はげちゃんの世界

人々の役に立とうと夢をいだき、夢を追いかけてきた日々

第85章 設備の知識(2)

日常生活に直結するマンションの設備について、あなたはどこまで知っていますか。大規模修繕協議会主催の第37回大規模修繕セミナーが札幌市産業振興センターで開催されました。講師は泉徳彦札幌支部長です。講演内容を要約しました。

阪神淡路大震災、東日本大震災、能登半島地震、奥能登豪雨災害など、大災害が発生すると最も困るのは食事トイレでした。阪神淡路大震災の時は、トイレが用意できなかったため汚物や臭気で大変な状態でした。 赤丸防災カバン 赤丸防災カバン

東日本大震災を経験された防災士と消防士が協力監修された、あかまる防災カバンには他の非常持ち出し袋などにはない防災携帯用除水器や簡易トイレなど、いざという時に必要になる用品が揃っているので、区分所有者へ備えるよう推薦しましょう。
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4 ガス設備

 1 ガス管の修繕・更新時期

・ 法定点検での不具合(不具合や故障、ガス漏れ)

・ ガス漏れ警報器の作動

・ ガス臭い、異音

・ ガス管の腐食・劣化

修繕

・ ガス漏れ箇所の修理、部品交換

・ ガス機器の修理、部品交換

・ ガス管の補修・交換

・ ガス漏れ警報器の交換・増設

更新

・ ガス管の更新

・ ガス漏れ警報器の更新

定期的な点検を通じてガス漏れや不具合を早期に発見し、事故を未然に防ぐ

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5 空調・換気設備

 1 修繕・更新時期と内容

エアコン、換気扇、換気口、短期ガラリ

  設備 耐用年数 修繕更新時期の目安    修繕内容 更新内容
エアコン(集会室・管理棟)10~15年故障時、能力低下時、異音異臭発生時、10年経過後フィルタ鋼清掃、部品交換、ガス補充機器本体交換
換気扇10~15年故障時、能力低下時、異音異臭発生時、10年経過後故障時、能力低下時、モーター交換機器本体交換
換気口(換気ガラリ)20~30年錆・腐食、破損、変形、目詰まり発生、20年経過後オ清、補修、塗装部品交換、新設

最新の省エネタイプの設備にすることで、電気代の節約や環境負荷が軽減

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6 電灯設備

 1 照明器具の修繕・更新時期

・ 点灯しない、または点滅する(電球の寿命、安定器の故障、配線不良)

・ 明るさの低下

・ 異音や異臭

・ 外観の劣化

・ 貸耐用年数(約10~15年)

・ 省エネ性能の高い照明器具の登場

修繕

・ 電球の交換

・ 安定器の交換

・ 配線・接続部の補修

・ カバーの交換・清掃

更新繕

最新のLED照明器具への交換

センサーライトへの変更

調光機能付き照明への変更

デザイン性の高い照明器具への変更

最新のLED照明は性能が向上
・ 省エネ性能(10年間:約80~100lm/w、現在:150lm/w以上)約1.6倍)
・ 寿命(10年間:約4万時間、現在:5万~6万時間)

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修繕・更新時期と内容

・ ブレーカーが頻繁に落ちる(容量不足・漏電)

・ 異音・異臭・発熱(ショート・漏電)

・ 焦げ跡や変色(ショート)

・ 機器の老朽化(築30年以上)

・ 新しい電気設備の導入(EV充電設備、太陽光発電設備)

・ 入居者からの要望(スマートメーター導入)

修繕

・ 劣化・損傷した配線、ブレーカー、端子などの交換

・ 接続部の増し締め、清掃

・ 配線抵抗測定、接地抵抗測定などの点検

更新

・ 配電盤の容量アップ

・ 分電盤の増設

・ 配線の更新(より太い電線への交換など)

・ スマートメーターの導入

・ その他、最新の安全基準に対応した設備への更新

電気自動車の充電設備や共用部しせつのぞうかなど、将来的な電気使用量の増加を見込む

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7 幹線・避雷針

修繕・更新時期と内容

設備 耐用年数修繕・更新時期の目安修繕内容更新内容
幹線20~30年絶縁抵抗低下、漏発生時、外観劣化(錆・腐食)がみられる場合、20年経過後全面的な配管交換、感染ルート変更全面的な配線交換、幹線ルート変更
避雷針 10~15年腐食・破損、接地抵抗血の異常時、10年経過後腐食部の補修、塗装、設置抵抗値改善避雷針本体交換、設置工事

省エネ技術を取り入れた設備に更新することで、電気代の節約や環境負荷が低減

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8 情報・通信設備

 1 電話回線

修繕・更新時期

・ 耐用年数:数十年程度

・ 老朽化、損傷

※ 光回線等の切り替えが進み、電話回線の利用頻度が低下している場合は更新せずに廃止するケースも

修繕・更新内容

・ 老朽化した配線やケーブルの交換

・ 損傷した箇所の修理

・ 光回線など高速インターネット回線への切り替えに伴う、電話回線の撤去

老朽化や損傷への対応に加え、使用状況に応じて廃止やインターネット回線への移行などを検討

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 2 インターネット設備

修繕・更新時期

・ 速度低下や通信障害が頻発

・ セキュリティ上の虚弱性

・ 新しい技術やサービスに対応できない

・ 物理的な損傷や老朽化

・ 入居者からの要望

修繕

・ 劣化・損傷したLANケーブル、コネクタ、スイッチングハブ、ルーターなどの交
  換

・ 機器の設定変更(通信障害への対応、セキュリティアップデート等)

・ 機器や配線の清掃

更新

・ より高速な回線(光回線など)などの変更

・ 老朽化した機器や、新しい技術・サービスに対応できない機器の交換

・ ネットワーク構成の変更(VLANの導入、メッシュwi-fiの構築など)

・ セキュリティ対策の強化(ファイヤーウオール、セキュリティ設定の強化)

将来の技術変化や入居者のニーズに対応できるよう、拡張性や柔軟性を考慮

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 3 テレビ共聴設備

修繕・更新時期

・ 耐用年数(15~20年)

・ 画質・音質の劣化(設備の劣化、ケーブルの損傷)

・ チャンネルの受信障害(アンテナやブースターの不具合)

・ 新しい放送サービスに未対応

・ 入居医者からの要望(画質・音質改善)

修繕

 ・アンテナの調整・交換

・ ブースターの調整・交換

・ 分配機・分岐器の交換

・ ケーブルの交換・補修

・ その他の不具合箇所の修理・交換

更新

・ 4K・8K放送対応機器への交換

・ 新しいBS/CS放送対応機器への交換

・ 光配線方式の変更

・ 共聴設備のデジタル化

・ その他、最新技術への対応

最新の放送サービスへの対応と安定した受信環境の維持を両立できるように、技術の進歩や入居者のニーズ、コストなどを考慮

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 4 インターホン

修繕・更新時期

・ 呼称や不具合が頻発(呼び出し音が鳴らない、映像が映らない、通話ができない)

・ セキュリティ上の虚弱性(不正アクセス、盗聴のリスク)

・ 新しい機能やサービスに未対応(スマホ連携、宅配ボックス連携)

・ 物理的な損傷や老朽化(パネルのひび割れ、ボタンの反応不良、音声の劣化)

・ 入居者からの要望(使い買って、機能)

修繕

・ アンテナの調整

・ パネル、ボタン、スピーカーなどの修理、交換 

・ 配線・接続部の点検・補修

・ 設定編空、ソフトウェアアップデート

更新

・ 最新機種への交換

・ カメラ付きインターホンへの変更

・ スマートフォン連携機能の追加

・ 宅配ボックス連携機能の追加

・ オートロックシステムとの連携強化

・ 防犯機能の強化(録画機能、訪問者歴の確認など)

セキュリティ性、利便性、将来性、費用対効果を総合的に考慮し、住民のニーズに合わせた適切な機種選定

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 5 防犯カメラ

修繕・更新時期

・ 映像の劣化(ノイズ、ぼやけ、色)

・ 録画・竿伊勢の不具合

・ 機能の低下(高解像度化、広角化、夜間撮影機能、不審者検知、自動追跡)

・ 物理的な損傷や老朽化

・ 入居者からの要望(防犯意識、セキュリティニーズ)

修繕

・ カメラ本体、レンズ、ハウジングの交換 

・ ケーブルの交換

・ レコーダー、ストレージの修理・交換

・ 設定変更、ソフトウエアアップデート

更新

・ 最新機器への交換

・ 高解像度化、広角化、やカンサス英機能の向上、

・ AI機能の搭載(不審者検知、自動追跡など)

・ ネットワークカメラのへの変更(遠隔監視、クラウド録画など)

・ 防犯カメラの増設

プライバシーへの配慮と防犯効果の向上を両立できるよう、適切な設置場所、画質、機能を選択し、法令順守と住民合意に基づいた運用を行う。

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 6 宅配ボックス

修繕・更新時期

・ 呼称や不具合が頻発(扉が開かない、閉まらない、暗証番号が認識されない、タッ
  チパネルが反応しない)

・ 修理部品の供給終了

・ セキュリティの虚弱性(盗難、不正利用)

・ 新しい機能やサービスに対応できない(スマホ連携、大型荷物対応) 

・ 物理的な損傷や老朽化(扉のゆがみ、塗装の剥がれ、錆)

・ 入居者からに要望(容量不足、機能面)

・ 利用率が低い(設置場所、サイズ、機能の見直し)

修繕

・ 呼称部品の交換

・ 扉、ロック、タッチパネルなどの修理・交換

・ 配線・接続部の点検・補修

・ 設置変更、ソフトウエアアップデート

・ 塗装の塗りなおし、クリーニング

更新

・ 最新機種への交換

・ 容量の増設

・ スマートフォン連携機能の追加

・ 非対面での受け取り機能の追加

・ 大型荷物対応機能の追加

・ 冷蔵・冷凍機能の追加

故障や老朽化、セキュリティ対策、利用者のニーズの変化に対応

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9 消防用設備

 1 消火設備

修繕・更新時期

・ 耐用年数
  ・ 消火器(約10年)
  ・ 屋内消火栓設備、スプリンクラー設備、連結散水設備、泡消火設備(約20年)
  ・ 自動火災報知設備(約10~15年)

・ 点検で不具合や故障が見つかった場合(消火器の圧力低下、ホースの亀裂、感知器
  の不作動、警報ベルの故障)

・ 外観の劣化や損傷(消火器の腐食、ホースのひび割れ、表示板の破損)

・ 新しい基準や技術に対応できない(消防法、関連法令の改正)

修繕

・ 消火器の薬剤交換、部品交換

・ ホース、ノズル、連結金具などの交換

・ 感知器、受信機、発信機などの交換

・ 警報ベル、誘導灯などの交換

・ 配線、配管などの補修

更新

・ 最新の消火器への交換

・ 高性能な感知器、受信器への交換 

・ 避難器具の更新

・ その他、最新おお機銃や技術に対応した設備への更新

消火s絶日は、住民の生命・財産を守るために非常に重要な設備。定期的な点検と適切なタイミングの修理・更新を行う。

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 2 排煙設備・防火戸・防火シャッター

修繕・更新時期修繕・更新内容
排煙設備 法定点検などで不具合指摘・作動不良(排煙口が開かない・排煙ファンが動かない)、老朽化、新基準に未対応排煙口:開閉装置の交換、モーターの交換、排煙ファン:モーターの交換、ベルトの交換、配線・配管:劣化している部分の交換、補修。
制御盤:部品の交換、プログラムの更新
防火扉・防火シャッター法定点検での不具合指摘、開閉不良、変形・補修、老朽化(錆、腐食、塗装剥がれ)、新基準に未対応防火戸:扉本体の交換、丁番や錠前の交換、枠の補修
防火シャッター:シャッターの本体の交換、開閉装置の交換、加齢度レールの補修

排煙設備や防火戸・防火シャッターは、火災発生時の安全確保に不可欠な設備。定期的な点検と適切なタイミングでの修繕・更新を行う。

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10 昇降機設備

 1 エレベータ

修繕・更新時期

・ 法定点検での不具合指摘(ブレーキ摩耗、制御盤の異常、ドアセンサーの不具合)

・ 故障や不具合頻発(エレベータ停止、異音や振動が多い、ドアの開閉がスムーズでない)

・ 耐用年数(約 20~30年)

・ 部品の製造終了

・ バリアフリー化(かご内寸法の拡大、音声案内装置設置、車椅子対応ボタンの設置)

修繕

・ ブレーキ、モーター、制御盤などの部品交換

・ ドア、かご、レールなどの修理・調整

・ 配線、配管などの補修

・ 安全総tの点検・調整

更新

・ 最新の昇降機設備への交換

・ 省エネタイプの設備への交換

・ バリアフリー対応設備への変更

・ デザイン性の高い設備へ絵の交換

安全性・快適性、老朽化対策、省エネ化、バリアフリー化などを考慮

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 2 エレベータの修繕方法

全撤去リニューアル

工期が長くエレベータ制止機関が長いためマンションではほとんど採用されない

準撤去リニューアル

一部既存品を利用し、最新の部品を組み込んでで機能、性能、意匠を最新版に入れ替える

制御リニューアル

制御部品のみ交換するため返上の安全基準に満たない場合も

準撤去リニューアルで資金計画し、実際の工事は制御リニューアルを含めて検討、エレベーターメンテナンス契約の精査も

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11 立体駐車場設備

 1 自走式、機械式

修繕・格子の時期と内容

設備耐用年数修繕・更新時期の目安修繕内容更新内容
自走式30~40年塗装の剥がれ、ひび割れ、鉄骨の腐食、床面の劣化、照明の不具合などがみられる場合、30年経過後塗装、床面補修、照明器具交換、スロープ改修、車止め交換など立体駐車場の増設、減接、平面駐車場への変更、機械式駐車場への変更など
機械式20~25年故障頻発、部品入手困難、騒音・振動の増加、安全装置の具合、利用者ニーズの変化などがみられる場合、15年経過部品交換、駆動装置オーバーホール、制御盤改修、安全装置点検・交換など機器本体交換、最新機種への更新、自走式駐車場への変更など

住民のニーズを把握し、将来を見据えた適切な修繕・更新を行う

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 2 装置入れ替え・平置化

機械式駐車場の装置入れ替え・平置化

機械式駐車場

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 2 ロードヒーティング

修繕・格子の時期と内容ロードヒーティング

・ 目安(15~20年)

・ 路面のひび割れ

・ 舗装の剥がれ

・ 発熱不良

・ 漏水

修繕

・ 温水式:パイプの漏水修理、ポンプやバルブの交換など

・ 電気式:ヒーター千雄断線や接続不良などの修理、センサーや制御盤の交換など

更新

・ 温水式:パイプの全面交換、ボイラーの更新など

・ 電気式新しい発熱体に交換、制御システムの更新など

工事

厚生工事(樹脂ライニング工法)

騒音・振動(機会の稼働音、振動)、断水・減水(配管内部の洗浄時、臭気(薬剤)、工事中の立会い・内装復旧が必要な場合も

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