネ効果について丁寧な説明会を複数回開催して、合意形成を図りました。

助成金は受け取るための要件が決まっていて、それを満たしていれば支給されます。一方、補助金は予算額が決まっているので、申請しても支給されないことがあります。長期終了住宅課リホーム推進事業は、年度ごとに内容が変わり、年々採択競争が激化している様子がうかがえます。

資産価値向上工事を行った結果

町全体では空き室率が増加していると伺っていますが、当マンションでは空き室率が改善されています。モダンな室内リホームを実施した結果、若い方々の入居が増加し、他の団地よりも競争率が高まり購入価格の上昇がみられました。

また、耐震改修、サッシ改修工事、外断熱工事を行ったことで、内部リホームを実施すれば住みやすいとの高評価をいただいております。しかし、エレベータが設置されていないため、特に四階と五階の住人にとって階段が負担となっており、エレベータ設置は困難と考えられています。

結果・成果・お客様からの声

外断熱工事をお実施した結果、特に北側の壁で結露が減少しました。冬場には室温が約1度上昇し、帰宅時などに玄関を開けると暖気が感じられるほど、室内が非常に暖かくなりました。

外断熱がないと内部の温度環境が悪く感じられますが、外断熱によって建物全体が蓄熱されていることを実感できる点が、最大のメリットだと感じています。

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7 修繕に活用できる補助金

〇 住宅省2024年キャンペーン

・ 子育てエコホーム支園事業

※ 開口部の断熱改修、外壁・屋根。天井または床の断熱改修、エコ住宅設備の設置、マンション子育て対応改修、防犯性の上場改修、バリアフリー改修、防犯性能向上改修、バリアフリー改修、空気清浄機能、換気機能付き、アエコンの設置、リホーム瑕疵保険等への加入

・ 先進的窓リノベーション2024事業

※ 外窓交換、内窓設置、ガラス交換

〇 長期優良住宅化リホーム推進事業

※ 長命化に資する優良な取り組みへの支援、耐震補強工事、外断熱工事、給排水更新工事、省エネ工事(単独でなく複合した工事内容に対する補助金)

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8 今後予想される工事助金

 1 EV受電器設置工事

物件概要

1棟7階72戸、EV受電器設置工事

工事概要

当マンションでは、駐車場の契約台数が減少したため、機械式駐車場を撤去し、来客用よして利用する計画があります。(契約区画15台分を撤去し、5台の来客用駐車場を設ける予定です。)

新設する来客用駐車場のうち、1台の区画にはEV車両の充電器を設置する計画です

工事内容詳細

令和6年度より、EV充電器の設置に関する補助金の交付決定プロセスが変更になりました。

昨年度までは申請順に受付ており、予算額が満了するまで早いもの勝ちでしたが、本年度からは充電量に対して工事単価が安い申請から順に補助金の交付決定を受けることになりました。

撤去した機械式駐車場の配管ルートを利用することで施工費を抑え、補助金の交付を受けやすくなる見込みです。工事費ゼロのEV充電施工者をお考えの場合は、運用システムの内容を十分に把握してください。


 設置充電器仕様(建装工業グループオリジナル製品)
  製品名「FlatEV」EV受電器
  出力電力:6kwh
  定格電力:単層200V
  外形寸法:150×200×80
  スマホによる充電と支払完結型

補助金概要

補助金名称:クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てんインフラ等導入促進補助金
  補助金額
   充電器本体:最大1/2
   工事費:最大135万円
  交付平均単価(kw当たり):12.4万円

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 2 光ケーブル敷設

物件概要

1棟14階81戸、通信工事

工事概要

当マンションは、築40年のため高速インターネット利用のための光ケーブル敷設を希望される居住者が多数いました。

既存の共用部電話配管が劣化していたため光ケーブルの敷設ができなかったことから、光ケーブル用の配管を共用部および専有部に新たに敷設しました。

工事内容詳細

マンション一階のMDFから上階のEPSまでの配管ルートには潰れがみられたため、シャフト内でコア抜きと配管の新設を行いました。

また、各階共用部既存の横引き配管ではない埋設ルートでの通線ができなかったため、全住戸に対して露出配管を通じて光ケーブルを導入するルートを確保しました。

インターネット回線の速度は、マンション内の回線にも大きな影響を与えます。そのため、マンション内の回線を光ケーブルに変更することは、速度向上のために非常に重要です。

光ケーブル敷設

住戸内のご希望の場所まで呼び線(緑色)を引いているため、すべての回線事業者でインターネット利用が可能です。

結果・成果・お客様からの声

昨今の感染症拡大に伴い、リモートワークや動画配信サービスの需要が高まり、高速インターネットを求める居住者が増加したことで、合意形成が図られました。呼び線(緑色)まで引いていただいたため、その後のインターネットサービスの契約もスムーズになりました。VDSLサービス終了前に対策ができてよかったです。

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